我が家の次男で4人兄弟の末っ子はエル・コンドル(愛称エル)と申します。
エルは昨年酷い状態で放棄されて保健所に収容されていたところを
Dog Shelter さんに保護されました。
先日の写真の状態からシャンプー&カットをして下さり、我が家に来るまでの2ヶ月近くお世話をして頂きました。
初めて会ったときには腰がふらふらでしたが、ドッグシェルターで過ごした数週間でお散歩にも出歩けるくらいしっかりしてきました。
今日はそんなエルが我が家に来てからの一番大変だった頃のことを書きます。
あんな状態で見つかったエルが普通の家庭犬と変化していく様子は
<不幸な犬の里親になろうか?>
と思いながらも不安でいるかたの参考になると思います:
初めての雪に驚きながら遊ぶエルです♪
12月8日に我が家に来たので、まだ2ヶ月経っていません。
この2枚は初日の様子。
シェルターでのエルは皆さんに可愛がっていただいきましたが、なかなかトイレの躾が入らず里親探しで問題になるであろうと心配されていました。
画像ではわからないでしょうが、この頃はまだ極度の運動不足で腰と後ろ足が安定していませんでした。
我が家の犬のトイレは屋上にありますが階段をひとりでは昇降できず、当初は居間に大きなサークルを設置しクレートとトイレを用意しました。
同族アフガンに巡り合い喜んでいたエルも、度重なる環境の変化でこのサークルは安心できたようです。
初日は不安からか手作りゴハンがお口に合わなかったのが、半分も食べてくれませんでした。
アップの画像でまだ心を開いていないのがわかります...
私達もドッグシェルターのスタッフさんたちも、とにかく一番心配だったのはトイレでした。
ところが不思議なことに、サークルの中では失敗しないのです。
トイレを済ませるとサークルから出してもらい、二日目にはみんなと遊んだりキッチンの様子を見に来たり♪
後ろから押してあげると階段も登れるようになり、屋上でみんなと走ったりと楽しみはじめ、3日目にはサークルの中で過ごす時間は寝るときだけになりました。
足がまったく鍛えられていなかったので、屋上でちょっと走ったりお散歩に出るたびに肉球の間の薄い皮膚が切れ出血しました。
毎日何度も消毒と軟膏をつける必要がありましたが、決して嫌がらずに薬を舐めることもありませんでした。
3日目以降は階段も頑張って自分で降りられるようになったので、本来トイレを設置してある屋上にフカフカベッドを作り、夜はそこで寝かせるようにしてみました。
とても不思議なことにトイレの失敗は1日に2度くらいで、彼がトイレを理解し始めたことは明らかでした。
シェルターでもトレーナーさんたちを悩ませていたのに?
まるでエルは我が家で暮らすことを希望し、そのために自分も頑張ることに決めたようでした。
彼はとても学習能力の高い犬で、これだけの状況の変化に見事に対応しどんどん生き生きしてきました。
その様子は私達人間も生きるために見習わねばと思うほどでした。
3Fでひとりで寝るようになった初めの夜は、明け方の5時くらいまで静かに寝てくれました。
ところが翌日は4時、その翌日は3時くらいに、寂しそうに小さな声でピーピー鳴くようになりました。
続く...