今回プリウスで問題となっているブレーキシステムは、通常の車と何処が違うのか?と疑問に思われた方は、たくさん居られるのではないでしょうか?


 あまり技術的な話をするよりは、こんなものと思っていただいた方が良いと言う意味で、その違いを見てみると


大きく2つの機構があって、


1.発電機によるもの

  一般のディスクやドラムなどの機械的ブレーキ(摩擦)ではなく、発電機を回す抵抗を利用して減速する際のエネルギーを回収しています。

2.機械的ブレーキ(ディスク式やドラム式の摩擦を使うもの)

  一般の車と同じように、油圧でディスクやドラムブレーキを作動させています。


ところがふつうの油圧システムとは幾つか異なるものが載せられています。 一般の車は、エンジンの吸気負圧を補助力に使ってブレーキペダルでシリンダーを押す力を補いながら油圧を発生させています。 ところが、ハイブリットの場合、多くはエンジンが動いていない状況も存在すると、負圧がが利用できないので油圧ポンプを使って圧力をつくりだし、この油圧を使ってブレーキを作動させています。 さらに、通常ならペダルがシリンダーを押す事で油圧を発生させるのとは異なるので、ペダルがブレーキの油圧を直接コントロールしているわけではなく、ペダルの動きを電気信号に変えて、ブレーキにかかる油圧を制御しています。 このこと自体、非常に複雑で、神経質の方は、ブレーキに結構違和感を覚える場合があります。 今回はこの制御事態は非常に巧妙でさほど違和感を感じないと聞いています。


 さて、今回低速でブレーキペダルを普通に踏むと、発電機だけで減速させようとプログラミングされています。 これはできるだけ大きなエネルギー回収をする為=燃費向上 で、路面が滑りやすかったりすると、左右のタイヤが別々に回転或いはロックしたりすると、油圧を使ったブレーキシステムのように上手くタイヤがスリップするのを制御できない。 そこで、ABSが働くと油圧に切り替えるようにプログラムが作られている。 ところが急に油圧ブレーキが作動するとこの時点で、ガックンとブレーキが作動してしまうために、油圧の立ち上がりを緩やかにしている。 ブレーキは普段引きずっていると、抵抗になるから燃費が悪化。 ブレーキには、パッドとディスクまでの遊びを大きくする傾向があるので、よけいタイムラグ(0点何秒かの問題ですが)があるのでは? そこに急に油圧でパッドを押したら、非常に不愉快なブレーキになるから、この程度でいいと思った数値が、まるでブレーキが利かなくなった時間が発生してしまう。 

 通常のブレーキ試験では、かなり強い力でペダルが踏まれるので、油圧ブレーキはきっちり作動するので、もちろんしっかり止まりますが・・。


 ABSが働いた時にだけ起こる現象だし、なんて甘いセッティングがなされ、燃費最優先に設計されたのが大きな要因だと思えます。 違いますか?トヨタさん。 正直、これは技術者のおごりで、目標だけが先行し、運転する人間の感覚を無視した結果でしょう。 この辺りの技術と運転感覚のバランスは、欧州のメーカーには未だ追いついていないのかもしれませんね。

 

人の感覚は、非常に優れている反面、なれと言うものもあるんですね。 これは、開発する側自体にだって慣れてしまう事がある。 それに、この車はこうなんですよ!って言われて乗ると、実際には違うのにそう感じてします、プラシーボ効果ってこともある。 だから、TL=ターリミでは、実車試験を重視するんですね。 しかも偏見を強く持つ人の意見だって反映させながら。 技術って置くが深いんですよ。 


 とにかく、トヨタさんが頑張ってくれないと経済にも影響してきますからね。 再度危機管理部門を、社長室とは独立させた、より発言力の大きな組織にしないと、今のままではマイナスばかりって個人的には思いますけど・・・。


話し変わって:

「ターリミ」ってなんでしょう? TLをフルで言うのは言いにくい。 覚えにくい。 長すぎる。ってことで、より親しみやすい呼び名・愛称として「ターリミ」をしばらく使ってみようかと思っています。 最近一部に発行しているT新聞もターリミ新聞になるようです。




裏も表も無く、確実な省燃費効果:TLの最新技術の一つです。

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GA-01とGA-02 その違いは??