だいぶ懸案になっていたAccross2号の修復作業が本日完了しました。 本来ダイナモケースのカバーからオイル洩れし、シューズが汚れる為ガスケットを交換する為に千葉まで持っていったのですが、何ヶ月も放置した際、普段行わないドレーンコックを閉めたためにキャブレター内のガソリンが気化、重たい成分が固着してエンジンがかからなくなり(コックを閉めるときにはエンジンをかけてキャブレター中のガソリンを完全にからにしておく必要があります。)、強引に添加剤で逃げようとしたところ、今度はスターターのヒューズが飛び配線リーク、次にはイグナイターが破損と一体何がなんだかわからなくなっており、結局時間も無いのでキャブの分解・清掃はお願いし、必要部品を交換、この際安いバッテリー(中国製)が入手できるので購入しました。


 最近は日本のメーカーのバッテリーも中国製が増えており全く不安等無く、どうせ寿命の分を考えればこれで十分だと思っていました。 


箱からバッテリーを取り出し、電解液を投入しばらく置いてからシールドカバーをきっちりとはめ込んで完了。 バイクに載せてエンジン始動。 エンジンも心なしか元気な感じです。 それもそのはず、キャブのダイアフラムが破損していたのでこれも新品に交換、走行距離も3万Km 1号車の21万Kmとは雲伝の差があって当たり前です。 一応ブレーキやその他の作動を確認する為20分程度乗り回して工場に戻り、タイヤ圧などの再調整をして一休み。 今度は他の人間にも乗ってもらって確認しようとバイクを渡して、ハイ行ってらっしゃいと言おうとしたとたん、エンジン始動前のキーをオンにしたとたん!!!


「パーン!」 



と言う何かが破裂し、バイクから煙が僅か上がりました。 周りにいたお客さん友人とも「ぎょっ」と目を凝らしバイクを見ると、煙が出てきてすぐさま分解、なんとバッテリーが破裂していました。 原因は


「水素爆発!」


マニュアル通り扱っていても、 バッテリー内部に溜まった水素と内部に残っていた酸素がスタータースイッチが入ったときの電流で引火したものだと思います。 音は正に水素爆発のようなパンと言う音。 幸いアクロスのバッテリーは、カウルに完全に隠れていた為に、ライダーが硫酸をかぶる事はありませんでしたが、危険この上ない。 こんな商品は危険すぎて使えません。 


最終国産品を近くのジョイフルホンダで購入し交換、 何も無くバイクは治って普通に走り、東京まで自走して帰ってきましたが、 もし硫酸をかぶっていたら、バイクは買えば済むものですが、人はひどいことになっていたかも知れません。 全ての商品がそうだとは言いませんが、この商品は、危険です。 中国製バッテリーには特にご注意を。


 今日はなんだかんだで、この事件で本当にくたびれた。 今時こんな商品が輸入されている事に怒りさえ覚えます。 しかも、取り説等に、連絡先が無い!!! 壊れる事を知っているかのようです。 この製品の調査は別途行い詳細を報告する予定です。