こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。
聖路加国際病院の名誉院長でもある日野原重明氏がお亡くなりになりました。
105歳。その人生は本当に尊敬に値する人生だと思います。
数あるニュースの中でも、この言葉がすべてを表しいるのではないでしょうか?
30年以上の親交があった上智大グリーフケア研究所特任所長の高木慶子(たかき・よしこ)さん(80)は
「娘のようにかわいがってもらった。全ての物事に関心がある知的好奇心の塊のような人」
と死を悼んだ。
医師としての活躍は、ニュースでご存じの方も多いでしょう。
105歳まで現役の医師としてだけでなく、その活躍は多岐にわたっていました。
「命の大切さを子供たちに伝えたい」と、ミュージカル「葉っぱのフレディ」の脚本化などを手掛けたのは88歳の時です。
その舞台に俳優としても出演し、子供たちと一緒に踊ったのです。
また、90歳で出したエッセー「生きかた上手」は、発行120万部を超える大ヒットとなりました。
90歳を過ぎて長年の夢の指揮者にも挑戦した。
91歳からは、全国の小学校を訪れ、命の大切さや、いじめ防止などを訴える「いのちの授業」も開いていました。
本当に知的好奇心を死ぬまで持ち続けた結果、現役のままで静かに他界されました。
幾つかの名言も残されていますので、ご紹介させて頂きます。
自分のためにでなく、人のために生きようとするとき、その人は、もはや孤独ではない。
多くの人が、自分の財産や名声や地位を得るために、全力投球している。それなのに、財産やお金よりも大切な、自分の命のために全力投球している人は少ない。
人間にとって最も大切なのは「命の長さ」だと思っている人が多い。しかし、私が出会った人を振り返ってみて思う。その人の命が素晴らしい命だと思える人においては、「命の長さ」は問題ではない。
これまでの教育は、出来上がったデータを記憶させる教育であった。困難な問題にぶつかったときに、問題解決ができるような能力を与えられていない。本当に学ぶべきなのは、問題とどう取り組むか、どういう戦略を立てるべきかということである。学校を出てからも自分でできるような頭の仕組みをつくる。そして、その仕組みに従って生活をし、行動することが必要。
90歳過ぎても現役バリバリで活躍する姿は、本当に尊敬に値するものです。
安らかな眠りにつかれますよう、心よりお祈り申し上げます。