成長支援部作りコンサルタントの岩井徹朗です。
「優れた戦略をつくるための普遍の法則もありません。」
楠木建さんの大著
ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business ...
3,024円
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の中の一節です。
本の中では優れた戦略として、スターバックスコーヒーやガリバーインターナショナルなどの事例が豊富に紹介されています。
しかし、私が新たにカフェを開業しようとして、スターバックスコーヒーの戦略を参考にしたとしても上手くいくとは限りません。
先日、あるホテル内のカフェで打合せをしました。
行った時は既に満席。居心地が良いのかお客さんはなかなか席を立ちません(汗)。
飲食店の売上をアップさせる鍵の一つが回転率です。
先日のカフェも、店内の状況を見る限り、回転率が高いとは思えませんでした。
この点、スターバックスコーヒーも、同業のドトールコーヒーに比べると回転率は高くないと言われています。
しかし、スターバックスの場合は、戦略の一環としてあえて高くはない回転率を選択しているという側面があります。
したがって、「スタバの落ち着いた雰囲気はいいなあ」と思って、内装にお金をかけて、表面的なモノマネだけで終わってしまうと、「低い回転率→売上低迷」に陥ってしまう危険があります。
楠木さんは、最終章の中で、「優れた戦略をつくるための普遍の法則もありません。」と言いつつ、一方で、戦略ストーリーの「骨法十ヵ条」を紹介されています。
骨法=あらゆるジャンルに共通した原理原則です。
そして、「骨法その九」が、抽象化で本質をつかむです。
先のスターバックスの例にしても、具体的な事例だけマネすると失敗します。
「なぜ、回転率が低くても成功するのか?」という本質をつかまないと上手くいかないのです。
ところで、先日のカフェ。
回転率としてはスターバックといい勝負ですが、打合せに使うのなら、スタバよりお薦めかもしれません。
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慣れないうちは少したいへんかもしれませんが、高い視点から考える力が身につくと、応用力ができるので、すごく楽になります。