リスクの捉え方を変えると、新たに見えてくること | 心意気から始める経営改革のススメ

心意気から始める経営改革のススメ

感情と紐づき、その人を突き動かす原動力である「心意気」を言葉にし、売上アップや人材育成に活かす「心意気経営」。「孤立無援」の状況を個性が立って応援される「個立応援」に変えることで、一人ひとりが自然体で成長し、真価を発揮する世界を目指します。

成長支援部作りコンサルタントの岩井徹朗です。


先日、朝から1日研修会に参加しました。

私が持っている資格、CIA(公認内部監査人)を維持するための研修会です。


毎年一定の研修会に参加していますが、以前参加した研修会では、最初に

リスク
内部統制
内部監査
 

の関係を整理するというお話がありました。

中小企業の場合、「リスク」はともかく、「内部統制」や「内部監査」と言っても今一つピンと来ないかと思います。


以前私の名刺に、CIA(公認内部監査人)と書いていた時のこと。

名刺交換した際、「会計のお仕事ですか?」と反応する人が2割、「CIAってスパイですか?」とツッコミを入れる人が1割(笑)、残り7割の人はほとんど反応がありません。

このため、今ではあえて名刺に記載していません。


さて、先の研修会に話を戻すと、

リスク=目的達成の阻害要因
内部統制=リスクを軽減する仕組み=目的を達成する仕組み
内部監査=内部統制の評価機能

であると説明がありました。


このように考えると、いかがでしょうか?


「内部統制とか内部監査は大企業や上場企業に必要なものであって、中小企業にはあまり関係ない」と一般的には考えられています。

けれども、目的達成を阻害する要因はむしろ中小企業の方が多いのであって、その阻害要因を減らして、目的達成を実現する仕組みやプロセスは中小企業こそきちんと構築する必要があるのです。


もちろん、人数の問題もあるため、大企業ほど内部統制や内部監査に時間と労力をかけることは難しいのが現状です。

しかし、創意工夫することで、中小企業においても、

・内部統制=リスクを軽減する仕組み=目的を達成する仕組み

を定着させることは可能です。

言葉の定義をはっきりさせることで、いろいろなことが前に進んでいきます。


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社長が間違えても、すぐに正せる組織を目指す

 

 

社長も時には間違えるという前提に立って、会社が準拠する基準を社内で言葉として残しておきましょう。