他院で下まぶたのたるみ取り手術を受け、約1カ月目に私のところにいらした患者さんです。


術後約1ヶ月目


左の下まぶたが大きく外反して兎眼(とがん)になっています。これもすぐに修正術の適応かと考えるべきところですが、患者さんいわく、術後2~3日は問題なく、1週間目くらいから目立ってきたとのことです。このように兎眼になる原因は皮膚の取りすぎ、縫い付けるときの引っ張りすぎによるものですが、そうであれば術直後から目立つはずで、ちょっと経過的に違うなと感じました。そのため、患者さんには眼科で角膜保護の点眼薬などの処方を受けながら、辛いでしょうけど少し待ちましょうというお話をしました。患者さんは一生このままではないのかと不安で仕方がないようでしたが、きちんとお話しして待っていただけることになりました。

それから1か月経過しました。


術後約2ヶ月目


たしかに改善しています。これはあわてて植皮などの手術をすべきでないと確信をもって判断しました。患者さん本人も大分安心してきたようで、このまま経過を待ちますと言っていただきました。


術後約3ヶ月目

 

ご覧のとおり見事に回復しました。

原因は何らかの術後の腫れか一時的な神経麻痺による下垂だったのかもしれません。

いずれにせよあわてて修正手術をしなくて済んだのが良かったです。

われわれ医師たちも常に新しいこと、予想もつかないことに遭遇しますが、冷静に状況を見極めて患者さんに対応すべきだということを改めて勉強しました。


私どもの下まぶたの他院修正手術のページです。

http://www.keisei.ne.jp/futae/shusei/shita.html

 

 

タウン形成外科クリニック