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経済指標

「経済指標」とは、その国における企業や家計の動きに関するさまざまな目安のことをいいます。経済指標は景気の善し悪しの判断の目安となりますので為替予測において重要な要因です。


経済指標を見るうえで大事なこととして、経済指標は発表する時期によって数字が変わることがあげられます。通常はまず「速報値」が発表され、その後「確定値」が発表されます。市場関係者は一般的に「速報値」に注目します。「確定値」が発表されても、「速報値」と大きな誤差がなければ、相場に与える影響は少ない。また、経済指標の数字が良い・悪いとの判断よりも、事前予想数字との比較で相場が動くことが多くなります。


それは、市場参加者がうわさ(予想)で仕掛けているためです。例えば、事前に米国の貿易赤字が大きくなるとの予想数字がでると、市場ではドルを売る傾向が強まり、指標が出る以前にポジションがドル売りに傾き、指標が事前予想の赤字額であっても、指標発表後にドルがさらに売られるよりも、利食いのドルの買戻しが活発化し、ドルが上昇するケ-スが多くなります。指標発表後、相場が大幅に動くのは指標の数字が事前予想と大きく乖離していたときです。


経済指標は統計の数字ですので、現在の景気実態が反映されない場合があります。発表時期と調査・集計時期にはタイムラグがありますので、経済指標を読む場合はまずこのタイムラグに注意します。次に経済指標を読む前に、景気に対するその指標の動きを理解することが大切です。

本日の為替相場情報

みなさんおはようございます!昨日のドル円は6月雇用統計(予想:-6.0万人→結果:-6.2万人)と
予想を下回る結果となったことに加え、5月分(予想:-4.9→結果:-6.2万人)と
4月分(予想:-2.8→結果:-6.7万人)も下方修正が発表されましたが市場予測の範囲内であったため
ドル売りの反応は限定的なものになりました。

一方で昨日はユーロ圏で政策金利の発表が行われ予想通り0.25%の引き上げで4.25%となりました。
注目のトリシェ総裁会見では「将来に対する事前約束は決してしない」と中立的なコメントをしたことで
追加利上げ観測が後退しユーロは軟調推移となりました。
ただインフレに関しては「現在はインフレ率を維持する上で試練の時期」と引き続きリスクを懸念する発言をしています。

【本日の注目指標】
本日は米国独立記念日で米国は休場です。特別大きな指標も
ありませんのでロンドン時間に動くかどうかといったところですが、
昨日動きがあっただけにやや動意ない展開が予想されます。



今日のテクニカルポイント
昨日のドル円は105.70台まで下落する場面がありましたがNY引けには106円台
後半まで上昇しています。今後のドル円は下値を支えるテクニカルポイントを
一旦は下抜けたことでドル高トレンドが一旦は小休止となり短期的に円高
リスクが顕在化する可能性があると見ています。

本日の為替相場情報

今週の予定 6月30日~

今週の為替相場は、先週のFOMCの声明文で早期利上げが示唆されなかったことから、ドルの上値は重い展開になりそうです。

ただ、ドルの値に大きな影響を与えるユーロに関しては、ECBの複数回の利上げを織り込みつつあることから、7月3日の理事会後のトリシェ総裁の記者会見で追加利上げの可能性を示唆しなければ、ユーロが売られ、ドルが買われ安くなる可能性があります。

また、7月3日は米6月非農業部門雇用者数(NFP)や失業率の発表があり注目が集まります。

ただ、7月4日(金)が米国の独立記念日で3連休になりますので、逆に、ある程度、既に相場が3日の結果を織り込んでいる可能性があります。

このため、予想から大幅にNFPや失業率が悪化していない限り、材料視されないことも考えられます。

その一方で、予想を上回る結果は、ドル買いの材料になる気がしています。

ただ、6月16日の高値である108.57円を上回るには、雇用の拡大が確認される必要があるかもしれないなぁ、という気もします。

今週は、その他にもユーロ圏、米国の重要指標が目白押しですので、今後の展開を占うためにも注目が集まります。

また、ポールソン財務長官が、7月1日に、独フランクフルトにあるECB本部で会談を行う予定になっていることから、発言内容には関心が高まりそうです。

更に、米国の株価は底値を確認することになると思いますが、原油相場の動向の影響を今週も受けることになりそうです。


今週の注目ポイントを見てみました。


6月30日(月)



ユーロ圏6月消費者物価指数・速報値。
前回の前年比+3.6%から加速した同+3.8%が予想されています。

予想以上に加速した場合は、ユーロ買いの要因になりそうです。

カナダ4月GDP。前回の前月比-0.2%から改善した同+0.2%が予想されています。

米6月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)。
前回の49.1から悪化した48.5が予想されています。

同指標の好不況の分岐点は、50となっています。


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