お向かいの竹林さんの鶯嬢が毎朝非常に元気である
私の部屋の隣は竹林(ちくりん)向かいも竹林、窓を空けるとさらさらと竹の葉のささやく音が聞こえてくる、竹の子絶頂期の時期は竹を切る工事の音が聞こえまくっていた
こんなにも竹に囲まれた生活を送るのは人生初である、竹…と言えば小学校の時に同じクラスだった竹内さんしか思い出がなかった、竹内さん元気かなぁ
その竹内さんの思い出を上回る程ふさふさとゆらめくその竹の間から、毎朝鶯の鳴き声が聞こえるのである
竹の葉が揺らめく木漏れ日と鶯の声で毎朝目が覚めるなんて、羨ましいでしょ??
おーほっほっほっ ほけきょ…
そうなのよ、どんなに遅く帰った日でも、必ず5時半に鳴くのよ…あのお方は…
なので最近は22時頃に眠気に襲われる、楽器を片付けているくらいの時が一番眠いである…
それにしても、うぐいすの鳴き声というものは、あんなに大音量なのものなのであろうか??
もちろん防犯上寝る時は窓も閉めカーテンも閉めている
しかもその鶯が鳴いているのは1本道を挟んでの竹林だ、鶯までの距離、最短でも20mはある
巨大鶯なのかもしれぬ…それかオペラ歌手並の逸材鶯なのかもしれない
そしたらスカウトしたいが、毎朝これでもかと発声した後はしばらくおとなしいので姿を発見する事は出来ない…やはり本当の逸材というのは世にでないものなのか??
もしもわたしが鳥語を話せたならば
毎朝その美しい歌声をどうぞプッチーニの「誰も寝てはならぬ」で聞かせてほしい、そう伝える
あぁ、毎日アリアで起きるなんて…最高の目覚めではないか …ふあぁ~
完