BABYMETALの英国でのレッド・ホット・チリペッパーズ・ツアーのサポートアクトは3日目を終えました。
音楽的には、HR/HM系とは言えないようなレッチリとベビメタでは、かなりグルーブというかノリが異なるので、レッチリファンがどんな反応をするのか興味深かったのですが、案の定、オーディエンスの反応については、現地からの映像を見る限り、かなり厳しいものとなっているようです。
(まあもともとレッチリファンには、メタル自体を聴かない人が多いと思うのでしょうがない面もありますが。)
昨年くらいまでは、ワールドツアーでBABYMETALが米国や英国のフェスに出るたびに、ヘイターからのブーイングやペットボトルの洗礼を浴びるのではないか、と心配したものですが、次々と大きなフェスで勝利を続け、最近は全く心配することがなくなりました。
そんな向かうところ敵なし状態のベビメタに、KOBA-METAL、いやキツネ様は、このツアーで新たな試練を与えてくれたようです。
まだまだBABYMETALの戦いは終わることがないのですね。
特にロンドン、O2アリーナでの初日の映像を見ると、サポートアクトだからしょうがないのですが最初の方は客の入りが悪いし、徐々に観客が増えてからも、三姫様の煽りに対しての反応が最前列以外は、ほとんどないように見えました。
ただ、2日目のO2アリーナ、3日目のグラスゴー、と回を重ねるうちに、観客の入りも反応も良くなってきたように感じます。
レッチリのメンバーもライブ中にベビメタTシャツを着たり、キツネ様のお面を被ったりしてるし、アンソニーはBABYMETALについて、Lovable(愛らしい)とかRespectとかって褒めてくれたようで、レッチリファンのベビメタへの関心を高めるのに一役買ってくれたのかもしれません。
とはいえ、やはりBABYMETALが今回もまた揺るぎなく素晴らしいライブを見せてくれているので、レッチリファンの間にもそれが口コミやSNSなどで徐々に広まっているのではないでしょうか。
2日目のロンドンO2アリーナでのKARATEのコール&レスポンスです。
まだまだ最前列以外のレスポンスは少ない感じです。
3日目のスコットランド・グラスゴーでのKARATEのコール&レスポンス。
ベビメタ初めてのライブ地でどうなるんだろうと思っていましたが、それまでのロンドン2日間より、明らかに観客のレスポンスが良くなっているように感じます。
グラスゴーでのエンディングです。
三姫様のSEE YOU!を真似するレッチリファン。
十分楽しんでくれたようです。
今回のレッチリツアー、観客の多くは30代〜40代だそうで、サウンドスタイルを大きく変え続けてきたレッチリをずっと応援し続けてきたコアなファンも多いかと思います。
そんな音楽的な守備範囲の広いレッチリファンの中には、ベビメタのライブ、最初はなんじゃこりゃ!と思っても、だんだん釘付けになる人も結構いるんじゃないかなあ。
この後もバーミンガム、マンチェスターと初めての地でのライブが続きます。
厳しいアウェーの戦いが続きますが、最近の彼女たちの自信に満ちたパフォーマンスを見ていると、もう昨年ワールドツアー前のような心配も不安も全く感じません。
今回のツアー、勝ち負けはどうでもいい。
とにかく来年の活躍に向けての大きな試金石になるのは間違いないでしょう!