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ポルノグラフィティ通算6枚目のオリジナルアルバムは、「MUSIC CABINET」略して「m-CABI」。様々なBOXに詰め込んだ音楽が、引き出しから飛び出してきては、ポルノワールドを聞かせる。
今作は、結構コンセプチュアルな作品になったね。4つのセクションに分かれて、それぞれインストのような小曲で始まり、それぞれのBOXが開かれる。敢えてシングルナンバーを固めた配置も、狙いの1つみたいだしね。
「NaNaNa サマーガール」「ジョバイロ」「DON'T CALL ME CRAZY」「Winding Road」「ハネウマライダー」と、大ヒットナンバー5曲のシングルに負けず劣らず、名曲盛りだくさんで聞かせてくれる全15曲。今作も、昭仁、晴一、本間昭光の様々な組み合わせによる楽曲で、ポルノグラフィティワールドが輝き出す。
特に、セクション3の「ジェロニモ」「シルビア」「リリー」の流れは、それぞれに個性のある主人公の物語を上手く紡ぎ出しているね。セクション1のBLUEしばりもよかった。集合体としての面白みを出した1枚とでもいいますかね。
初回盤は、ボーナスディスク付きの2枚組み仕様。「NaNaNa サマーガール」の冬バージョン、「NaNaNa ウインターガール」を聞かせてくれます。この曲、モロに“あの曲”のオマージュなんですよね。