バットマン VS スーパーマン ジャスティスの誕生 | B級パラダイス

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あ「ウォッチマン」や「300」のザック・スナイダーが監督だし、マーベルの向こうを張って「DCユニバース」始動となるってんで、気にはなっていたんだけど今一つ気が乗らず後回しにしていた本作、ようやく鑑賞(笑)。この作品の前作「マン・オブ・スティール」を見逃したままだったけど充分楽しめましたな。
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 (2016)
BATMAN v SUPERMAN: DAWN OF JUSTICE

監督:ザック・スナイダー 製作:チャールズ・ローヴェン、デボラ・スナイダー 脚本:クリス・テリオ、デヴィッド・S・ゴイヤー 撮影:ラリー・フォン 視覚効果監修:ジョン・“DJ”・デジャルダン プロダクションデザイン:パトリック・タトポロス 衣装デザイン:マイケル・ウィルキンソン 編集:デヴィッド・ブレナー 音楽:ハンス・ジマー、ジャンキー・XL
出演:ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス、ジェシー・アイゼンバーグ、ダイアン・レイン、ローレンス・フィッシュバーン、ジェレミー・アイアンズ、ホリー・ハンター、ガル・ガドット、スクート・マクネイリー、カラン・マルヴェイ、タオ・オカモト、ケヴィン・コスナー、マイケル・シャノン

「マジンガーZ対ゲッターロボ」みたいに題名に偽りありではなく(笑)「エイリアンVSプレデター」とか「フレディVSジェイソン」みたいにDCコミックスが誇る2大ヒーロー、バットマンとスーパーマンが、きっちりと文字通り激突するっていうのはOK!
白状するとスクリーンで「スーパーマン」を観たのは高校の時以来、バットマンに至っては初めてなのだが、あの「ダークナイト」とは繋がらないまでも全編を覆う「暗さ」は好みだったな。

予告編やCMでもそうだったけどスーパーマン役のヘンリー・カヴィルが旧作のクリストファー・リーヴのような清潔感や純朴さ、及び愛嬌が無い、見方によっては悪そうな顔をしているんで(笑)、てっきり本当に悪に染まるのかと思ったら、ヒーローではあるけどその「神に近い力」が人々に「脅威」として捉えられ・・・ってのは良い設定。
未見の前作の裏側にはこんなこともあったんです~!と人智を超えた闘いの甚大な被害を見せるところなぞ、まるで「ガメラ3」での災厄とも言えるガメラVSギャオスの一線とその裏側の被害の描写のようで、「私はスーパーマンを許さない」とバットマン=ブルース・ウェインに(その他の一部民衆にも)思わせるのは、ふむふむと納得でした。でも目からビーム出してるスーパーマンはかなり悪そうに見えたけどなあ(笑)。

バットマン側はベン・アフレックが良かった。ティム・バートン版も嫌いじゃないし、名作「ダークナイト」には負けるけど、「裏で行う正義」の葛藤は少なめながら、背負う暗さはなかなか。生身の人間故にスーパーマンとの対決後はちょっと補佐役になっちゃって、おまけにワンダーウーマンまで出てきちゃって影が薄まってしまったのは残念だったけど。

そのワンダーウーマンは昔のリンダ・カーター版の衣裳が嫌いでまったく興味が無かったし、その出自も原作も知らないんで、「なんでこんなに強いんだ!?」と疑問符だったけど、ボンデージのアマゾネス風の出で立ちはエロカッコ良くてGoodでしたな(笑)。

今後のジャスティス・リーグのメンバーになるであろう面々が少しずつ紹介されていたけど、アベンジャーズと比べると地味だなあ(笑)。本作のバットマンもスーパーマンもワンダーウーマンも軽口叩くことなく終始シリアスだったが、そのほかの面子が揃っても誰も冗談言いそうにない気がするぞ(笑)。

とまあ、前述の通り「マン・オブ・ザ・スティール」も観ないまま、予告編以外まったく事前情報が無しで観たんでストーリーは楽しめましたな。あと、しばらく気づかなかったバットマン補佐のアルフレッド役がジェレミー・アイアンズだったり、ホリー・ハンターは出てくるし、おまけに前作を知らない故にダイアン・レインとケヴィン・コスナーの登場など、意外に豪華なキャスティングに独りで驚いてました(笑)。
でもほんと暗いて長かったぞ(嫌いじゃないけど・・・笑)。さてあのラストを受けて次はどうなるのかな。その前にDCは「スーサイド・スクワッド」が、マーベルはいよいよ公開の「シビル・ウォー」が楽しみであります!