九段会館での3月11日Vol.1
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学校に戻り、そこで初めてどんな地震だったのかを知りました。
それと同時に、「東京は震度5」だった事実。
震源地は東京から離れた東北地方。
津波の話も、そこでようやく知りました。
ただ、「東京は震度5。震度5で天井が崩れたのか??」と、どうしても納得のいかない事実が頭に刻み込まれたのです。
そう。
あの時、ビルの窓から見ていた人達。
通りから何が起きたのかと覗き込む人達。
当然ですよね。
天井が落ちたなんて、それこそ思いもしなかった事でしょう。
そんな事を頭に置き、実際には自分自身が「帰宅困難者」の一人である事に変わりはなかったわけで。
自宅に向かって歩いて帰る事を決心。
運よく、途中で電車が動き始めたことを知り、無事に帰宅できました。
3月12日 朝
さすがにこれだけの事があったので、体がそこらじゅう痛い。
足も、革靴で長時間歩いたせいもあって、ピリピリしたのを覚えています。
夜中も電話の緊急地震速報が幾度も鳴り、どれだけまともに寝れたのか分からなかった。
と、その時、携帯電話の着信音が鳴ったんです。
混雑で鳴らないと思っていた電話が。
そこで聞かされた話。
九段会館で、私の隣の席に座っていた先生の死去。
意味が解りませんでした。
だって、私の隣に座っていたんですよ。
決して広くはない席。
少し動けば肩と肩がぶつかってしまう。
そんな近くにいた人の死去。
私は自分の足で歩き、電車に乗り、自宅で寝たというのに。
たかだか5センチほどの肘掛が間にあっただけだというのに。
どうして??