九段会館での3月11日Vol.1

http://ameblo.jp/dithiblog/entry-11190357448.html


学校に戻り、そこで初めてどんな地震だったのかを知りました。


それと同時に、「東京は震度5」だった事実。


震源地は東京から離れた東北地方。


津波の話も、そこでようやく知りました。


ただ、「東京は震度5。震度5で天井が崩れたのか??」と、どうしても納得のいかない事実が頭に刻み込まれたのです。


そう。


あの時、ビルの窓から見ていた人達。

通りから何が起きたのかと覗き込む人達。


当然ですよね。

天井が落ちたなんて、それこそ思いもしなかった事でしょう。


そんな事を頭に置き、実際には自分自身が「帰宅困難者」の一人である事に変わりはなかったわけで。


自宅に向かって歩いて帰る事を決心。


運よく、途中で電車が動き始めたことを知り、無事に帰宅できました。



3月12日 朝

さすがにこれだけの事があったので、体がそこらじゅう痛い。


足も、革靴で長時間歩いたせいもあって、ピリピリしたのを覚えています。


夜中も電話の緊急地震速報が幾度も鳴り、どれだけまともに寝れたのか分からなかった。


と、その時、携帯電話の着信音が鳴ったんです。


混雑で鳴らないと思っていた電話が。


そこで聞かされた話。



九段会館で、私の隣の席に座っていた先生の死去。



意味が解りませんでした。

だって、私の隣に座っていたんですよ。


決して広くはない席。

少し動けば肩と肩がぶつかってしまう。


そんな近くにいた人の死去。


私は自分の足で歩き、電車に乗り、自宅で寝たというのに。


たかだか5センチほどの肘掛が間にあっただけだというのに。


どうして??