九段会館にお花を添えて、帰ってきました。

数名の平成22年度の卒業生が来ていました。


そう、あの時、同じ場所にいた学生たちです。


Vol.1http://ameblo.jp/dithiblog/entry-11188710777.html

Vol.2http://ameblo.jp/dithiblog/entry-11189313446.html


14:46過ぎ

ふと見上げた天井と壁の角に大きなヒビが入りました。


声に出したのか、気持ちだけで叫んだのか。

「これはヤバイ!!」


瞬間的な事で、あまり覚えてはいないのですが、通路から2列目に座っていたため、すぐに席を立ち通路からホールの出口に向かって走っていました。


と、通路に出たときです。


爆発したかのような音とともに、真っ黒い何かが私を包んだんです。


視界はほぼゼロ。


ただ、人間の危機認識能力とでも言うのでしょうか?


すぐに「天井が落ちた」と判断できたんです。

しかも全部じゃない、一部が崩落したってことまで。


その場で止まり、振り返りました。

そこに手があるんです。


思わずその手をつかみ、引きずり出したんです。

誰だかなんてわからないですし、たぶん手だったんでしょう。


その場の砂煙というか、土煙と言うか。


それは耐えられるものではなかったので、一度外へ。


そこへ余震が。


外もめちゃくちゃになっているに違いない。

一歩でも学生を建物から遠い場所へ。「下がれ!!!」


すると、どうでしょう??


九段会館も含めて、窓ガラスは割れていない。車は動いている。ビルから人がこちらを見ている。通行人が足を止めてこちらを見ている。


「まさか、ここだけ???」


友達が見当たらないのか、それとも父兄の方が見当たらないのか。

うろうろする学生を目の前に、状況の把握が出来ずに戸惑ってしまいました。


「もし、ここだけなのだとしたら・・・」


ホールの中に向かって走り出していました。

そして後ろから「男子、戻れ!!早く!!」




Youtubeかなにかでご覧になったかもしれませんが、学生がガレキをどかすのを手伝ってくれました。


2次災害の事なんて頭にないんですよね。


余震なんて・・・


大人はダメです。


「おまえらは外にいろ」なんて言う人もいました。


あの時、学生の手がなかったらどうなっていたか・・・