■金融ビジネスが絡むとろくな事がない


ゴア提唱に最初は単純に「素晴らしい」と思って

非常に興味があったので、講演会とかフィルムとか

それとなしに突っ込んで見ていたのですが、どうもおかしい。


私も最初は「京都会議」での米国の対応は

傲慢としか感じなかったのですが

排出権とかなんとかを取引するという「?」な部分から

懐疑的に見ておりました。


そもそもどんな提唱でもファンドとか金融市場が絡んでくると

それだけで怪しくなるわけで、

ゴアの背景も少し調べると怪しい限りであったわけです。


と思っていると松本州弘さんがずばり指摘されていたので

「おおっ」と思ったのですが、非常にわかりやすい。


「温暖化に向かう地球」で金儲けを企む人々

http://www.gyouseinews.com/storehouse/may2007/001.html

(インターネット行政新聞さん)



 今年のアカデミー賞最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞した作品は、元米副大統領のアルバート・ゴアが主演した『不都合な真実』だった。

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米元副大統領のゴアは、ゴールドマン・サックス系企業の経営者だったD・ブラッドと組んでロンドンに投資ファンド会社を設立した(「ジェネレーション・インベストメント・マネイジメント社 2004年11月設立)。このファンドの投資目的は二酸化炭素排出と温室効果を削減するための「金融取引を行うこと」すなわち「排出権ビジネス」への投資である。

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温室ガスの排出権ビジネスを行っている民間団体が米国にもある。「シカゴ気候変動取引所」だ。出資者の主力はゴールドマン・サックス。役員にはゴアと昵懇のモーリス・ストロングが名を連ねているが、この人物は「環境マフィア」との異名を持つ人物だ。どうやら限られた一群の連中が地球環境をネタにカネ儲けを企み、お調子者の偽善者たちが「善意」でその片棒を担がされている感じがしてくる。


環境という言葉は「人権」のそれと同じく、非常に危うい側面を持っていまして

盲目的に受け入れてしまう部類の言葉であります。


温暖化というと、アスファルトや空調の整備によるヒートアイランドなんかの

感覚的な都市部の温暖化と混同してしまうのですが

基本的に問題になっているのは、CO2排出と温室効果という

実感として得られるそれとは少し次元が違うようです。


というより、そもそも地球的な温度の上昇というのは具体的な調査・データが

まとまっているわけではなく、温暖化自体にも議論の余地が多分に残っているようです。


それなのにファンドとか取引市場が動いて行くんですから

けったいな話です。


そもそも排出量に金融という付加価値を加えると全体の抑制とは

違う結果を生んでしまう可能性がありまして

それ以前に経済的メリットが排出コストを飲み込んでしまうと

総量抑制にはつながらないわけです。


コストを克服するために技術開発が促進されるという話もありますが

逆に排出権市場ができますと技術開発需要が後退する可能性の方が

高くなるともいえます。


そもそも自然エネルギー利用に関する技術開発促進の機運が

少し前まで高まっていたのに

いつの間にやら後退しております。


民間での開発意欲はまだまだ盛んであるのに

行政による側面支援が縮小しています。


わが国でも

サンシャイン計画という

文字通り太陽電池なんかを中心とする技術開発促進計画があるのですが

いつのまにやらバイオ燃料系に重心をシフトしております。


サンシャイン計画

http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=1006


バイオ燃料というのは

昨今話題のバイオ燃料需要のために

トウモロコシなんかの価格が上昇したりしているあれです。


確かに環境に良いエネルギーとされているのですが

食料需要を無視した推進は本末転倒のような気がします。


私は単純に


「食べ物を粗末にするな」


という感覚だけなんですが

すでに穀物市場に大きな影響が出ており、

バイオ穀物を分離した先物市場が形成されそうな動きも見え

怪しさ満点の展開です。


環境と金融というと田中宇さんなどの陰謀論的雰囲気が漂うのですが

オゾン層とフロンガスの関係に関しても


オゾン層破壊の真相 『な-んでか? フラメンコ篇』

http://blog.goo.ne.jp/photon1122/e/d977859d1a7c839079af4301db4b62a2

(ミスターフォトンさん)


みたいな話がよく語られます。


で話の真偽はよくわかりませんが

オゾン層とフロンについては行政でこんな調査もされていて

http://www.k-erc.pref.kanagawa.jp/center/taikiosen/


県庁前とかでフロン濃度を測定しているわけです。

確かに毒性のあるフロンもあるんですが

調査項目としてオゾン層破壊係数が記されていますので

なぜ地表観測点の調査を結びつけるのかと・・・・・


フロン驚異のローランド、モリナー論なんかも

一部盲目的に引用されていると反論する科学者も多いそうで

オゾン層破壊の主犯=航空機・ロケット・廃棄衛星

説の方が面白い。


私は化学的素養は般教程度なんで真相はなんにもわかりません。


でもこれだけは感覚的に思います。


環境でも何でも、金融とかファンドとか絡むと怪しい


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追記


コメント欄で

今日の覚書、集めてみました の喜多さんが

ゴアに関するテレグラフの報道を紹介してくださいました。


アメリカの加藤紘一・・ゴアの暗躍?


Gore campaign team assembles in secret

http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2007/04/22/wgore22.xml&CMP=ILC-mostviewedbox

(Telegraph.co.uk)


日本語訳はもちろん「今日の覚書、集めてみました」さんで

ゴア様、復活か!?さっすが~@テレグラフ

http://blog.goo.ne.jp/kitaryunosuke/d/20070423


またCO2温暖化について 悲しき秀才さんがわかりやすいサイトを教えて下さいました。

漫画がはいると私でもなんとなくわかる。



おんだんか

二酸化炭素さん地球の温暖化を拒否
http://www.geocities.jp/obkdshiroshige/ondanka/ondanka.htm