■ざこば師匠の想い


横山ノックさんのことは触れずにいようとか思っていたんですが

また一方的な話が出てきてるんで一言。


セクハラの温床

http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20070506



5月3日に、横山ノックが亡くなって、4日にお通夜が行なわれたみたいだけど、その様子を午後のワイドショーで見てて、あたしは唖然とした。それは、お通夜に来てた桂ざこばのセリフが、あまりにも非常識極まりないものだったからだ。レポーターからマイクを向けられた桂ざこばは、横山ノックのセクハラ事件について触れて、「ノックさんはいい人だった。セクハラはしていない」って意味のコメントをしたのだ。

それなりの情報ツウってなら、もう触れるなって話です。


最初に言っておきますが擁護ではありません。

ノックさんには私怨がある^^


府のある公共事業の入札コンペに私の会社が参加したとき

最終選考まで残ったんですが、ノックさんが入札に疑義をはさんでボツになってしまった・・・


ってだけなのですが

実はこれいい話でもあります。


ノックさんの知事初期ははっきりいって何から手を着けていいか、

どころか何をすればいいのかわからなかったんでしょう。


だから職員を信じて号令だけかけていた、つまり最初は無為無策だった。

でもそれなりにできることからこつこつやってられたんだと思います。


で一期目も後半にさしかかったころ、強力な政治ブレーンがついた。

(といってもノックさんの友人なんですけど)


それからは改革のスピードアップです。

そんななかでコンペなんかもどんどんチェックしだしたわけです。


あのままいっていたら今頃大阪は随分よくなっていたでしょう。


そのブレーンは選対でもアドバイスしたんですが

「人前ではたばこ吸うな」とか

「選挙スタッフにも偉そうにするな」

とか、まぁ細かかったそうです。


どちらにしろ太田現知事より数倍役に立ったと思います。

(経済界・アングラ社会は太田マンセーでしょうが)


でセクハラの話に戻りますが

きっこさんは性犯罪憎しで凝り固まっているんで、

事件の実態なんかはどうでもいいのでしょう。


私もセクハラだなんだという性犯罪は大嫌いだし、

犯罪の程度に関係なく、強制的なハラスメントなんていうのは

その場にいれば理由も聞かずにぶん殴ります。


しかしながらきっこの日記の記事は

なぜ、ざこば師匠がああいう気持ちを吐露されたかってことを

しかもノックさんの死に際して絞り出すように言ったのかってことを理解していない。


私も、何も触れずにいようと思っていました。


きっこさんはやましい気持ちがなければ罪を認めず控訴しろってことなんですが

そこできっこさんが引っ張ってきた意見書・・・


あれ出さなかったら実刑だったでしょう。


実刑(未決拘留)と、酌量っていうのは

痴漢冤罪でも問題になっていますが、実刑か名誉か?って選択しろっていわれたら

どうするでしょう?

決着としては


事件陳述・判決要旨等

http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/%7Etamura/nokkuwaisetu.htm


色々言いたいことはあっただろうに

罪を認めてからは、黙して語らず・・で聞かれても弁解もしなかったそうです。


でざこば師匠もそうですが、ノックさんは本当に親しかった人には

心情を語っています。

号泣しながら

僕はやましいことなんかしていない、自分が世間をわかっていなかった

ってことを言っていたそうです。


あれはノック側弁護士もおかしかった。

そして何より恐ろしかったのは世論というより、

大阪経済界が反ノックになってしまいました。


大阪読売の怒涛のノック批判

http://homepage1.nifty.com/o-mino/yomiuri-itiran.htm


で吉本もノックさんに反論するなと指示したそうです。

それなのに、結局罪を認めようが吉本はノックさんを追放した。


私はきっこさん言うように判決も出たことで、今さら冤罪だなんだと騒ぐつもりはない。


ただ、ノックさんは本当に親しい人には真実を語っていたし、

晩年も今さら無実を叫んでも余計にバッシングされるのは目に見えていたし、

何より、そうなった時、理解してくれるのは、親しかった友人、芸人仲間しかいない。


それも助力を得るということは、それらの仲間にも被害が及ぶので

表立っては弁明など出来ない状態だったわけです。


で投票2日前の事件で翌日には

WWN(国連まで巻き込むフェミ弁護士集団)を中心とする

81名の被害者弁護団を組織して告発したのですが


そのWWNは

「被害者の心情」

「フラッシュバック」

「トラウマ」

なんか連呼するわけですが

なんのことはない。


一応の決着がついたのに

方々で雪田樹里弁護士なんかが「セクハラ知事裁判」を宣伝しまくっています。

http://72.14.253.104/search?q=cache:by--ovJnV-gJ:www.hyogoben.or.jp/about/index-03-07.html+%E9%9B%AA%E7%94%B0%E6%A8%B9%E9%87%8C&hl=ja&ct=clnk&cd=10&gl=jp


で被害者:ペンネーム田中萌子さんも告発本を出版。


田中萌子

「知事のセクハラ・私の闘い」田中萌子著

セクハラは許せないし、同じような被害にあっている人に勇気を与えたかった・・・

なんていっているそうですが

この本読むと、諦めますね。


闘う意思があってもこれだけ”悲惨な結果”が羅列されていれば

勇気どころか萎えてしまいます。


それ以上に詳細なセクハラの性描写・・

トラウマは大丈夫なんだろうか?


であとがき(追記)に

へたれ裁判官」と題して書かれているのですが

執行猶予判決が本当に許せないらしい。


刑事有罪

民事1000万円慰謝料

知事辞任

名声剥奪

芸能界追放


実刑なら数えヤクマンですがどうなんでしょう?


田中萌子さんは第二第三の執筆を計画中らしいですが

その後は話を聞かない。


思い出すのも嫌な事件だそうですが

ネットチェックはかかさないらしい。


田中萌子です

http://homepage1.nifty.com/o-mino/tanaka.htm


被害弁護団は

「巨大権力に挑むセクハラ被害者」

という側面を強調しますが

それはちとちがう。


ノックさんにあるのは府民の235万票だけといってもよく

吉本にも経済界にも事件前から冷めた目で見られていました。


反論・抵抗するなっていったのは吉本だし

マスコミは被害者の怪しい部分も追及しましたが

それ以上にノック批判はすごかった。

特に地元紙は「反ノック」一色になりました。

また一部では

「あれは猥褻どころか実際は強姦だった」

とまで言い出す始末。


もし、反論、否認を続けていれば

前代未聞のセクハラ初犯実刑判決の可能性が濃厚だったのです。


結局、以降は反論も弁明も一切できない状態になりました。


被害者は告発目的としてこう述べています。


加害者(ノック)のような人物を知事に当選させるわけにはいかない


その目的は判決時にはすでに達せられたはずです。

それどころか弁論要旨にあるように、社会的には抹殺、復帰も難しい状態です。


その上で、さらに被害者は手記出版しているのです。


そんな中で、ノックさんの死に際し、ざこば師匠が漏らした一言・・

それに突っ込むだけの確信をきっこさんは得ているのでしょうか。


しばらくしたら、ノックさんの遺言が出てくるかもしれない。

死に際して残すものには、現世で得られる対価はありませんからねぇ。