昨日の続きで車高アップについて認識違いを持つ人が多いのでこの機会に当社の見解をまとめた
リフトアップと言えば調子が悪くなると考えられがちで車高を変えるのには考えていないと言う方
そんな感覚で標準が一番だと決めつけている方にも普段から説明していること
    
ワンサイズ大きなタイヤを装着できるのが2インチアップとしか思われていないなら
それは単なる車高を上げるためのサスペンションとしか考えていないことになり
説明不足どころか重要なポイントが欠けている
   
もちろん愛車へのカスタムもリフトアップやタイヤの交換も重要なポイントだけど
それは個人の価値観で好きなようにしてもらえれば良いので今回はバネについてだけとする
  
車種により少しづつ構造が違うのでサスペンションの働きについて説明も異なるので
なのでランクル80と100で話しを進める
  
まず純正のスプリングは役不足だと感じる
80のようにショックでハードを選んでも固くはなるけれど肝心のコイルが同じであれば
操縦性の向上には結びつかない
標準車にはない少し強化したスプリングが欲しい
それには線径を太くしてバネレートを上げると仮定する
サスペンションの伸び側ストロークはショックの長さで最終的には規制されるので
スプリングの自由長が短くなればバネが遊んでしまう
遊ばないようにショックを短くすれば標準車よりも伸びないサスペンションとなる
  
と言うことは、単純にバネのレートを上げるために線径を太くする
自由長は標準車クラスの長さを確保する
上記のバネをハチマルに取り付け作業後にリフトからゆっくり降ろすとする
同じ重量のハチマルなら車高が高いところで車の変化が止まる
要するに2インチアップするバネと言うよりも高い位置で車体が維持されるバネだとも言える
凄く単純明快な理由で考えられるバネレートと車高との関係
     
ランクル100のフロントサスペンション
AHC無し車でも重量を感じる動きにしかならない
ステアリングレスポンスを上げるにはショックだけでは完成しない
トーションバーを締めていけば固く変化するがタイヤが素早く動くことと乗り心地に注意して決定
するとこちらも嫌でも2インチほど車高は上がる
コマずらしなどという言葉はあるけれど荷重に対しての強さとの関係なのであり得ない
   
以上のようなことから2インチアップというのにはスタイルやタイヤのサイズ以上の意味を持つ
コントロールの支配下でランクルを楽しく走らせるための大きなアイテム
  
ランクル80や100については当社では2インチアップは本来あるべき姿だと見なしていて
リフトアップ車とか改造車として特別には考えていない
  
その延長上に5インチクラスがあり当社で考える走れる車という部分を
出来るだけ妥協せずに製作するには車にあったバネとショック
それと必要最小限でピントが合ったその他パーツを装着すれば走れるランクルとなる
ずっと飽きないで嫌にならずに乗り続けるにはステアリングを操作して走るワクワク感も大切です