先日ランクル100のジュラコンブッシュの購入で来店されたお客様と
100のサスペンションチューニングについて話が弾む
ここ2~3年でランクル100はサスペンションもエンジンも
より改善された正常進化を遂げている
その話をと思ったけれどその前に数年前から悩んでいたという
76系サスペンションの振動でお預かり中の車両の話が先になりました
ハンドルの振れや車体の振れは非常に危険な問題なのですが
まずは普段の整備からしっかりと行うことが一番です
タイヤを取り外すとステアリングロッドが曲がっている
次にラテラルロッドはこのサスペンションでは非常に重要
ラテラルのボルトは緩んでいないけれど
もっと強くしっかりと締めないとズレることになる
ナックル裏からはデフオイルとグリスが混ざって漏れているけれど
破損ほどの問題が無い限り振動とは関係がほぼ無いと言える
それよりもラテラルロッドが重要で
社外品ならターンバックルの閉まり具合が点検項目に入り
両サイドのブッシュの固定、ブッシュの材質などは一番に考える基本の部分
バールで捏ねれば簡単に動いた
ブッシュから見る限り壊れていると判断できるはず
取り外したステアリングロッドとタイロッド
タイロッドのクランプが大きく損傷していた
最近の事ではないだろう
どこで?と考えるとココしかないというのが76系の足回り
左右ともにステアリングストッパーが当たる前に接触していたもよう
ラテラルロッドは取り外して驚いた
ブッシュが本来の標準車のものとは違うものが装着されている
両側に隙間があればブッシュは動くので振動が起きやすい
なおかつ中央のカラーが切れている
標準新品と比較すると中央のカラーの太さが違う
ラテラルロッドのボルトを入れて構造を考える
ボルトを入れると隙間があり取付位置が固定できるわけではない
ボルトを締め付けることで取付部のブラケットが狭まり
ブラケットの両サイドでブッシュ中央のカラーを挟み込んで固定
それ以外固定は出来ないので中央のカラーの断面サイズも重要
ラテラルロッドを交換する際はボルトが過去交換歴が無さそうなら
新品に交換して、ホーシング側はタップでねじ山を修正し取り付ける
まずは重要な基本を押さえておくことがトラブルの際には
問題点が分かりやすく見えてきます
続く