電話で聞いたときに嫌な予感はしていた
異音とハンドルに伝わる振動
音がしているときにはブレーキがかかったように重たくなる
これだけ聞くと早く近くのディーラーに持って行って下さいとアドバイスするのだけど
  
ディーラーにも大手量販店にも行って原因が分からないと聞いたので
その見立てには?を感じたのと
最低限のチェック済みで車両を戻してくれたのだから
とりあえずは走れそうだなと思ったのもあり引き取りに行った
帰り道に症状を確認してみようと考えたのだ
  
深夜のコンビニで見たローターのこすり傷は気になったが
キャリパーまで外してくれて確認してくれているのだからということだった
ローターとの間に石か何かが入っており異音が出ていたという見解でエアーで飛ばしたと聞き
かすかに疑問も感じたけれど信用して帰ってきた
   
本日チェックしてみるとやはりランクルを普段整備することに慣れていないと
悪い箇所の想像が出来ないのだと実感
     
タイヤを外したハブ周辺
さび止めなのかスプレー跡がある
もちろん因果関係は無し
   
2015041401
  
  
帰りに見たローターのすり傷と変わらない程度のキズで状態は悪化していない
   
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パッと見たところはローターには当たっていない
キャリパーに少しだけある金属粉も昨夜とまったく同じ感じ
   
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ハブキャップを外すとデフオイルの臭いがしてきた
   
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もう一度タイヤの内側を確認、ありがちなデフオイルの漏れや飛び散りはゼロだった
  
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いよいよハブのフランジを外す
もちろん確認作業を開始したときから分かっていたことだけど
ハブのガタが異常に大きく取れてしまいそうだった
コンビニでタイヤを揺すってもガタの範囲でしか無いから感触がつかめなかったのだろう
こんな初歩的なところは大丈夫だろうとの先入観もあったと思われる
  
そんなハブを見てみると
    
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やはりガタガタの原因はハブベアリングだろう
ただグリスはたっぷり&デフオイルも多少加わり油分が大破損を防いでいたようだ
これは時間の問題で油分が多少のタイムリミットまでの時間を稼いでいてくれていたに過ぎない
   
ハブのガタを動かすとローターのキズとキャリパーはピタリと一致
  
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これだけガタがあっても締め付けすぎた時のようにベアリングのうなり声は聞こえなかった
深夜の高松道をゆっくりと走ったのでブレーキも踏むこと無くステアリングの切れ角も少なく
お客様が通勤中に感じた異常は分からないまま走れた
   
この感じだとハブベアリング、ハブ本体、スピンドル、ドライブシャフトアウターなどと確認していく
どこまでの交換が必要になってくるかだけど
ギリギリ最小限で大丈夫な予感もする
   
確認が終わったので後は修理のみ
当社はいっぱいなので業者仲間の工場へ持って行って修理となる
分解された頃に見に行くことにする