Roger Vivier 2014 SS !!! | ダイコ★ブログ

Roger Vivier 2014 SS !!!



 続いてはRoger Vivier(ロジェ ヴィヴィエ)のプレゼンテーションにお邪魔して来ましたので、その模様をリポートしますね。会場はいつものMaison de L'Amerique Latine。沢山あるパリの会場の中で一際ゴージャスな邸宅風のこの会場。パリが世界に誇るこのメゾンらしい場所で、毎回趣向を凝らしたプレゼンテーションが楽しみですね。


 入ってビックリ!!!こちら巨大なシューズの木型です!!!新作のシューズやバッグが並べられているのも、階段状の巨大なヒールをイメージした什器でしたね。いやぁ、、、、凝ってますね。。。。



 世界中のセレブリティから愛されるこのメゾンが2014 SS シーズンに用意したのは、ズバリ『Vivier’s Code(ヴィヴィエコード)』です。クリエイティブ・ディレクター、ブルーノ・フリゾーニは、創設者ロジェ・ヴィヴィエによって誕生したこの老舗メゾンの歴史的なアーカイブスから、いくつかのコードを取り出し再構築します。選ばれたのはヴィルギュル、プリズミック、そして新作U-ルック、バックルを用い、新しいコレクションを誕生させました。


 アクセサリーデザインに特化したこのメゾンだから出来る、斬新なデザインと卓越したテクニックはよりコンテンポラリーに姿を変え、未来を感じさせつつも伝統を重んじるパイジェンヌ達にピッタリのエレガントなスタイルです。陰と陽、静寂さと大胆さ、天使のような軽やかさと小悪魔のようなミステリアスさと、二面性を見せる魅惑的な女性達が、一夏の過ごすのにパーフェクトなワードローブを提案しています。


 では、さっそくお楽しみの新作を見て行きましょう。今回登場する注目のコレクションがまずこちらのUールック。ロジェ・ヴィヴィエのシグネチャーとも言えるバックルモチーフを二つの"U"という解釈で分断し、上下の光沢のテクスチャーやカラーまで変えたりと、遊び心溢れるデザインです。


 まずこちらはインク、ハバナ、バナナイエローの3色のトリコロールのコレクションです。シューズは左からバナナイエローに染め上げたクロコダイルを使った、アンクルストラップが素敵なフラットシューズです。真ん中はウエッジのサンダルで、湾曲したミドルストラップの部分にシルバーとバナナイエローのUバックルが素敵ですね。右端はプレーンなフラットシューズタイプで、バックルに合わせてトウが上品なスクエアになっています。


 U-バッグとして登場したのは、もちろんこちらのバックルをセンターにあしらったデザインですが、これ、真ん中をカチッと押すとUの部分が二つ別れてクロージャーになるというアイテムになっていて素敵でしたね。


 構造的なシェイプはデザイン性とメゾンが培って来た伝統が見事に融合したスタイルで表現され、後ろまで伸びたファスナーや調節可能なストラップ等、大切な使い易さもちゃんと忘れていませんよ。




 こちらはインクにブラッドレッド、ピオニーのトリコロールのバージョンです。先ほど登場したプラットホームのサンダルをフラットに落とし込んだデザインですが、やはりパーフェクトなデザインだからこそ、アレンジしてもその楽しさは変わりませんね。


 奥に写っているのは少しだけヒールのあるパンプスで、シグネチャーとも言えるバックルシューズとほぼ同じデザインなのに、良~く見るとちょっとだけ違うというのも楽しいですね。こちらはバックルの下半分がボディと同じカラーと、またバージョンの違うアイテムで、他にこのカラーリングではクロージャーになったバックルを用いた、クラッチバッグ等も登場していました。


 少しずつディテールがアレンジしてあって、ヴァリエーションも豊富なので、是非ショップに足を運んで、お気に入りを見付けて下さいね。



 
 U-ルックのインスパイヤの源とも言えるのが、こちらのバックルのコレクションで、シューズでは今回はアンクルストラップのプラットホームのサンダル等で登場し、また新しい表情を見せていましたね。


 バッグで注目なのが、こちらのメゾンのアイコンバッグの一つでもある『ミス ヴィヴ』とこちらのバックルのモチーフによるマリアージュのデザインです。こちら、サルコジ元フランス大統領夫人、元スーパーモデルのカーラ・ブルーニも愛用していたバッグですが、なんとも鮮やかなカラーが印象的です。ブラッドレッド、プレーンスプラッシュブルー、マンダリン、ピオニー、インディゴなどフルーティーでジューシーなカラーが印象的です。クロコダイルやトリコロール使いも個性的で素敵でしたよ。




 プリズミックのコレクションも次春夏を飾るのにとても重要なコードの一つです。毎シーズン進化を続け、話題を呼んでいるこちらのアイテム達ですが、季節柄涼しげなトランスペアレントなPVC素材やミラー加工等を施したマテリアルが印象的です。


 こちらはブラッドレッドのパテントを使ったアイテムで、左端はクラシカルなメンズライクなレースアップのシューズを再解釈したものです。甲や足首の部分にPVCを使い、その上に幅広のループを施す事で、レースアップの部分が宙に浮いているような楽しい錯覚を起こさせ、エッジィなトウのポインティッドが印象的です。


 真ん中の使い易そうなトートバッグもトランスペアレントなPVCにプリズミックのアップリケを施していて、なんとも涼やかで素敵です。右端のフラットシューズはグラフィカルなポインテッドのフラットシューズで、バッグと同じ透明のPVCの上にプリズミックのパターンを施したもので、細い隙間から肌が透けて、さりげなくセクシーです。



 ジオメトリックなプリズミックにはクールなデザインが実にマッチします。ロジェ ヴィヴィエのコレクションの中で、未来的なデザインが見れるのもその魅力の一つです。


 こちらはパイソンにドットのパターンを施した個性的なマテリアルを使った物で、モノトーンのカラーとエッジィなプリズミックのパターンが実にマッチしていますね。シューズはポインテッドにさらに鋭角的なカッティングを施し、シルバーやブラックのレザーとコーディネイトして、なんともクールですね。
 



 今回、もう一つ重要なコードとして登場するのが、ヴィルギュルヒールのアイテムです。ヴィルギュルとはコンマ、","の事です。ロジェ ヴィヴィエはヒールのデザインに拘り、数々の名作のヒールのスタイルを誕生させました。只の履物という概念を覆し、芸術品のような価値まで高めたと言っても過言ではありません。


 60'sから続くこの伝統的なヒールのデザインは今回新たなテイストを加え再解釈されます。トランスペアレントやミラー加工のコンテンポラリーなテイストを取り入れ、クロスオーバーストラップや幾何学的なT字バー等も登場していて、楽しかったですね。


 こちらはクロスオーバーストラップとアンクルストラップが施されたプラッホームのサンダルですが、ソールの部分のヒールもヴィルギュルになってて素敵ですね。ウッドとミラー加工されたシルバーのレザーやブラックのパテント等で涼しげに登場していましたよ。


 真ん中にきちんと並べられたのは、本のようにも見えるクラッチバッグです。シューズとコーディネイトされ、ミラー加工のPVCやブラックパテントのテクスチャー、ウッドも使われ、こちらもスタイリッシュなアイテムでしたね。 



 ヴィルギュルのコレクションはこのような華やかなプリントのマテリアルでも登場していました。ブラッシングしたようなカムフラージュにも見えるプリントは、実にモダンですが、伝統的なエレガントなフォルムと出会う事でその魅力がさらにUPしていますね。


 クラシカルなパンプス、スリッポンタイプ、オープントウ等デザインも様々で、特に右側の繊細なストラップのタイプは実に美しかったですね。


 他にヴィルギュルのタイプでは、官能的にアシンメトリーに華奢なストラップを施したサンダル等も登場していて、ヒールの高さも7cm、9cmと選べるとこも嬉しいですね。



 フラットシューズが全盛期の昨今、ロジェ ヴィヴィエでも沢山登場していて素敵でしたね。数シーズン前迄はプラットホームに、過剰なデコレーションでオブジェのようなアイテムがトレンドの中心でしたが、より着心地を求める昨今、どのブランドもこぞってフラットの新作を発表しています。


 パリのエスプリを感じさせるこのメゾンらしく、フラットであっても、その佇まいはエレガントです。トウの形に程よく丸みを持たせたこちらのスリッポンタイプも、実に洗練されていて素敵でしたよ。スエードのベースにビジューのエンブロイダリーをぎっしり施し、何処かプリミティブなテイストも夏の開放的なリゾートをイメージさせますね。


 おそらく日本の一般的なイメージでこのリポートを呼んでいらっしゃる方々には、想定外ですよね????『それ何処の?』と聞かれて『ロジェ ヴィヴィエ!』と答える時の優越感はたまらないと思います。でも、くれぐれも気を付けて!バンコクの屋台で買ったったお土産と思われないように。。。。はい、それは貴女次第ですよ!!!




 かつてクリスチャン ディオールのシューズのデザインを手がけていたロジェ ヴィヴィエですが、当時の素晴らしいデザインの幾つかを、先日グランヴィルのディオール ミュージアムのエキシビジョンツアーで見せて頂き、実に素晴らしかったですね。今回はその華やかなクラシカルな世界を表現したような、素晴らしいコレクションも登場しました。


 Haute Coutureのドレスに合わせてシューズをデザインして来たロジェ ヴィヴィエは、沢山の素晴らしいクチュール的なテクニックも習得し、自身のシューズにも取入れて来ました。こちらはグスタフ・クリムトの絵画からインスパイヤされた華やかなコレクションです。彼の作品の中でも晩年の『乙女(1913年)』や『生と死(1911年)』等の作品に見られるカラフルな草花のモチーフをイメージさせます。

 
 様々なフォルムにカッティングされたフラワーモチーフは、花心の部分をビーズでエンブロイダリーし立体的です。咲き乱れる花々の草原のようにジッチリ施されたディテールは、同じモチーフの鮮やかなプリントとコーディネイトされ、よりラグジュアリーな印象ですね。
 



 こちらはバックルシューズのデザインですが、なんとバックルが!!!クリムトの絵画を彷彿させるフラワープリントで、しかもエンブロイダリー!!!こんな細かいパーツにまでビッシリと手仕事が施され、ボディーのネイビーとのマッチングも見事ですね。



 ソワレに施されるようなこんなアネモネのフラワーパーツを施したアイテムも登場し、充実したバリエーションで素敵でしたね。フラットシューズやクリスタルのバックルを施したクラッチバッグ等も登場し、クラシカルなムードに仕上げているとことも素敵です。


 ほんと、こういうHaute Coutureのドレスのようなシューズを作らせたら右に出るブランドはありませんね。シルクやオーガンジーといった本来シューズにあまり使われないマテリアルが苦手なブランドも沢山ありますが、ロジェ ヴィヴィエでは得意中の得意。ご覧下さい!この華やかな多佇まい!!!大切なパーティーやウエディング等にもピッタリですね。


 こちらは、ストラップタイプのハイヒールのサンダルも登場し、まさに女優気分で楽しめそうな逸品でしたよ。



 Haute Coutureに縁の深いこのメゾンだからこそ、スケジュール中にはまた別のラグジュアリーなプレゼンテーションを行っているそうで、今回はそちらのコレクションも見る事が出来て嬉しかったですね。


 ありえないくらいのシルバーのスタッズが、施されたこちらのコレクションはスタッズワークを通り越して、エンブロイダリーのようなゴージャスな印象です。ベイビーピンクとブラックをベースに、バッグはさらにプリズミックのデザインも取入れられます。


 他にメタルのビジューパーツをアンクレットのように幾重にも飾ったサンダルや、透明のPVCにビジューを飾ったアイテム等夏らしい作品が多かったですね。




 クリエイティブ・ディレクターのブルーノ・フリゾーニ氏です。確か前回パパラッチさせて頂いた時もインタビューショットだったような。。。こちら中国版ELLE TVの取材のようでうが、あちらの方々こういう変なマイクとかフリップとか持たせるの好きですよねぇ。。。ってか、ELLE TVのロゴより目立つ、バラティー番組のタイトルのような品の無い斜体のロゴ。。。。大丈夫ですか?これELLE TVさん確認済みですかぁ???




 今回もパリのエスプリを感じるロジェ ヴィヴィエのプレゼンテーションでしたが、より明確でストロークの強いコレクションだったような気がします。女王陛下や世界中の名だたる有名人のシューズを作り続けて来た、ラグジュアリーなこのメゾンの今後の課題は、世界中のより多くの人々に触れてもらう事なのかもしれません。


 クリアーでエレガントなコレクションはより幅広い人の心を掴み、ラグジュアリーな世界を楽しめるように、フレンドリーでホスピタリティー溢れる作品が実に素敵でしたね。そのせいかラグジュアリーピースの美しい事と言ったら。。。。自分のライフスタイルに合わせ、幅広いヴァリエーションの中からお気に入りの1つを探す。また一つ、嬉しい喜びが増えたように感じた、ロジェ ヴィヴィエのプレゼンテーションでした。






 ロジェ ヴィヴィエに関して注目のニュースをもう一つお伝えしましょうね。このフランスを代表する老舗メゾンのアイテム達が、ようやく東京でも楽しめるようになりましたよ。9月14日、銀座松屋に東京初出店となるこちらのブティックがオープンし、そのお披露目が前日に行われましたのでお邪魔して参りました。


 2ショットしてるのはロジェ ヴィヴィエのラグジュアリーなクラッチバック。バックルのゴールドが華やかですねぇ~。えっ?帽子がルブタンぽい?大丈夫ご安心を!バンコクで買った¥2000くらいの安物でございますから。。。はい、もちろん、値切りましたけどね。。。




 クリーンでエレガントなインテリアはパリのブティックとリンクしていて、所々にアートオブジェが置かれ、実に素敵でしたね。店内にはこんないろんなカラーのバックルシューズもあり、品揃えも充実していましたね。



 人気のプリスミックも今シーズンはウールのフラノとシルバーのコンビです。こういうファッションのマテリアルを取入れるテクニックは見事ですね。他にもヴィルギュルヒールのシューズや、ボルドーカラーのパイソンで作られた松屋銀座限定のプリズミックのバッグとバックルシューズもありましたよ。


 ロジェ ヴィヴィエのクリエイションを幅広いアイテムから感じ取る事が出来て、素敵な時間を過ごせるこちらのショップは松屋銀座の2Fです。銀座にお立ち寄りの際は是非足を伸ばして下さいね。きっと貴女にピッタリのシンデレラのシューズが見つかる筈ですよ!!!


 



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