DELVAUX 2014 SS !!! | ダイコ★ブログ

DELVAUX 2014 SS !!!



 続いてはベルギーが誇る、老舗レザーアクセサリーブランド、DELVAUX(デルヴォー)のプレゼンテーションにお邪魔して参りました!

 
 前回のHaute Coutureに続き、世界中からバイヤーやジャーナリスト達がパリに集結するこの時期に開催されるエキシビジョンは、いつもながらにハートウォーミングな素敵なコレクションと、スタッフの皆さんのホスピタリテーに心休まる一時を楽しませてくれますね。



 2014 SSのコレクションに向けて、1829年ベルギーに誕生した180年を越える老舗ブランドは、トロピカルエスケープというテーマで鮮やかなコレクションを見せてくれました。元々このブランドでは長きに渡り愛されて来たパーフェクトなデザインを、素材やカラーを変え、新作として発表して行くスタイルを取っています。エターナルなそのデザインは実に完璧で、カラーやマテリアルを変える事により、新鮮なムードを感じますね。

 
 今シーズン、注目のカラーはこちらのピンクで、フラミンゴというネーミングが付いています。少し青みがかった鮮やかなピンクはとても爽やかで、サマーシーズンにも暑苦しくない、清々しさが素敵ですね。


 こちらのバッグは1977年に誕生した『Marronnier』です。ボディに渡してあるベルトに蓋の先を差し込むという仕様になっていて、楽に開閉出来るのにむやみにパカパカ開かないと良く出来た技術が用いられ、緻密な職人達の計算によって完成した素敵なバッグですね。


 前回のHaute Cotureシーズンには、シャイニーな3種類のパイソンを使い、ベルトを止めるバックルにはマーザー オブ パールを用いたラグジュアリーなアイテムも登場していましたが、今回はPrêt-à-Porterという事もあって、より実用的なフルグレインレザーが使わたアイテムがバリエーション豊かに登場しましたよ。




 こちらも同じ『Marronnier』のコレクションで、エレガントな濃いブルーは、オーシャンという色で新色になります。少し優しいペールトーンのほうはラグーンというカラーで数年前から登場していて人気のカラーですね。


 ショルダーバッグだけではなく、クラッチやこちらのようなウォレットにも同じテクニックが施され、差し込む蓋にスティングレーを使った物もありますが、ブラックとのコンビネーションやメタルパーツの輝きが、男子でもイケそうなクールな印象ですね。




 このブランドのシグネチャーとも言えるバッグ、『Brillant』ももちろん、その存在感を存分にアピールして何度見ても素敵ですね~。。。今回、こちらのベージュのシリーズが私的に大注目で、同じベージュでもベルギーのブランドのカラーリングで、独特の暖かみのあるカラーが実に新鮮でしたね。


 左端は、ありえないくらいゴージャスな一品で、ボディはパイソン、重なる蓋の部分はクロコダイル、そしてバックルに通すベルトの部分はリザードと3種類のエキゾティックレザーで作られたアイテムで、一体いくらになるのやら。。。。そして中央も同じ3種類のレザーが使ったクラッチで、先に紹介したハンドバッグとはまた少しニュアンスの違う、ベージュになっています。にしても全く違う種類のレザーなのに、こんなにもカラーを揃えてしまうなんて、、、、、クラクラしますね。。。。


 右端は、『Brillant』を少し横長にしたデザインのバッグで、こちらはフルグレインレザーが使われていて、人とは少し違うより個性的なアイテムを求める方々に大人気のタイプですね。


 もちろん『Brillant』にもフラミンゴのカラーは登場しますよ。こちら左側はかなり小さいサイズですが、右側はさらに小さいミクロなサイズです。でもちゃっんとディテールまでしっかり作ってあるの解りますか?実際私なんかが持つと、手の中にすっぽり隠れてしまう程の小ささで、パーティーバッグとしてももちろん素敵ですが、他の大きめのサイズの『Brillant』に付けてキーケースや、小物入れとして使うのもオシャレですね。



 こちらのミクロサイズにもちゃんとヴァリエーションがあって楽しいですよ。左からシャイニーな光沢のパイソン、パウダーピンクのリザード、赤みの強いオレンジ、こちらは新色のサンセットというカラーのリザードと、小さくてもちゃんとラグジュアリーなレザーで作られていて、楽しいですね。


 ブラックのスモーキング等に刺し色として取入れて、パーティーに繰り出すのも、実にオシャレで素敵ですよね?『そのバッグどこの?』と絶対に聞かれてしまいそうですね。。。



 スタイリッシュなエンヴェロープ(封筒)型のバックは、『メッセージシリーズ』というコレクションのアイテムで、こちらはクラッチバッグです。エターナルなデザインはデルヴォーの卓越したテクニックにはぴったりで、上品な雰囲気のアイテムですね。


 こちらの『メッセージシリーズ』は主にパスポートケース等の、スモールレザーアクセサリーに沢山登場するデザインで、私もブラックのパスポートケースを愛用しています。イミグレーションでもスルリとケースから出せてちょっと良い気分になれる、使い易いアイテムですね。

 



 1967年に誕生した『Tempête』も春夏に合わせてブライトなカラーが印象的でしたね。こちらは、ボディに付いた突起に、バックから続くベルトに付いたホールをカチャリとはめて使用するバッグですが、ホールのバックルの場所を変える事で、内容量を変える事が出来るという優れもののバッグです。


 ブラックやブラウン等は実にエレガントでマダム!って感じですが、軽やかなこういうカラーも素敵ですね。やはりデザインがエターナルなので、どれだけマテリアルで遊んでもその佇まいの上品さは全くブレません。ベーシックなアイテムを手に入れたら、次はこんな遊び心溢れるアイテムなんかも良いんじゃないでしょうか。


 左からベージュのフルグレインレザー、センターはシャイニーなパールの光沢を付けたパイソン、右は今季の注目のカラー、フラミンゴです。こちらはミニサイズでショルダーストラップも付いているので、スタイリングに合わせて自由に楽しめそうですね。


 

 やはりオールレザーのアイテムになるとお値段もそこそこ行っちゃう訳で、ビーチリゾートなんかにはこちらのあまり気を使わなくて良さそうなキャンバスを使ったタイプも登場していましたね。キャンバスを使っていても、ハンドルやトリミングに使われたレザーは実に柔らかなテクスチャーで、その上品さは変わらないのでご安心を。


 このブランドは長い歴史の中で、1933年、フランツ・シュワニック氏の手に会社の運命が渡りました。しかし『高品質な物を適正価格で。』という創業以来のポリシーは頑に守られ、180年を経た現在でも丁寧に手間暇をかけてそのアイテムは作り出されています。


 憧れていたけど、中々手が出せなかった皆さんには実にオススメのアイテムで、もちろんリーズナブルなアイテムです。是非、一度取り入れて、世界のセレブ達を虜にする、最高のラグジュアリーと一緒に生活してみてはいかがですか?
  



 デルヴォーには、もちろんクロコダイルやパイソンを使ったゴージャスなバッグもありますが、こんなキーホルダーや様々な小さなアクサリー等も充実しています。お気に入りのアイテムをカスタマイズするのも楽しいですし、大切な人へのプレゼント等にも最適ですね。プレゼントする際はちゃんとこのブランドのアーカイブスを学習して、楽しい会話の時間も一緒にプレゼントしましょうね。


 こいちらのキーホルダーは王冠と木が混ざったマークが施されています。これはベルギー王室お墨付きを意味する物で、1883年にベルギー王室から授与された王室御用達の勲章を意味します。それ以降このマークはデルヴォーのアイコンとして使われるようになり、このブランドがいかに高いレベルのアイテムを生産し続けているかを物語っています。


 パリのヴィンテージショップで、もしデルヴォーのバッグを見付けたら、王冠のマークがないから偽物と決めつけないで下さい。もしかしたらそれ以前のコレクションピースの可能性も大かもしれません。にしても長い年月愛用出来るこのブランドのバッグそんな所に出る事もないでしょうし、なにより絶対的なアイテムが持つ説得力が違いますので、人目で解ることでしょう。。。



 こちらのギャラリーでは、毎回、アーティスト達とコラボレーションした素敵なビジュアルがゲスト達をもてなしてくれます。今回もこんな可愛らしいディスプレイが施され、グラデーションのカラーが施された『Brillant』が空中に舞い上がってましたよ。


 会場にいらしたクリエイティブ ディレクターのChristina Zeller(クリスティーナ・ジラー)女史と2ショットさせて頂きました。実に洗練された素敵な女性で、こういう人からあんな楽しいデザインが生まれるんだなぁと感心しましたね。




 常に移り行くファッションの世界は、今やそのスピードはどんどん加速し、業界の中にいると、時々目が廻ってしまいそうに感じる事も少なくはありません。もちろんアクセサリーのジャンルにおいて、ウエアほど猛スピードで、その渦の中に飛び込む必要がないというのもありますが、それ以前にこのブランドの最高の良さは変わらない事、変えない事のような気がします。


 新色や新しいマテリアルは登場して楽しませてくれますが、このブランドのシグネチャーとも言える1958年に制作された『Brillant』を始め、そのデザインは長く使われ、現代の生活でも全く古さを感じさせないパーフェクトなデザインが実に素晴らしいですね。


 変える変えないというより、変える必要がない。。。。デルヴォーはそれほど完璧なアイテムを世界に送り出している、世界でも数少ないブランドなのかもしれません。このバッグを手に入れる事は、今迄のように買っては捨てという生活から、気に入った物を長く愛するというスタイルに、ライフスタイルを少しだけ変える必要があるかもしれません。


 もちろん最新のアイテムはトレンドのスタイルに合うようにもデザインされていますが、やはり時間をかけて愛されて着たアイテムには、同じように丁寧なアイテムが似合う筈です。一つのバッグから、自身のワードローブ、そしてライフスタイルまで見直す良い機会になるのかもしれませんね。。。


 高い買い物です。もう、清水の舞台から真っ逆さまです。。。だからこそ、その価値をさらに上げるために自分自身もハイブリッド化しなければなりません。そんな何か新しい扉を開くキーになりそうな、素晴らしいデルヴォーのプレゼンテーションでした。


 

 2013-14 FW PARIS Haute Coutureでのプレゼンテーションの模様はこちらからどうぞ。アーカイブスなども詳しく御紹介してますよ。


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