3.1 Phillip Lim 2013 S+S !!! | ダイコ★ブログ

3.1 Phillip Lim 2013 S+S !!!


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 はい。続いて3.1phillip lim(スリーワン フィリップ リム)のコレクションです。
 二日目を迎えたパリメンズ。この日は朝から気温が上がり、しかも凄い湿気。最近パリの気候も変わって来ているそうです。

 朝、9:30、只今改装中のパレ・ド・トーキョーの一番上の会場を使ってのショーです。

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 アメリカ人デザイナーフリップ・リムがパリで発表しているメンズコレクションですが、今回のテーマは、『Nipo-Brasileiro sub-cultures』とバロック。

 ブラジルにおける日本人のサブカルチャーと、装飾的なバロック的な表現が、最近フィリップがお気に入りで発表し続けている、ストリートのスタイルで上品に表現されます。

 若く、フレッシュなコレクションは、ミニマルとデコラティブと相反する二つの要素を盛り込み、アイテム一つ一つやさらに彼が得意とするスタイリングで、ヴァリエーション豊かに展開されます。

 冒頭、オールホワイトのワントーンのスタイリングで始まったコレクションですが、少しずつ色を加え、シーンを盛り上げて行きます。こちら、最初の方のルックです。パンチングの施してあるレザーのジャケットは、クリアーとアンティークの2種類のホワイトのグラデーションで楽しみます。このショートパンツは『Karate』と名付けられていましたね。 

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 ホワイトのワントーンのコーディネイトに、少しだけブラックをプラスする辺りも、夏らしく爽やかでお洒落です。トップスのVネックのTシャツはレザーで、ブラックシャツの裾にはもう一枚、シルバーのバロックモチーフがプリントされた、裾カフスをはめ込みレイヤーを楽しみます。

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 一見凄くミニマルに見えるスタイリングですが、トップスのプルオーバーはボンディング素材が使われ、ボトムのデニムは、インディゴカラーをここまでブリーチして出した色と、拘りのルックです。やはり様々な白のグラデーションは素敵ですね。

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 2012 S+S、スケーターをテーマにしたコレクションでも登場し、話題となった、ケミカルプリント風のデニムは、今シーズン、さらにお洒落な感じに洗練されて登場しています。右側からチラッと見えてるシャツのヘムは取り外し可能だそうです。こういう2ウェイ、3ウェイもフリップの得意とするデザインで、ファン心をしっかり掴んでいますね。

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 同じ、ブリーチをかけたライトインディゴのマテリアルは、VネックのTシャツになって登場します。今回登場したゴールドや、シルバーのフラワーモチーフのアップリケは素敵でしたね。

 このツルンとした、シューズですが、『Street Fight』という名前が付いています。そうやって見てみると、どことなく、日本のゲームに登場するヒーローのスタイルをイメージさせますね。

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 時折、こういうフレンチシックなエレガントなルックも登場します。ロングスリーブのフィットしたプルオーバーは、絶妙に透け感があってセクシーです。パンツはブラックレザー、『Perfecto』と名付けられたバッグは、またもや人気になりそうな予感がする、便利で素敵なバッグでした。

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 ミニマムが続いた前半戦に対して、中盤戦からは今回のテーマのバロックの要素が色濃く表現されます。コンボ・レザーのプルオーバーにやはり、テイルカフス。パンツはブリーチしたストライプのパターンです。白いサンダルも素敵ですね。

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 いやぁ、大好物ですね。これ!!! 花のアップリケの付いた、スタジャン風のブルゾンは、VIVAデコラティブ派の私としては溜まりませんね~~~!!!

 モデル全員がシルバーのチェーンネックレスをしてる所なんかも溜まりません。昔ハマったゲーム、シェンムーなんかの横須賀のドブ板横町の臭いプンプンで溜まりませんね。。。でも、俺が着ると多分、その筋の方々になっちゃうんだろうな。。。。

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 こちらは、バロックの要素とミニマムな要素が共存したスタイル。ストリートに転がしてる辺りも小慣れててお洒落です。トップスはボンディングのプルオーバー、ボトムは、バロックのフラワープリントが、少しエスニックなムードでプリントされているプリントのパンツに、同じマテリアルのシャツを腰に撒いています。

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 エレガントなライダースも登場しました。バルマンが大ヒットさせたバイカースタイルですが、フィリップ・リムでは、さらに上品でエレガントな仕上がりになっています。袖のディティールなんか細かいですね~!!!

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 前にボトムで登場した、キャンバスのバロックプリントのブルゾンです。やはりスタジャン風のデザインで、チンピラムード倍増でかなりアゲです。パンツとシューズをホワイトにしちゃう辺りエレガントですね。数多くのルックに、ヘムカフスを付け、裾を風にヒラヒラと遊ばせるあたりも遊び心があっていいですね。

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 今回いろんなブランドのコレクションで大活躍のHAO君が着てるのは、バロックプリントが部分的に使われたモトクロスジャケットです。インナーにわざとルーズフィットのカッソーなんかを合わせ、少しだけ見える部分にもドレープ感を出したり、クシャっと持たせたクラッチなど、もう、いちいち細かくて、マニアックで溜まりません!!!

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 まさにカラテって感じのシャツジャケットのトップに、バロックプリントをさらにジオメトリックにニットとパチワ-クしたパンツのコーディネイトです。アクション・ゲームのヒーローですよね。。。。このまま着たいです!!!

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 絶妙なブルーグレーのインディゴで仕立てられた、シャツとパンツは、サイドにニットの切り替えを入れて、楽な着心地を提案しています。トップスのシャツジャケットをあえてインして、コンビネゾン感覚を楽しみます。

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 フロントジップのジャケットは、裾がジッパーになっていて、パネルを付けたり、外したりする事で、裾の長さを2ウェイで楽しめます。もちろん、途中迄外して、ヒラヒラさせるのも次シーズン流ですね。ミニマムな中にも遊び心溢れる、オシャレなルックですね。

 
 さて、このブログを読んで下さってる皆さんはご存知でしょうが、恐らく私が普段着ているブランドの中で、一番多いものの一つが、このフィリップ・リムではないでしょうか?すいません、営業妨害になってませんか???

 フィリップ・リムの作品には、ファンのリクエストに答える、2ウェイ、3ウエイに着廻し出来るアイテム、独自で開発してるリラックスした上質なマテリアル、きっちりとしたマーケティングによる、着れて、売れるアイテムのリサーチ能力、そして、ロマンティックで愛に溢れたなデザインと、ファションブランドとして必要な全てを兼ね備えていると言っても過言ではないでしょう。

 上品でクリーンなアピアランスの中に、一つ一つのアイテムは良く考えられて作られていて、着る人を選びません。グッドボーイにもバッドボーイにも、着る側の人間に判断を委ねる余裕と愛のあるスタンスは、様々な苦労と経験の中から、デザイナーになろうと強い夢を持ち、実現させたフィリップならではアメリカンドリームが感じられて、応援しない訳には行きませんね。

 しかも次シーズンは、悪人な私には大好物なデコラティブな要素が満載です。。。。今から、どうしようかと、不安で一杯でございます。。。。


 ここで、東京でのフリップ・リムのトピックスを一つ。6/4 NY・CFDAアワードにて、スワロフスキーメンズデザイナー部門にてアワードを授賞したフリィップ・リムですが、その授賞を記念して、ブランド初となるポップアップバーが渋谷に期間限定でオープンします。

 会場では、3.1phillip limの世界観とスペシャルドリンクでエクスクルーシヴな空間を楽しめ、2012 FALLのテーマでもある、ルードボーイ、スエードヘッズ、ブートボーイを始めとする、確固たる自身のスタイルを妥協しない男性に捧げています。

 7/19から24までの開催です。お時間のある方や、お近くにお寄りの際は是非、ご覧になって下さいね。

 3.1 phillip lim POP-UP BAR "The ALTER FOR SUB-CULTURE"
 日時:2012 7/19(木)~7/24(火) 12:00~23:00(LO 22:30)
 場所:SUNDAY ISSUE
東京都渋谷区渋谷 1-17-1 美竹野村ビル2F


 3.1 phillip lim 2012 S+Sのパリメンズコレクションの模様はこちら からどうぞ。
 3.1 phillip lim 2012 S+Sの東京でのre-seeの模様はこちら からどうぞ。
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