Maison Martin Margiela 2012S+S !!!
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さて、続いては、Maison Martin Margiela(メゾン マルタン マルジェラ)です。会場は少し離れたAusterlitz駅の側の美術館。ここへ行く途中、高校生の子達と駅で遭遇しました。この駅、大きな駅で出口が解りにくい。迷ってた彼らに見つかって、会場迄一緒に行く事に。
『開始時間とっくに過ぎてるけど大丈夫かな?』とか言う彼らに『マルジェラだから絶対大丈夫。』とか答えながら会場へ向かいます。『招待状はあるの?』と聞かれ、『もちろん。』と答えると、『私達ティーンエイジャーだから招待状もらえないのよね。』なんて言ってました。
でも、招待状もないのに会場に行って、スタンディングでもなんとか潜り込んで、見たいと思う彼女達の情熱がなんか眩しかったです。普通にエントリーして普通に招待状が届いて、会場に行って、『すげぇ~遠いんでけど。。。』とか時々愚痴言って。。。。でも、これはお金では買えない招待状。世界で一番最初に発表されるコレクションのプラチナチケット。ふと、自分の右手の封筒の重さを感じてしまいました。
彼女達、スタンディングに並んでたけど、ちゃんと見れたかしら???日本で、こんな情熱を持って東京コレクション追いかけるティーエイジャーって居るのかな。。。。。なんて思っちゃいました。
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はい、良く毎回見つけて来るな~って感心するくらい、マルジェラらしい会場ですね。美術館の一部の改装途中の長い回廊です。今回は大量のペルシャ絨毯が敷き詰められてましたね。
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今回もメゾン マルタン マルジェラは彼ららしい面白いテーマを掲げ、再構築と再解釈を繰り返しています。一枚の布を纏っただけというコンセプトのコート。光沢のあるコットンです。
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おもしろかったモチーフがガーメントをテーマにしたもの。「リアル・ガーメントカバー」の素材とシルエットを再解釈し,平面的なレクタングル(=長方形)をガーメントに落とし込んだものです。
平面的な2枚の布を袋にして、廻りにファスナーを付け、好きなところでファスナーを開けて、好きな所から、手や頭を出してねっていうコンセプト。素材がシルクシフォンになると、かなりエレガントな印象です。
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これだと、解り易いでしょ?ねっ?ガーメントでしょ?いろんな着方が出来て、旅行の時とか以外と便利な気がしますね。全部閉めて、袋としても使えるし。。。。そういう事考えるの俺だけ???
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カーペットのモチーフも今回見られたテーマの一つでした。これは、カーペットを肩からかけたようなケープ。フリンジもちゃんとついています。おまけにビニールのガーメントまで着ちゃってます。この透明のガーメントにもちゃんとタグが付いていたんで、発売されるんですかね。。。。おもろい。。。。。!!!
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カーペットに見えましたけど、これ、実は全部、スパンコールの刺繍で出来ていました。凄い手間かかってます!!!一つのユーモアを提案する為に、最高の技術と、努力を惜しまないこのメゾンの姿勢、、、、頭が下がります。
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実際のカーペットのマテリアルで作られたアイテムも可愛かったです。クラッチバックは柄を生かし、折り込んだだけの構造になっています。サンダルもカーペットの素材で、ショーで、これを履いて、モデルがカーペットの上を歩くとトロンプルイユになるというおもしろい仕掛けになっていました。
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オーバーサイズのメンズのGジャンと、ジーンズを女性の身体に合わせて、変貌させるというコンセプトのルックです。襟は外され、シルエットはほっそりエレガントに、パンツも分量の多い所は、サイドでタックになります。このトップスデザイン的に素敵で、以外とサラリと着れそうでしたね。
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ヌードカラーのレザーとファスナーで作られたバイカージャケット。ウエストのダーツ部分や肩等にファスナーが使われ、そこで余計な分量の処理をしています。なので、全部のファスナーを開けて、床に置くとフラットになってしまうという、おもしろいアイテムです。
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メンズでも良く見られる、肘あての付いたカーディガンがラテックス加工によって、レディスのボディに合わせたデザインになりました。
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恐らく、オーバーサイズのメンズカーディガンをボディに着せ、ボディ上で、余計な部分のタックを寄せて行き、そのままラテックス加工で固めちゃいましたみたいな作り方なんでしょうね。アトリエのクラフト感が感じられて、楽しい作品です。
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レザーのほっそりしたロングベストと、タキシードパンツのルックです。普通にクールで素敵ですね。いやぁ、こういうの日本人に着て頂きたい!!!
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タキシードジャケットの再解釈のシリーズも素敵でした。やはりメンズのタキシードジャケットを、女性の身体に合わせて、タックを取り、つまみ、たたんで形を作り出して行くというアイディアです。基本、余計な縫い目をほどくと、最初のタキシードに戻るみたいな発想でデザインされています。
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上のジャケットです。サテンのダブルブレストのジャケットがベースです。
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白のメンズのロングコートを再解釈したルックです。マルジェラってアイディアは奇抜で、プレゼンテーションはビックリさせられますけど、実は1点1点は、以外とシンプルで綺麗な物が多いです。このルックも普通に着てるとメチャメチャかっこイイと思います。
簡潔したデザインは日本人にもても似合うと思いますので、是非、皆さんにもっと着て欲しいですね。ほんといい加減、ピンクとかフリフリとか、頭の悪い安い服はやめて頂きたいですね。
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これフィナーレの画像ですが、最初、カメラの調子が悪くて、綺麗に撮れてませんでしたので、こちらから。ショーの最初の方に登場したドレスは、一枚のフラットな布を下着でホールディングするいう発想のドレスです。ブラジャーの肩ひもや後ろのベルトに、布を巻き込み不思議なドレープを作り出します。
実はこれ、かつてのオートクチュールデザイナー、マダム・グレの発想です。彼女は、まずモデルにベースの下着(コルセットとか)を着せ、それに生地を縫い止めドレープを作るやり方でドレスを製作していました。
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巻き込んで作ってあるので、ドレープは計算され過ぎず、自由で不思議な流れを作ります。実におもしろいアイディアだと思います!!!
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ボトムだと、こうなりますね。ショーツのゴム等に巻き込ませて、やはり不思議なシルエットを作り出してます。
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今回登場してたバッグでは、このショッピングバッグがベースになった物が可愛かったですね。こちらの2つはクラッチ。奥に少しだけ見てる白いのは、クラッチ、ハンドバッグ、ショルダーと3ウェイで楽しめます。
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シューズはいろんなバージョンのアンクルブーツが沢山ありました。これ、マルジェラの名作、足袋ブーツの足袋じゃなくなったという解釈だそうです。レザー、シースルー、パイソン、グリッター等いろんなマテリアルで展開されていました。
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今回のアクセサリーはスラッシュが入った物が印象的でした。ショーでは、マグノリアの葉っぱや、つぼみを挟んで登場していましたが、デイリーだと、切符なんかにも使えます。ブレスレットや、リングにもスラッシュが付いていて、お散歩にして行って、可愛い落ち葉なんかを挟んだりして、楽しむ事も出来ます。
俺だったら、重要事項や人の電話番号のメモとか挟みそうですね。。。。www
ユーモアとアイディアに溢れたメゾン・マルタン・マルジェラのコレクションでした。
さて、現時点で既に50分押し。次のランバンはチュールリー公園とかなり距離があります。今迄、着いたらショーが終わってたって事は一度もありませんが、今回はかなり危険。しかも、この夕方のパリの渋滞の中、信用出来ないコレクションのオフィシャルバスに乗ってしまいました。。。。。マジで、どうなる事やら。。。。。。