今日、こんな記事を見た


飛行の障害となる立ち木の伐採問題などで開港が3ヶ月遅れた静岡空港が4日、オープンする

静岡県にとっては20年越しの悲願実現で「利用者数で地方空港トップの座を」と鼻息は荒い

だが、出口の見えない不況と新型インフルエンザ禍で、一部の定期便は利用者が見込めず、早くも欠航が決まった

地方空港の苦戦が目立つなか、5年後には収支を均衡させるという県のシナリオも、視界不良は否めない


「飛行機は逆風に向かって飛ぶ。最後まで不況や新型インフルエンザなどの逆風に見舞われる静岡空港らしいスタートになった」


静岡市のホテルで5月31日に開かれた記念祝賀会。空港反対派との摩擦から辞表を提出し

18日に自動失職する石川嘉延知事は参加者約600人を前に、今の苦境を述べた

県が2日正午現在でまとめた開港から8日間の予約状況は、国内便48便のうち「満席」は沖縄、札幌、福岡便の3便だけ

「残りわずか」は21便、「空席あり」が24便。国際便18便で「満席」はゼロで、「残りわずか」もソウル便2便のみにとどまる

87年時点で県の需要予測は年間約530万人だったが、03年には約138万人に大幅縮小した

だが、達成には座席数200席規模の旅客機で1日19便を迎える必要がある


開港時から就航するのは日本航空、全日空など5社

7月からは静岡市の物流会社「鈴与」が全額出資したフジドリームエアラインズも就航するが、それでも1日12~13便、座席数も76~187席

県空港部幹部は「スタートとしては上出来」と自賛するが、全便満席で試算しても需要予測の約8割にとどまる


5月には、中国東方航空が6月の上海便15往復のうち6往復を欠航すると県へ通告

台湾・マンダリン航空もチャーター機6便の延期を発表した


就航便数の減少は、空港の経営基盤を直撃する。空港の維持管理費は年間5億3千万円

収入の柱である着陸料は初年度に約2億円を見込んできたが、欠航で早くも試算は揺らぐ

もちろん赤字分は県民負担となるのだ


元々、かなり無理のある試算を元に計画は始まっているので、今後の税金投入は必至だ



大体、日本の空港ってのは日本の空港は空港法(旧:空港整備法)により、

空港施設整備費の負担や設置・管理主体によって、以下の3種類の空港に分類される

分類された空港の名称及び位置は政令で定められているのだ

■成田・東京・中部・関西(旧第一種空港)

■政令で定める空港(旧第二種空港)大阪国際空港はココに分類

■地方管理空港(旧第三種空港)

そして自衛隊や在日米軍の管理する空港に民間空港の機能を付加した共用空港の4つに分類される


国交省の主管による空港整備だが、非常に玉虫色で地方に対するばらまき的利益供与と言っても過言ではないまた日本の空港の着陸料は、世界で比較的高い水準、利用料の多くを直接負担するのは航空会社である

欧米の空港は乗客が支払う施設利用料が高額に設定されており、空港利用料の大半を旅客が直接負担する


新幹線などの高速幹線鉄道の走る500km圏内では待機時間や乗り換えの利便性を考慮すると

鉄道の方が早い場合もある、実際に東京~大阪間は新幹線と飛行機では遜色ないと考える

圧倒的に飛行機を押す人もいるがそれはケースバイケースじゃないかな?


ウチの田舎・徳島は自衛隊との共用空港だが

本四架橋が架かる前は大阪伊丹と毎日15往復飛んでいた

しかし橋が架かることで旅客が激減して数便に・・そして2002年に廃線となった

滑走路は以前より海側に移動して500m延長し2.000x45m(11/29)なんだが

さらに500m延長して都合2.500mになるらしい

今現在は海自の教育航空群だけが使用するのだが、来年より陸自のヘリ部隊が駐屯する予定



国交省も、その地域に空港が欲しいのかはてなマーク新幹線が欲しいのかはてなマーク高速道路が欲しいのかはてなマーク

地方は「欲しいか!?って言われれば・・『欲しいビックリマークって言うに決まっているビックリマーク


作るのに投入するのは税金なわけで・・そして赤字の穴埋めに使うのも税金なワケです

そう言う詳しい説明もせずに賛否を問うのです


現在、来年3月開港予定で茨城・百里基地の空港を共用化して茨城空港(仮称)の建設が進んでいる

が、2010年には成田・羽田の両空港に拡張による発着枠の拡大があるため

国際線・国内線共に航空会社は就航を発表できない状況にある


また空港までの交通の便が悪く、鉄道の最寄り駅まで10km以上ある

バスの乗り継ぎを考えても土浦から50分、上野から2時間程度はかかる


インフラの充実には、もっと真剣に精査する必要があると思うんだな