成功力向上 1) 失敗を引きずらないための発想法 | 成功体質のための対話力向上公式ブログ

成功力向上 1) 失敗を引きずらないための発想法

成功力向上 1) 失敗を引きずらないための発想法

先日、とある人を待ち合わせをしました。
頼まれごとをして、待ち合わせ場所で待ち合わせをしていたのですが、
18時に待ち合わせていたものの、先方はなんと18:54に到着しました。
もちろん、18:00、18:35と二回電話がきて、「30分ぐらい遅れそうです」
「すいません、電車を間違えて、いま○○にいて、あと15分かかりそうです」
等と逐一連絡は来ていましたが、とにかく「事実」をみてみると、54分の遅刻です。

待ち合わせに現れた彼女は「とてもすいません」という顔をして、下を向き、
両肩はこわばっていて、全体的に縮こまっていました。
NLPではよく「姿勢とメンタル的な状態は連動している」といいますが、典型的に
失敗した人の「姿勢」であることはあきらかでした。
とても話ができる状態ではないと判断し、とりあえず遅刻したのはいいから、
既に約束をしていた目的を履行しようと話をしました。

「成功しない人」の体質としてどういうことがあるかというと、

・失敗を極端におそれる
・「できる」と予測できることしかできない
・ビジョンがないか、あっても、他人に語らない
・自分だけでなんとかしようとして、背負ってしまう
・うまくいっているときだけハイテンションで、失敗したときは他人に隠す
・過去のことを引きずる(失敗だけではなくて、うまくいったことも依存している)
・目的を見失いがち

等があると思います。もちろんその人が行っていることで大きく変わりますが、
だいたい上記のような要素があると思います。
上記の方は、「過去の失敗を引きずって」いて、それから「目的を達成する」
ということにいかなかったのが、よくなかったことだと思います。

うまくいっている人は過去の「失敗」あるいは「成功」にこだわることなく、
「今、どうなんだ?」「自分ができることはどうなんだ?」ということに
集中しています。

実際私が感じたのはそのひとが「しゅん」としていても、自分の時間はもどって
こないし、また、遅れることも予測して別の作業をしていましたので、特に実害
らしき実害もありませんでした。

心理(メンタル)だけを扱ってしまう人の欠点として、目の前の「心の動き」を
何とかしようとするのです。
実際、上記の方は、心が落ち込んでいました。しかし、それは「元気出せよ」
などといっても、元気になりません。(多少はなんか影響があるかもしれませんが)
また、心は「ある行動の結果としてそうなる」ことであって、心が元気だから
といって現実が変わるわけでもないです。
つまり、「何かがうまくいったら」うれしくて元気になるでしょうが、
また「何かに失敗したら」落ち込んだり、いやな気持ちになるでしょう。

そういった心の動きや感情をどうこうしようとするのは実際は難しいです。
また、「結果的にそうなる」ことを「心を最初に元気にしよう」というのは
矛盾しているのです。

講座でアンケートをとると、いつも「テンション高く仕事にいっている人」は
希です。テンションが高いときも、低いときも、両方あります。しかし、
普通の人はテンションが低いときでもちゃんと会社に出社して、それなりの
成果をだします。よほどのことが起きない限り落ち込んでようが元気であ
ろうが結果はだせます。多少の生産性はあがったり落ちたりするかもしれ
ませんが、「心」と「行動」は別々の分野のことなのです。

大事なことは必要以上に、心に引きずられすぎないことであって、
心理的な操作に走る人は「大きな刺激」がだんだん必要になり、時には
以前心理学を学ぶ前よりももっとひどくなる人もいます。
原因と結果を取り違えているからです。

上記の54分遅刻してきた人は、多少落ち込んでいようがなんであろうが
私にまず遅れたことをお詫びをして、お願いをしようとしていたことを
お願いをすることしかできないのです。
もちろん、私がよほど虫の居所がわるくて「おまえのお願いなんか
きいてやらない!」というかもしれません。しかし、それはそれで、
自分がした「行為」の責任を自分がとればいいだけです。
目的はかなえられない、という結果を受け入れればいいだけなのです。
そして、別の人にお願いをしつつ、私には謝ればいいだけなのです。

いつでもうまくいくか?というとそんなこともないですし、時に、
チャレンジをしていると人は、失敗する確率があがります。

大事なことは、「今できること」や「目的」に集中することなのです。
そして、誠実に振る舞うのが、失敗を引きずらない考え方、だと思います。