泣かされてしまった夜に | 閑楽のダイアブログ

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夜のしじまに楽しむ時空間

先週に続き、昼飯時からテレビの前。

家族が借りてきた映画のDVD
2本が今日までだったので。

一つは、ちょっと前にテレビで
やってたのを私が録画し忘れたと
こぼしてたので、私のために
借りてきてくれていたのだ。

もう一つは、ずっと観てみたいと
私も思っていた作品だった。
マドンナ主演の『EVITA』だ。
こちらの感想を言うと、
やはりマドンナは素敵だった。
でも、アルゼンチンの国民ほどは
とても入り込めなかった。

さて、先の作品を明かすと、
『余命1ヶ月の花嫁』だ。
いろいろ言われているようだが、
私は観ないといけない作品だった。

映画としての感想は書かないし、
ましてや評などはできない。
内輪的になるからだ。
ただ自分のことは書けるだろう。

柄本明氏の演ずる親父の、
病室でのシーンでやられてしまった。
滅多に泣かないこの私が、
廣木隆一監督と柄本氏に見事に
泣かされてしまったのである。

ままではないが、自分の体験した
シーンとも重なるところもあった。

.......

なんだか、いろいろなことを
思い出してしまう夜だ、今夜は。

髪がまだだいぶ残っていた
監督や仲間たちと
薄暗い赤提灯で明け方まで
飲み明かしたりしてた頃のことも。

幾度か参加させてもらった
映画の現場に魅せられ、
飛び込んでみるのもいいか
と迷ったりしてたことも。

いや、やはり私には今の
仕事のほうが合ってるのは
間違いないのですが、ごくたまに、
その選択もよかったかもしれない、
なんて思ったりもする。


『モリのアサガオ』の番宣番組で
インタビューに応えていた柄本氏は
「人間みな死刑囚みたいなものじゃないの」
と言っていたが、そんなふうに思える
夜もあるよな。今夜みたいに。