全米プロ選手権終了直後の松山君に対するインタビューです。

「何かが足りなかったから勝てなかったと思うんですけど、その”何か”は何でしょう?」


インタビュアーとしての技量の問題なのか、インタビュアーの人間性の問題なのか・・・。

個人ブログで選手のことをあれこれ勝手なことを書いているのと違い、天下の地上波中継で、選手本人に直接話を聞くわけですから、このような質問は失礼極まりないと思います。


優勝した選手は全てにおいて負けた選手を上回っている・・・というのはスポーツの世界ではありがちな論理です。高校野球などでは相手を称えるという意味でも敗者がこのような発言をします。勝者はこのような発言をしないでしょうし、したら世間から叩かれます。


しかし、ゴルフというのは技術も大事ですし、メンタルも大事なのですが、運という要素が大きく関わっているスポーツです。


松山君がアメリカツアーで全く勝てないのであれば、「アメリカツアーで勝てないのは何が足りないからですか?」と聞くことはあるでしょう。

さくらちゃんに対して「アメリカツアーで勝てないのは何が足りないのでしょうか?」とインタビューしていたとしても、それだけでは腹が立ちません。聞き方とかインタビュアーの態度にもよるでしょうが・・・。


今回、松山君が優勝を逃した敗因というのはあります。どのホールのショットが・・・、とか何番ホールのパットが・・・・とかいうことはあるでしょう。何故のそのショットをミスしたのか、何故そのパットが入らなかったのか、というのも本人が一番知っているでしょう。今回のようなインタビューでは、聞き手が一番聞きたいことを本人から聞き出すことができないでしょう。聞きたいことを引き出す技術ですね。だとすれば、インタビュアーとしての技量の問題であるとも感じます。


もしも青木さんなら「あのパット惜しかったね」と聞くでしょう。そうすれば松山君はパットを外した原因を語ってくれたかも知れません。青木さんでなくても選手の気持ちを理解した人であれば、そしてゴルフを理解している人であれば、こういうインタビューにはならなかったでしょうね。


ネギックは運が無かったという表現をするでしょうし、藍ちゃんなら「今週は自分の週では無かった」と言うのでしょう。ゴルフの勝因・敗因なんてそんなものです。

ただ、明らかに技術面で届いていない選手は別です。運とか言っていたら笑われてしまいます。