ドイツ語発音講座 ドイツ語の母音[e] Part2 | ドイツ語発音の森

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ドイツ語の発音、発音の仕方について綴っています。
その他、ドイツでの生活について発信を始めました。

ドイツ語の母音[e]の音Part2ですドンッ Part1はコチラ


5 Schwa-Laut
右矢印<e>
と書いてあるのに[e]とも[ä]とも発音しない音です。

Schwa-Lautというのは、この[e]の音声学的な言い方です。
この音は、これまでのドイツ語発音講座では、

beten [be:tn]のように、

綴りでは書いてあるのに、

発音する時はほとんど言わない音として登場してきました。

この音をマスターするだけで、ドイツ語がかなり上手に聞こえます。

日本人が良くしてしまう発音の間違えは、

Schwa-Lautをはっきりと発音してしまうことです。

仕方ないですしょぼん

ドイツ語の授業では、大体ローマ字読みに読めば良いと教えられていますから。

もちろん、こんな音は日本語にはありません。

文字として書かれているものは、そのまま読む!

のが日本語ですよね。

ドイツ人からすると、Schwa-Lautを発音されると、

とても変な気持になるそうです。

では、分かりやすい例を合格

das Leben

どうやって発音してますか?

「れーべん」でしょうかえっ

ドイツ語だと、
Leben [le:bn]

という感じの発音で、
日本語では表記しきれませんあせる

Schwa-Lautの発音方法は、

口は軽く開いたまま、上にも横にも動かしません。

舌は上あごにも下あごにも付かず(どちらかと言うと下あご寄り)。

日本語の「え」よりも口を動かしません。

ポケーとした感じです。

少しは「エ」のような音が聞こえますよ。

Schwa-Lautでは、更に日本語の「ん」が問題となってきます。

ドイツ語では、この音を分けるとしたら、

Le-ben (2シラバル)です。

日本語にしてしまうと、

「れー・べ・ん」 (3拍、又は3モーラ)です。

日本語はドイツ語とは違い、「ん」まで分けてしっかり発音しているんです。

シラバル、モーラに関しては次の機会に説明させて下さいなビックリマーク

ドイツ語は日本語のように分けることはせず、

Lebenの[e]はかなり弱く発音され、

それに伴ってLebenの[n]も弱く発音されるのです。

アメーバ少し練習しましょう

なるべく鏡を使って下さいOK

今出てきた<Leben>で練習してみます。

まず書いてある通り、

日本語どおりに「れーべん」と発音します。

鏡で見ると、「れー」のときも、「べ」の時も、

口が左右に引っ張られている、

もしくは引っ張っているのを感じられると思います。

次にドイツ語の[le:bn]の発音です。

[le:] 「れーー」と長く発音し、
(左右に口が引っ張られ、唇が薄くなります)

[bn]を、口を元に戻して、発音します。 
(左右には引っ張られていません)

唇は少しだけ開いており、緊張が解けた様子です。

まるで「ぼん」や「ぶん」みたいな音がしますシラー

できそうでしょうか。
口をしっかり左右に引っ張り、

最初の母音をしっかり伸ばし、

パッと戻す、というのがコツです。

leben [le:bn]
nehmen [ne:mn]
geben [ge:bn]
sehen [se:en]
reden [re:dn]
gehen [ge:en]

また、<ich>の後に来る動詞の発音の仕方にも注意して下さい。

ich lebe
ich nehme
ich gebe
ich sehe
ich rede
ich gehe

これらの語尾の[e]も、口は左右に引っ張られず、
緊張が解けた感じのときに発音されます。

Schwa-Lautの[e]は、もちろん「えー」の音の後以外にも登場し、

単語の語尾に<-en>が来る場合も弱く発音されます。

今回は、口の動きを確認するために、全て「えー」の音をチョイスしましたクラッカー

他の母音でも練習できるよう、次回から書きますね合格

ドイツ語の母音[a]でSchwa-Lautの練習はコチラ ひらめき電球