住宅街の小さな清流-谷らぎ(四ツ木) | 丁稚烏龍帳

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today,detch stood live on the earth,too…

今日は朝から在宅勤務。

というのも、昼に行きたいところがあったから~。今日は二週間ぶりに丸好が開くんじゃよ。

ということで、午前中分のお仕事を片付けて、十一時過ぎ、先日見かけた四ツ木のおもしろ

そうなお店チェックを兼ねて、お散歩お散歩。

今日も陽射しが強いですね~。で、二十分ほどかけて八広着…ありゃシャッター…うーん、

久々だと仕込みも多いし、夕方からかな…と思ってたら裏口からお父さん、こんにちは。

「あ~、ダメダメ、今日は夕方からだよ、わるいね」。

いえいえ~、お父さんとちょっとだけだけど立ち話できたし、明日また顔出しますね。

やっぱり長期の休みは疲れちゃって、お父さんにはダメみたいです。おかみさんにはどうか

しらん。明日、おみやげ話を聞いてみたいものですね。


さて、……自棄酒(笑)?

とも思いましたが、直前に夕食ホームパーティの誘い。夕方、下見がてら一店舗のぞかな

きゃいけないから、昼酒は控えましょう。揃う面子が面子だし(苦笑)。しかも両新婚…って、

まさかワシはいじられ役~!?

とはいえこれに備えて朝から何も食べていないし、おなかにものを入れておきたいですね。

そうだなぁ、四ツ木にはご飯ところもいくつもあって、ラーメンの名の売れたのがいくつもある

し、広島風お好み屋は前から行きたかったし、でもお好みガツンはおなかに来そうだし。

それに深夜0時までやっててくれるから、いつでも来れるし、ね←これが来なくなる理由なん

ですよね(^-^;。


ということで、先日四ツ木から夜道を帰る時、あ、乗り越し大好きで押上から歩いたときか…

いや、その前日に意識を持って歩いたときだな、たしか。偶然見かけた、住宅街の中のうど

ん屋さんにいってみることにしました。

四ツ木の複雑な路地をすり抜けて、説明はできませんのであしからず(笑)、みつけましたよ、

その名は「谷らぎ」。これでせせらぎと読むようです。

小さな桔梗色ののれんをくぐって店内に入ると、四人がけのテーブル二脚に小上がりが、

やはり四人がけ二つ。そこに僕一人、贅沢な空間を楽しむために小上がりの隅にあがらせ

てもらいます。

8.18tani


オーダーは、かわりものを食べてもいいけど、まずはスタンダードにもりだけど、うーん、

うどんがメインかと思ってたら、表には二八そばなんて貼ってあったね。そばも楽しめるの

かな。よし合盛(900円)をお願いします。

四十台になったばかりくらいですかね、若い御主人が厨房の中で作業すること、約15分。

出てまいりましたよ、大きな器にきれいに盛られた二つの小山。

つゆ徳利で隠れていますが、ネギを半ばに盛り四隅に、山葵、生姜、大根おろし、ごまを

あしらった薬味の盛り方も涼しげですね。

8.18aimori 8.18choko


さて、まずは素人の猿真似で、そばを生のままで。鼻が悪いから、もともとわかるわけもない

んですけど、それほど鮮烈にそばの香気は感じませんでしたね。

では、いよいよそば猪口に半分くらいそばをつけてたぐると…これが、うまい!カツオ節の利い

た甘味抑え目のキリッとした(でも辛くはない)そばつゆの風合いがそばの風味と結びついて、

ちょうどよい頃合。

二八をわざわざメニューに出してるということは、これは十割なのかしら?あまり長くはない

おそばなんですけど、これがめちゃめちゃ涼やかで、昼下がりの小さな贅沢を感じてしまいま

した。


少しばかり残念だったのはうどんと汁の調和が、やっぱり少し欠けていた事。

双方にあうつゆってのは難しいのですかね。というか、双方に合うと僕が判断しなかっただけ

のお話ですけどね。個人的に僕、うどんは甘味の強いつゆが合っていると思うのです。

うどんの方が太いから一杯つけて食べてみよ~っと思ったら、塩気が強くて。逆にそばよりも

浅くつけて食べると、つやつやのうどんの小麦の甘みなんですかね、もちもちした甘みがしみ

でるような気がしました。

これは下手な小細工しなくても、もりそば一枚600円を飲んだあとに手繰れたら、これほどの

幸せはないんじゃないかな、なんて思いました。もちろん、僕蕎麦食いでもないし、舌が確か

なわけではないけれど、僕の舌には心地よい感覚を残してくれました。


最後に飲んだ蕎麦湯が美味しかった~。

昼下がりの少しばかりの贅沢な時間でした。8.18seseragi