献血する気がなくなりました | おばさん!!あんた嫌われてるよ!!!!

献血する気がなくなりました

半年に一度程度の割合で、ふと気づいたときになってしまうけれど、献血をしている。献血募集の看板に書いてある「○型の血液が足りません」を見てしまうと、どうせ無駄に時間を過ごしてしまうのだから、献血の時間と自分の血液くらいはくれてやろう、なんて気分になるのだ。

これから先、自分が社会に対してさしたる貢献もしないだろう、そんな自己嫌悪から一時的に逃れられる、という現実逃避としての手段かもしれないけれど。まあ困っている人が少しでもへるのならいいではないか?社会に対する貢献をするだけ立派じゃないか、と自分に言い聞かす。

某ビルの最上階はシンと静まり返っていた、そりゃそうだろう。献血している最中に大きな音を立てるようなやつがいるはずもない。せいぜい一時間程度の時間、くれてやる!!と意気込む自分。献血センターのドアは軽く開いた。

いきなりに遭遇したのは口をすぼめて悩ましげな表情をした年のころ40半ば?の茶髪のババア。これだけでもうだめ、正直献血する気も萎える。いや献血はいいのだけど、こんな気持ち悪いババアと関わらねばならな意というのがどうにもつらい。自分はゴキブリが大嫌いなのだけど、それ以上に大嫌いなのが勘違いババアだ。多分自分の顔面には不快感が示されていただろう、しかし目の前で口をすぼめる声がいかにも勘違いしたババアのそれだったので、不快感が伝わらなかったのだろう。「あー、こちらに記入してくださるかしら」普通にしゃべればいい、わざわざこちらの目を見てしゃべる必要はない、薄気味悪い笑顔をたたえて微笑む必要はない。出来れば俯いたまま、チラリチラリ程度にこちらの目を見て、卑屈な表情でいればいいのだ。

素敵だと思われたがるババアの増長に加担してはなるまいと、思い切りしたうちをして、「ああ、気持ち悪い!!」とつぶやきながらその場を去った。自分の怒り、叫び、不快感、絶望、悲しみ、そして社会に貢献できるかもしれないという希望が費えたという事実。それらをあのババアは自覚できているだろうか?

とにかくあのばばあ先ずなにより香水くさかった。献血センターなんだからちっとは考えろ。お前が素敵と思われたがるから、多くの人間が献血せずに去って言ったのだろう。