簡単なタイトル装飾・3D編【STEP2】
STEP2
3Dをかける
※STEP1の記事はこちらから。
以前はIllustratorに便利なVectorEffectsというプラグインが販売されていました。
現在は販売されておらず、手に入れたとしてもCS3以降には対応していません。
本当はそちらで3Dをかけるのがベストなんですが、今回は初心者向け(最新のバージョン向け)としてIllustratorについているエフェクト(効果)を使用します。
※「効率化」という観点からはIllustratorCS2+VectorEffectsCS2がベストの組み合わせです。
持っている人は大切にしましょう。
では前回作ったこのタイトルに3Dをかけましょう。
↑これが
↓こうなります
まず外側のオブジェクトを選択して
効果>3D>押し出し・ベベル
を選びます。以下のダイアログが出ますので今回は数値通り入れてみて下さい。
※一番上の「位置」を「前面」にしてからの方が早いです。
下のダイアログは右側の「詳細オプション」ボタンを押せば出てきます。
プレビューをチェックすればその場で3Dのかかり具合が確認できます。
ポイントとしては表面の光の当て具合です(左下の球体)。3D部分の陰影がなるべくわかるように光を調節して下さい。見本位の位置にすれば陰影が見えてきます。思い通りになったら「OK」を押します。
次に中のオブジェクト(文字本体)を選択し、同様に
効果>押し出し・ベベル...(上から2番目…コマンド+shift+option+E)
を選びます。ダイアログは前回のが再利用されますので「押し出しの奥行き」だけ0ptにします。
こんな感じになりますので「OK」を押します。
このままだと文字オブジェクトの色を変えられませんので、
オブジェクト>アピアランスの分割(これもショートカット登録をオススメします)
で普通のオブジェクトに変換します。
その際文字オブジェクトをY100(任意の色でOKです)にします。
3Dオブジェクトもこのままだと編集ができませんので
オブジェクト>アピアランスの分割
で普通のオブジェクトに変換します。その際表面を赤(M100Y100)にします。
ダイレクト選択ツールを使えば表面だけ選択できます。
後は黄色の文字オブジェクトの位置を調整してあげればほぼ完成です。
さてここで問題になってくるのが3D時のエラー、「隙間」です。
簡単なオブジェクトであればほぼエラーは起こらないのですが、文字やフォントによっては白(オブジェクトが無い状態)の隙間が出来てしまいます。これは地道にペンツールでオブジェクトを書いて補正するしかありません。
補正が終われば3Dタイトルの完成です。
補正した部分と3D部分は後でズレないように忘れずにグループ化しておいてください。
後はグラデーションをかけたり影を落としたりお好みでバリエーションを組んでみて下さい。
フチを増やせばこんな加工も出来ます。
次回はこの3DをPhotoshopで簡単に豪華にするテクニックを紹介します。