えー。前回の記事からどれだけの月日が流れたことでしょう…。


というわけで、今年もドクガクさんの企画に参加させて頂きます。

こんないい加減な人間にもお声掛けしてくれるドクガクさんはとてもいい人だと思う、というかいい人に違いない。



さてさてキャリアプランについてですが。
人様のキャリアプランについてあーだこーだ言える立場にないので、自分の来し方を思い起こしてみます。

まず弁理士になろうと思ったきっかけです。
学部時代に就職活動に失敗し、失意のどん底に。
「とりあえず国家資格取れば就職できるんじゃねーの?」という考えの元、ゼミの指導教官から聞いた弁理士をターゲットに大学院へ進学&試験勉強開始。

という今考えるとどうしようもない流れです。


しかも大学院出てから1年だけ院に残って試験浪人みたいなのやってたし。
院出てすぐに受かったからよかったけど、そうじゃなかったら今以上に悲惨な人生になってた気がしますね。

とにかくあの時は資格取って『就職できること』がゴールだったんですよ。
いやほんと、氷河期だったからとはいえあの頃の自分を殴りたいですわ。


そういうわけで、実務どころか社会人経験もないのに資格だけあるという、採用する側からしたら産業廃棄物みたいな状態なので、就職活動しても行先は無に等しかったです(特に関西では就職先NEEEEEEEEEEE!!!!状態だった)。


なんとか東京の事務所に就職が決まったのですが、すぐに心の病に侵され退職。
で、なんとか復帰して再就職先を探し出しました。

とにかく前の事務所で割と精神崩壊寸前まで追い詰められたので(冗談じゃなく、死ねば楽になると思ったくらい)、事務所はイヤ、企業がイイ、という条件で転職活動してました。
ただ当然ながら当時の自分のスペックで雇ってくれる知財部なんてないわけです。

法務部とかライセンス担当とかそういうのならいくつか内定でそうになったんですけど。
あのころの自分は「権利化~活用まで全て携われるような仕事がしたいの、企業で」という頭でいたので(身の程知らずも甚だしい)、あくまで知財部に拘ってたんですよ。


で、そんな中の私をひろってくれたのが前の会社でした。
文系の、しかも職歴も0に近い自分をよく採用してくれたと思いますよ。
(だからおじさんにはほんと、一生頭が上がらんのですわ)。

前の会社ではある意味、「権利化から…」を一通りは体験できたような気がします。
中堅ぐらいの会社なので、割りとなんでもやれる雰囲気でしたし。
法務も兼ねてたから知財以外の契約とかもやったし、子会社の知財とか法務も関われたし。

今思うとかなりいい経験させてもらえたんじゃないかなって思う。
これもおじさんのおかげなんだろうなあ、部下に仕事を任せて責任は取ってくれるっていう。
 …キャリアプランとは関係ないっすけど、どういう上司につくかって、おおげさじゃなく自分の人生左右するよね。


まあ今は何故か独立して事務所やってるわけですが。



そんな自分の乏しい経験で物を言うのもアレなんですけど、企業と事務所、両方を経験すると両方の立場から物事が考えられるようになるんじゃないかな、と。

別に知財部じゃなくてもいいと思うんですよ、技術でもいいし、企画でもいいし、なにかしら知財に企業の立場から関わる部門であれば。

やっぱ企業と事務所とでは考え方というか、視点が違うんじゃないかな、同じ作業をするにしても。
だから相手はこう考えるだろうな、とか、こっちの立場で考えてみるとこの方がいいのかもしれないな、とか、切り口とか視点とかが増えると思うんですよ。
それって結構キャリア的にプラスになることなんじゃないのかな。

まあ自分の勝手な考えなので、「たいした経験もねーのにばかいってんじゃねーよ」と思われる方も多いと思います。
そこは生暖かい目で見て頂ければ幸いです。叩かれるとへこむので許して下さい。


ただもう自分は独立しちゃったので、他の職場に行く代わりというのも変ですが、これからも様々な立場の人(特に知財業界以外の人)と交流して、いろんな考え方、物の見方を身に着けて行きたいなーと思っております。

村の中にずっといて外の世界を知らないってのも寂しいし、考えが凝り固まっちゃうのもヤなので。



まーそんな感じでしょうか。
毎度ながらグダグダで申し訳ないっす。

これに懲りず来年もお声掛け待ってます!