「ユリ熊嵐」第8話を観ました。
今回、物語の核の一つであった「紅羽の母の死」に関わる重大な事実が明かされます。
更に先が予想できない展開になってきました!

大事なものは「箱の中」へ

薄々予想はしていたのですが…箱仲ユリーカもまた「人に化けたクマ」でした!
ということは、前回薫を殺したのもやっぱり…。

明かされるユリーカの過去。
元々は人の世界に捨てられたクマであったユリーカは、「彼」という人物に拾われ育てられました。「彼」は嵐が丘学園の関係者(先代の学園長?)だったらしく、ユリーカは「彼」に保護された後学園の中で育てられました。
あの「遺影を入れる箱」の存在を教えたのも「彼」であり、ユリーカは「彼」の教えによって「大切なものは箱の中へしまう」という思想を身につけたようです。
そういえば、ユリーカの回想に出て来た「彼」は針島薫に似ていましたね。だから「彼」の面影がある薫と寝ていたのでしょうか。
ちなみに「彼」がハイヒールの踵を3回鳴らすのは、恐らく「オズの魔法使い」に出てくる魔法の靴の力を使うときの仕草だと思われます。

続いて明かされたのは、ユリーカと澪愛の過去。こちらもうすうす予想はついていたのですが、本当の母の仇は銀子ではなくユリーカの方だった。それも、自分の「スキ」を否定されたという誤解・澪愛を独り占めしたいという傲慢な想いから殺していた。
しかしユリーカはそれを伏せ、紅羽に「銀子こそが母親の仇」だというウソを吹き込んでいました…。
ペンダントが澪愛から銀子の下へ渡った理由もこの場面で明らかに。「ああ、銀子が奪ったとかじゃなかったのね」とホッとしましたが、直後のユリーカの独白でゾッとなりました。
そういえばこのペンダント、絵本「月の娘と森の娘」にも出て来ていますね。澪愛のペンダントが伏線になっていることは第1話で既に気付いていましたが、ここまで重要なキーアイテムになってくるとは予想していませんでした。

紅羽と母の写真が入っているあのオルゴールの中身が初めて映りました。
気になるのは現在銀子の手元にあるあのペンダントと同じ形のくぼみがあること。もしかして、オルゴールの中に何かが隠されていて、それを取り出すためのカギがあのペンダントだとか?
隠されているものは恐らく、絵本「月の娘と森の娘」の結末のページ。あの絵本は第6話の回想シーンでは「未完」とされていたのですが、第7話冒頭の回想シーンで未完だったはずのこの絵本にラストシーンのページがあったことが明かされていました。恐らく母が亡くなってから紅羽が純花に絵本を見せるまでの間に結末のページだけが何らかの理由で隠されたのだと考えられます。
となると、その理由も気になるところなのですが…

終盤、銀子が母の仇と誤解した紅羽は学校の屋上へ向かい、そこで待っていた銀子を撃とうとします。
自ら撃たれようとする銀子、それを止めに入ったるる、そして紅羽を更に唆しにかかるユリーカ。
屋上の場面では初となる「雨が降る」演出もあってか、ここはかなり緊張感のある場面でした。
そして最後には、あの絵本のカットが入り――
おお、ここであの絵本の「鏡を割る」場面と繋がるのか!

そしてCパート。るるは一体何を言ったのか。雷鳴で伏せられていた部分はなんだったのか。そしてそれを聞いた紅羽はなぜ逆上したのか。
そういえば、「銀子がなぜ純花を見殺しにしたのか」という謎がまだ明かされていません。もしかしてここに関わることを言ったのでしょうか?
最後に紅羽が銃口を向けた相手は銀子? それとも――

うーん、ますます先が予想できなくなってきました。残すは後4話ですが、果たしてここからどう展開していくのか。次回以降が楽しみです!