アニメ版「ダイヤモンドは砕けない」第13話を観ました。
ようやく父・ジョセフと対面を果たした仗助でしたが、なかなか心を開けないまま。そんな時、仗助とジョセフはスタンド使いが絡んだトラブルに巻き込まれることに!

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伝説の策士・ジョセフ、赤ちゃんに完敗!?
音石明との戦いを制した仗助達は、奪われた「弓と矢」を無事回収した。それと同時に仗助は自分の父親・ジョセフと対面を果たすが、16年もの間顔も存在も知らなかった父親と対面した仗助はジョセフにどう接していいのかわからず、なかなか心を開けずにいた。更に年老いて呆け始めたジョセフが度々問題行動を起こすことも重なり、二人はお互い気まずい雰囲気のまま過ごしていた。
そんな中、ひょんなことからジョセフと仗助は「透明な姿の赤ちゃん」を発見する。どうやらこの赤ちゃんは「物を透明にする力」を持つスタンド使いで、無意識のうちにスタンド能力を使って透明になり、親とはぐれてしまったらしい。
仗助とジョセフは、自分達で赤ちゃんを保護することにするが…。

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今回は前回初対面を果たしたジョセフ・仗助親子が主役となるエピソード。第4部特有の「ほのぼのとした日常」のエピソードですが、アニメオリジナルの演出としてこの後の展開への伏線が多数盛り込まれており、ほのぼのした中にも次への期待と緊張が感じられました。

冒頭で語られる音石のその後。ここは原作では康一君の語りで触れられるのみでしたが、アニメ版では承太郎がその後の経緯を仗助達に語るという形式になっていました。
この場面で後ろにいるジョセフが「日本のコーヒーは美味いのう」と呟く所は、アニメ版第3部・第2話のオリジナルの場面でのジョセフのセリフ(「日本のコーヒーはまずいのう!」←実はこの時飲んでいたのはアメリカ製コーヒー)との対比になっていていいですね。懐かしい。
また、今回も流れた杜王ラジオの中で「彼女と連絡が取れなくなった」という話題が出ていましたが…『誕生石のルビーの指輪』って、まさか前回ラストで吉良らしき人物が持ち去った左手についていたあの指輪じゃないよな…。

そんな中、喫茶店を後にしたジョセフと仗助親子は、二人連れ立って仗助の家に向かうことになるのですが…
前回ラストのほのぼのとした雰囲気が嘘のように、距離が空いてしまっていて気まずい雰囲気。仗助にしてみれば顔も知らない父親といきなり対面することになってどうしていいのかわからない、それにいきなり「父さん」と呼ぶこともできない、となかなか気まずい状態。ジョセフの方も16年間存在を知らなかった息子といきなり会うことになってやっぱり気まずい状態。目線を逸らして距離を空けている二人の絵が、前回ラストの手をつないで歩き去る姿と対比されているようにも見えてちょっと悲しくなりました。
何とか距離を縮める方法はないもんかな…と思って見守っていると、その矢先に二人の関係に大きな変化をもたらすこととなる人物が登場します。

それが、『透明の赤ちゃん』。第4部の登場人物の中でも謎の多い人物の一人にして、ジョセフと仗助の仲を取り持つ「かすがい」となった人物です。
このシーンでボケかけていたジョセフが第3部の頃を彷彿とさせる勘の鋭さを発揮する部分があり、そこで「あっ、やっぱり昔と変わってない!」とハッとさせられました。あの小さい手形と地面を擦った跡だけで「赤ちゃんがいる」と瞬時に気付いた所も、ハーミットパープルで咄嗟に赤ちゃんを助け出す判断力も昔のまま。やっぱりボケてても片鱗は残っていたのだな、とちょっとホッとしました。悲しいかな、最初仗助には「ボケて幻覚が見えている」と思われ信用してもらえなかったのですが…。
ついでに、赤ちゃんの性別に気付いた所で仗助に追い回される下りにほっと和まされたり。

後半、仗助とジョセフが赤ちゃん用品店へ向かう場面で、ちらりと岸辺露伴が登場!
まだ声や姿は出て来ていませんが、これが次回への布石となるようです。ちなみに封筒にはしっかり「集英社」のロゴが。3部でも「週刊少年ジャンプ」が出て来ていましたし、こういうのはアニメに出してもセーフのようです(むしろ集英社もスポンサーだからガンガン出してるのかも)。

今回のクライマックス、透明の赤ちゃんのスタンド暴走の場面。ここでもジョセフが鋭い一面を見せてくれます。あれだけの要因ですぐに「精神不安からスタンドを暴発させている」と悟るのは凄い! やっぱり昔の片鱗がまだ残っているのだなあ、と驚きました。
更に、赤ちゃんが水に落ちてしまいそれを捜す場面ではジョセフが昔のような大胆な策を見せてくれました。
自分の血で水に色を付け、色が透明になる場所=赤ちゃんのスタンド能力が及んでいる箇所を見つけるという命がけの技。下手をしたら命を落としかねないというのに、見ず知らずの赤ちゃんのためにあそこまでして居場所を見つけ出したジョセフの勇気に感服。そしてこの後の「カッコつけたかったんじゃよ、お前の前で…」の一言にホロリ。思わず涙が出てきました。
この一件でようやくわだかまりが解け、仗助とジョセフは真正面から向き合えるように。寄り添って自ら上がる所が序盤で距離を置いて目線も逸らしていたカットと対比になっているように見えるのがまた心に残ります。

最後は、風呂に入ろうとした仗助が赤ちゃん用品店のレシートを見つけてその額にビックリ&激怒するというアニメ版オリジナルの場面でオチ。
この場面が恐らく「重ちーの収穫」へ繋がって行くんでしょうね。ラストの昔のアニメ(今で言うと「サザエさん」のオチの部分)のような演出も面白かったです。
また、ここで仗助の「星型の痣」が描かれたのにも感動! 原作では仗助の星型の痣は描かれず仕舞いだったので、ここで観られてとてもうれしいです。彼にもちゃんとジョースターの血を受け継いだ証があるのだなあ、と確認できて感動しました。

次回は第4部の『第3の主役』とも呼べる重要人物・岸辺露伴が初登場するエピソード! 「ジョジョ」でも屈指の人気キャラクターが登場する回とあってこちらも今からワクワクしています。
アニメ版では露伴先生を櫻井孝宏さんが演じるそうですが、どんな風になるのか楽しみだなあ。
また、次回は久々の前後編とのことで、どんな構成になるのかも気になります。今回の様にオリジナルの場面入るかな。今後の布石とかあったら楽しみだ。
それにしても最近放送時間変更が多いですね、オリンピックシーズンになったら今以上に放送時間変更が多くなるかも。ちょっと気ィつけよう。


今回透明の赤ちゃんを演じた声優さんは「川田妙子」さん。おおっ、また知ってる人が出てきた!
私が知っている限りでは、劇場版「クレヨンしんちゃん」の第2作「ブリブリ王国の秘宝」のスンノケシ王子(この時は「山田妙子」名義)と最新作「爆睡! ユメミーワールド大進撃」のサキを演じておられる声優さんです。調べてみると、小さい子供の声を担当することが多い声優さんのようですね。赤ちゃんの声の演技もお見事でした。


<原作との相違点&小ネタ>
・音石のその後が語られる場面…原作では康一のナレーションで語られるが、アニメ版では承太郎が仗助達にその後の経緯を語るという形式になっている。
・冒頭で流れるラジオの中で「彼女と連絡が取れなくなった」という話題が出ているが、この話題は第12話のラストに挟まれたオリジナルの場面(吉良らしき人物がルビーの指輪をつけた女性の手を持ち去る場面)から繋がっている。
・仗助がジョセフを杖で叩く場面がカットされている。
・仗助とジョセフが赤ちゃん用品店へ向かう場面で、岸辺露伴が喫茶店で編集者と打ち合わせをしているオリジナルの描写が追加されている(この時点では露伴の姿はまだ描かれていない)。
・原作では透明の赤ちゃんを川から助け出した場面で終わるが、アニメ版ではその後にオリジナルの場面が追加されている。この場面で原作では描かれなかった仗助の「星型の痣」が登場する。
・ラストのオリジナルの場面、仗助が赤ちゃん用品店のレシートを見て買い物総額に激怒する部分は「重ちーの収穫」への伏線となっている(「重ちーの収穫」冒頭で仗助が「(透明の赤ちゃんの件で)ジョースターさんに小遣いをほとんど全額使われた」と愚痴る場面がある)。
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