紙 短 情 長

私、比良坂蒐が日々の雑感や趣味の小説を書き綴っていくブログです。
書きたいことはたくさんあっても書ききれないです。

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・祇園祭・後祭の山鉾巡行の中継を見ました。
・この祭りから復活した大船鉾も見られました。以前から資料などで存在は知っていたのですが、あんなに立派なものだったんですね。
・また来年も見てみたいです。

・また、今日はWOWOWで放送されたDIOのライブも見ました。
・放送されたのは1986年にアメリカはフィラデルフィアの屋内競技場「スペクトラム」で開催されたライブ。
R・J・ディオ氏が若い! そして声の伸びがいい! あとかっこいい!
と三拍子そろったカッコいいライブでした。
・そういやDIOの曲に「Hungry for Heaven」という曲があるのですが、「ジョジョ」のDIOが「天国を目指していた」という設定はこの曲から来てるんでしょうか。
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破の一、無断欠勤と肉の物の怪
「え? 無断欠勤ですか?」
静夜は店長の言葉に驚いた。
「ああ。ここ数日ずっとだ。」
静夜は新人アルバイトの顔を思い出そうとしたが、思い出せない。
ただ、そのアルバイトがふっくらとした体形の女性であったことだけは覚えていた。
「えーと…名前は分りませんけど、ぽっちゃりした女性でしたよね。」
「ああ。■■■■って奴だ。」
「電話連絡はされたんですか?」
「かけてみたが全くつながらないんだ。やっぱり、あの時のことが響いたのかな…」
アルバイトの無断欠勤。珍しくない話だが、この時の静夜は胸騒ぎを覚えていた。
『お前もあの男には用心しておけ。そのうち彼奴の周りの女に交じって物の怪が現れるかもな。』
昼間の朔夜の言葉が頭をよぎる。
静夜は思い出していた。
数日前、たまたまこの店にやってきた細田が、無断欠勤していたアルバイトの女性を口説いていたことを。

数分後。
静夜は生ゴミを捨てに店の裏に出ていた。
季節は七月も中旬、小暑を過ぎた頃だ。この時期になると夜も蒸し暑く、涼しい風なぞほとんど吹いてこない。
冷房が効いている店から出て来た静夜は外の暑さにげんなりしながらも、いつもと同じようにゴミ袋をポリバケツに突っ込もうとしていた。
その時である。眼前のポリバケツの中に、もぞもぞと動く影が見えたのは。
(え?)
野良猫でも入り込んでいたのだろうか。そう思ってポリバケツの中を覗き込んだ、その瞬間。
「うげッ!」
静夜は呻いて後ずさった。
ポリバケツの中に入っていたのは野良猫などという可愛らしいものではなく――ブヨブヨとした肉塊だった。
生ゴミがこぼれているのだと言い聞かせようとしたが、そうはいかなかった。
肉塊は「動いている」。目の錯覚や気のせいなどではなく、ぴくぴくとわずかに脈動しているのだ。
どう見ても、単なる肉塊でないことは明らかだった。
呆然と立ち尽くす静夜の足下の影で、朔夜が舌打ちをする。
『ぬっぺふほふか…』
(な、何だって?)
『ぬっぺふほふ。腐った肉が化けた物の怪だ。何もしてこないが、ただそこにあるだけで見る者を不快にさせる。迷惑の一語が歩いているようなものだ。』
生ごみの匂いがむっと鼻を突く。このまま吸っていると気分を悪くしそうだった。
(朔夜、片づけろ)
静夜は一言命令する。しかし、その命令はすぐさま拒否された。
『断る』
(何でだよ!)
『このような腐った肉、口にしとうないわ。静夜、お前が斬れ。』
(俺だって嫌だよ! お前、人が嫌がることをさせるなよ!)
『つべこべ言うな!』
朔夜の一喝が頭の中に響き渡り、静夜は頭痛に見舞われてその場にしゃがみ込んだ。
『…刀は妾の体の中にあるものを使え。』
ずきずきと痛む頭を押さえて立ち上がり、恐る恐るポリバケツに近付く。
ぬっぺふほふはというと、まだポリバケツの中で脈動しているだけだった。
よく見ると体表にうっすらしわのようなものが見え、それが人間の眼鼻口の線のように見えて尚気持ち悪い。
止むを得ない。静夜は朔夜の言う通りにすることにした。
影の中からするすると伸びて来た刀を手に取り、突きの体制に構える。
そして、

――ぶつっ!

一突きすると、ぬっぺふほふは即座に動きを止めた。
その姿はゆっくりと薄れて消え、あの嫌なにおいも消えていく。
静夜はようやく、大きな息をついた。
その足元で、朔夜がぽつりとつぶやく。
『………ではなかったか』
(え?)
思わず聞き返す。
『のっぺらぼうもどきではなかったか。』
(は? のっぺらぼう…?)
『そうだ。静夜、お前先程あの物の怪の体に人間の顔のように見えるしわがあるのを見たろう。
普通のぬっぺふほふならばあれはただのしわで終わるが…のっぺらぼうもどきとなったものはあれが本物の顔に変わるのだ。大きな人面瘡のようなものだと思えばよい。』
(それがどうした?)
『…まずいのはここからだ。のっぺらぼうもどきになるのは、その大半が穢れたぬっぺふほふだ。穢れて自我を得たぬっぺふほふは人に憑き、少しずつ少しずつ肉と同化していく。
これが腕や足に憑いただけならまだ人面瘡で済まされるが、もしも全身に憑けば――どうなるか分かるか?』
(肉と同化する…ということはつまり…)
『――全身に憑いたぬっぺふほふは憑いた人間の肉を食らい、完全に同化する。
早い話が「成り替わる」のだ。』
静夜はゾッとして腕を押さえる。
昔見た、異星からの生物が人間を食べて成り替わるという映画を思い出した。
『のっぺらぼうは元々人に化ける力を持つ物の怪だ。それに近い力を得たぬっぺふほふは、自分の体の形を自由に変えられる。完全な人型に化けることも、成り替わった人間の姿を全くの別人のように変えることさえもできるのだ。
それだけではない。自我を持ち、かつ穢れた物の怪は時に人の心に漬け込んで憑く。
考えてみろ。もしも穢れたぬっぺふほふが醜女に向かって「お前を美女に変えてやる」とそそのかしたらどうなる?』
(そいつがその人にとりついて、姿を美女みたいに見せかけるのか?)
『そうだ。もっとも成り替わられた醜女は、美女になった己の姿を拝む前にぬっぺふほふの胃袋に収まるがな。』
汗が伝う。
蒸し暑いからだろうか。いや、それだけではない。
(…お前、何が言いたい?)
静夜は胸騒ぎが先程より大きくなるのを感じていた。
なぜ、朔夜がわざわざ「ぬっぺふほふが醜い女性にとり憑いて美女に化ける」などというたとえ話を持ち出したのか。
その理由は、もう分っていた。


――そう。あれは数日前のこと。
細田はこの店にやってきて、今日無断欠勤しているアルバイトの女性を口説いていた。
ぽっちゃりとした体形で、もともと少し可愛らしい容姿だったその女性はおおらかで心優しい性格をしていたが、その容姿ゆえに今まで恋愛に恵まれたことがなかったらしい。
それ故彼女は細田から「付き合ってください」と言われた時、うれし涙を流すほど喜んでいたのだ。
しかし、その幸せはすぐさまぬか喜びに終わることとなる。
どこからか様子を見ていたらしい、派手な化粧をしたぽっちゃりとした体形の女性が、店にずかずかと踏み入るやその女性を張り倒したのだ。
しかも彼女は、呆然とするアルバイトの女性とうろたえる細田の前で、自分が細田の「彼女」であること、細田は自分以外にもたくさんの「彼女」を侍らせていると言い放ったのだ。
そこから先は「修羅場」の一語を絵にかいたような光景だった。
乱入してきた女性はアルバイトの女性だけでなく細田にも詰め寄り、自分以外の女を今すぐ捨てろと迫った。
アルバイトの女性はただ茫然自失とするばかりで、石になったように動かなかった。
細田は乱入してきた女性の剣幕にただおろおろするばかりで、塩をかけられたナメクジのように縮こまっていた。
五分と経たないうちに、騒ぎに気付いた店長と静夜が駆け付けて女性と細田を店から退出させ、修羅場は何とか収まった。


(まさか…あの時の人がぬっぺふほふにとり憑かれているかもしれないって言うのか?)
『恐らくはな。』
思い出す。
昨日見た時、細田はまだぽっちゃりした女性たちを侍らせていた。
数日前に見たあの派手な化粧をした女性は見当たらなかったが――
静夜は決心した。
(朔夜、俺に考えがある。)
静夜は知っていた。
細田が明日、彼女達と共にどこに行くのか――その行先がどこなのかを。
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・今日ニコニコ動画を見ていたら、「niconico:妖怪」なる夏限定版のインターフェースが見られました!
・怖い雰囲気満点でよく作り込まれています。日記も面白そう。

・ああ、夏といえばホラーの季節…ここらで一つホラー映画を見てみたいですね。
でも私が好きなホラー映画って黒沢清監督の映画のようなちょっとズレたものばっかりなんですよね。
耽美ホラーは好きなんだけどな。
・実写での流血や内臓描写が苦手というのもあって、グロ系はほとんど見ません。
漫画なら流血も内蔵露出もある程度大丈夫なんですけどね。「ジョジョの奇妙な冒険」とか「エルフェンリート」とか。
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・ようやく「梅雨明け」です。
・今年は遅かったですね。
・今週に祇園祭の「後祭」があります。この時の山鉾巡行もテレビ中継されるとのことなので楽しみです。
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・「マジョリカマジョルカ」の限定色アイシャドウを買ってきました。
・私が購入したのは80番の「海の楽器」。ブルーアンダートーンのピンクと薄い青が印象的な綺麗な色です。
・さっそくつけてみましたが、あんまり色味が出ないような…もっとたくさんつけないといけないんでしょうか。でもそれじゃあすぐ使い切ってしまってもったいないな。
・でも、ラメがキラキラと光っていて今まで使ったアイシャドウとは違った印象を受けました。何回か使っていけば慣れるかな。

・話は変わって大相撲夏場所。
・昨日の大砂嵐関は残念ながら横綱・白鵬関に敗れて三連続金星とはなりませんでしたが、今日は遠藤関と素晴らしい取り組みを見せてくれました。
このお二方の取り組みを再び見られて、とてもうれしく思っています。
・また、違うところでは豪風関が最年長で金星を挙げられました。
こうしてみると、すごい力士がたくさんいるんですね。
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