エロは主題のひとつではありますが、エロ漫画ではありません | deluxeの徒然雑草紀行

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ブログのテーマによる振れ幅が大きすぎるので、自分の読みたい記事テーマを決めておいた方がいいかも。
シリアスな社会批評の直後に「ガンダムLOVE」な記事を平気で載せたりしますから(w

 

 

 

以前からamazonで売上ベスト100的な位置にず~っとあったので気になっていたのですが、

このマンガがすごい!」で3位(オンナ編)になって、

近所の本屋にも置かれるようになったのを待って続編を含めて購入しました。

ちなみにオトコ編2位の『私の少年』も買ってしまっています。

 

内容的にはモテない方の『わたモテ』のモコッっちがそのまま大人になってしまい、

ひたすら自己を肯定しようと奮起するお話です

・・・って書くと軽い印象を受けてしまいますが、

絶望的なまでに重苦しい内容ですので、

読む前には覚悟が必要かと思います。

等身大のコミュ障人間アル×2を描き続け、

それを同じようなコミュ障である筆者が読み続けるのは正直シンドイのでありますが、

それ以上に読みたい好奇心を刺激する何かがあります。

 

感想と言えば、いくらでもとりとめもなく書けるのではありますし、

それは一つ一つ自分の中でまとめられた時に書いていこうかと思います。

 

全体の大まかな感想として一つ言えることは、

作者の永田カビさんが戦っていたものは「日本社会の漠たる掟」なのではないか、

ということ。

 

具体的には

・家族は互いに愛があるはずだ

・正社員として働いてようやく社会から認められる

だとか。

そういった「漠たる掟」に心身ともに動かすことができない状況から、

必死になって脱出しようとする過程を生々しく描いているからこそ、

それなりに多くの人達から作品が支持されているのでしょう。

 

翻って言えば、「漠たる掟」の中でも普通に生きていられる人からすれば

作品内容な「何もわからないし、共感なんてできるわけがない」のでしょうが、

コチラ側の人間からすれば、それは「幸せに生きていたんですね、良かったですね」としか

反応しようがありませんし、その人達とはおそらく永久に分かり合えないと思います。

 

まぁ兎も角、こんな風にブログでギャー×2した記事を書くことでしか、

世間に対して自分の心の内を訴えることしかできない筆者みたいな人は、

絶対に読んで損はないかと思います。

というか絶対に損はしませんので、必ず読みましょう。

 

 

 

 

 

(最近読んだ本)