三連休に紅葉真っ盛りの北アルプスに行ってきました。
紅葉といえば涸沢なのでしょうが、2010年の超当たり年に満喫したことと、テント場も満杯で騒々しいだろうと思われたので、静かな紅葉が楽しめる横尾本谷右俣に行ってきました。
上高地から入り、途中までは涸沢と同じコースをたどります。
明神池にて。少々雲行きが怪しく。
徳沢・横尾と進んで、本谷橋に到着。
涸沢へは左の山道を上がっていくのですが、横尾本谷へはこの川沿いに遡上して行く形になります。ここからはバリエーションルートとなるので、登山道があまり整ってません。浮石や川ポチャに気をつけながらアスレチック気分でゴロタを登ったり藪漕ぎして進んでいきます。
撮影機材やらテントやらで荷物が重く、足場が悪いので前進に手間取ります。
横尾本谷は右俣と左俣に途中で分かれており、そこまで着いたときについに雨が降り出し、予想以上に時間がかかってしまったため仕方なく二股にてビバーク。
翌朝、天気は多少持ち直し。
左俣は面白そうだが、ガレ場の急登。
落石の可能性もあるらしいので、とりあえず楽な右俣へ。
こんなところを登っていきます。途中ロープがなければ登れない大岩あり。
一時間ちょっとでカールの底へ到着。屏風の頭が美しい。
右俣のカールは黄金平と呼ばれているらしく、その名前の通り非常に紅葉の美しい圏谷で、バリエーションルートだけあって、人もほとんど通りません。
涸沢より少々スケールが小さいけれども、苦労してたどり着く圏谷の美しさと手付かず感は素晴らしい。
メジャーで人が多い北アルプスでこのような秘境が残っているのは奇跡的ではないだろうか。