[ある出会い] | ユリの木の下で

ユリの木の下で

ゆりの木の下で生まれ
ゆりの木の下で遊び
ゆりの木の下で大きく成りました

2012・4・27(金)

H・24



東日本大震災の復興に祈りを込めて




[ある出会い]


突然その時は遣って来た

ずっと以前の事

ずっとずっと昔の事

何十年も前の事

其れが今なぜ

忽然と前に姿を現した

まるで

光りの様に

又行ってしまうのかな

そんな気もする

前に有った出来事では無いような気もする

なんだろう

不可思議だな

昔の事なのに

まるで

新しいものの様に

明るい色合いの服を着て微笑んでいる

此れは今の出来事なのかな

なんだか判らない

判らなくなって来た

のぞんでいたことが起きたと云う事なのかも知れない

人生ので始めに起きうることが起きなかった人間にとってこれはあたかも今の出来事のようにも思えるんだ

うん

其れは昔の事だし

昔の人だし

でも

いま新しい面持ちで現れたんだ

此れは時代錯誤だよ

きっとかわいそうに思ってどこかの誰かがあの頃の若い貴女にそっと運んで来て呉れたんだよ

誰にだって昔は存在するよ

良いも悪いもね

でも

此れは

誰しも

誰にだって

一度は経験したい彷彿とした心への贈り物何だよ

此れは

此れなしで人生は送れない


待った?

遅れて御免!


どうして

訳もなく涙があふれて嬉しい生き様を与えてくれるこの宇宙の中で決して誰にも来ないことは無いきっと遣って来る心の賛歌

果たしてどうなんだろう

次へと続くのだろうか

続いて行くよ

このドラマ

この小説

散文詩から小説へ心は移動中なんだ





東日本大震災の復興に祈りを込めて