雑誌ワークスで、報酬・人事システムの特集がありました。
日本型の人事システムを
過去から読み取り、今後の流れを考えるという点で
とても読み応えのある記事でした。
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新卒大量採用は、多くのスキルのない若者の就職を可能にし、日本を「若者雇用の存在しない国」にすることに貢献した。
日本企業は、決められた仕事に人がつくのではなく、会社のメンバーとなった社員に、それぞれ仕事をあてはめてきた。
異動を繰り返して濃密な社内ネットワークを構築し、企業特殊的な能力を長期にわたって高めることが「連続的なイノベーションには有利に働いていた」
右肩上がりの成長やインフレ経済、長い商品サイクルといった経済や市場の状況も、システム維持には好条件だった。
事業のスクラップアンドビルドでいえば、ビルドに力を入れ、スクラップはゆっくりで良かった。
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俯瞰してみると、なるほど!と思う整理がたくさんなされていました。
必ずしも弱みだけではなく、うまく使えば武器になる強みもあると思いました。
・たしかに強い年功序列により、組織の変化対応が難しくなった。
・ビルドよりもスクラップの習慣が大事。
・長期雇用はうまく使うと連続的なイノベーションの源泉となる。
などなど。
今後のワークス誌からいくつかの提言がされていましたが、その中でもっとも重要だと思ったのは
「仕事・役割の重視」
という考え方。
たとえば早いうちから管理職を任せるなど、年功などではなく裁量権を大きくすることなどは仕事や役割を重視した考え方だと解釈しています。
当社の場合は早くから会社経営など大きな仕事を任せていますが、年功などで判断するのではなく一人一人の意欲、能力、可能性などに向き合って役割を提示するようにしています。
市場の変化が激しい中で、変化対応力の高い社員が育つような環境づくりや応援もがんばっていきます!