新規事業を生み出す風土 | デキタン(できるヤツ探求アメブロ)

デキタン(できるヤツ探求アメブロ)

ソヤマン(サイバーエージェント人事統括・曽山哲人)のブログです。


先日、「新規事業を生み出す風土」に関する話題で
取材を受けました。


いろいろとお話をしている間に、
新規事業を生み出す風土をつくるには
大きく3つの重要な要素があると気づきました。


■新規事業を生み出す風土の3つのポイント

1)「提案しやすい風土」
新規事業を提案してもいいという風土があること。

2)「障害を取り除くしかけ」
実行にあたって障害となるものを取り除くしかけや習慣があること。

3)「失敗を許容する文化」
失敗したとしても再度チャレンジができる文化があること。



1)「提案しやすい風土」

提案しやすい風土としては、
「提案したくなる」とか「提案せざるをえない」しかけが
公にあり、だれでも手を上げようと思えば上げることが
できることが大切です。

さらに経営陣に直接提案できる
機会を増やしたり抜擢の事例を増やすことで、
「提案して何の得になるのか」という一人一人にある
深層心理を「やってみよう」に変えるきっかけになります。

ジギョつく 内定者から参加できる新規事業コンテスト
あした会議 役員対抗の経営決議案バトル
詰め切りセンター試験 お題に基づき新サービスを考える大会

などがそのしかけの例となります。下記はご参考記事。


なぜ、サイバーエージェントは次々に新事業を量産できるのか? 
藤田晋氏が明かす「プロジェクト編成の科学」 - エンジニアtype
http://engineer.typemag.jp/article/ca-fujita


株式会社サイバーエージェント(その2)
より高い成果を出すために、新規事業提案の機会も多様化
http://www.busipla.net/expert_column/kitamura/2-1.html



2)「障害を取り除くしかけ」

「障害を取り除くしかけ」としては
もっとも大きいのは

「やると決まったのに人選が決めきれずに
その話がなかったことになって立ち消える」

という失敗です。

たとえばあした会議では

何かの新規事業で人材の抜擢をする際には
「人選もセットで」提案しなければなりません。
また、その抜擢により穴が開いてしまう場合には
その部署の穴埋めプランまで考えるルールとなっています。

経営判断だからこそ、大きな抜擢をしても
経営としてマイナスは出してはいけない。
それを乗り越えて大きな成果を出すことが
大事となります。


3)「失敗を許容する文化」

失敗を許容する文化は、
挑戦を生み出すためには非常に重要な文化ですが
見過ごされていることが多いように感じます。

「失敗しても、がんばっていれば再度チャンスがある!」
という安心感があれば、より大きな挑戦ができますが

「失敗の烙印がこわいから」という風土や文化の場合、
覚悟を決めた挑戦というのは生まれにくくなってしまいます。

サイバーエージェントでは

「挑戦した結果の敗者には、
セカンドチャンスを。」

という明文化された価値観があり、
私がとても好きな言葉です。

こちらのページの「マキシムズ」にその文言があります。
http://www.cyberagent.co.jp/corporate/vision/



「失敗してもいいから、チャレンジすることが大事。」

もちろん実際には多くの社員が失敗したくないので
全力で取り組んでくれています。そのおかげで
どんどん良いサービスが生まれています。


今後も社会に大きなインパクトを与える
新規事業がどんどん生まれる風土を
つくっていきます!!!