昨日はグローバルの人事コンサルティングファーム、
マーサージャパンによる「マーサーカレッジ・曽山塾」の
第三期の初回でした。
http://www.mercer.co.jp/events/1432980

写真はマーサー・ジャパン取締役COOの西田さんから

約30人の受講生。サイバーエージェントの
人事本部の幹部にも時間を調整してもらって
一緒に議論に参加してもらっていますが、
全体としてとても良い盛り上がりでした。

私の塾以外にも現LIXIL副社長の八木塾など
6つの私塾があり、そのうちのひとつを
担当させていただいています。

今回のテーマは
「経営の成果にインパクトを与える人事とは?」

たくさんのディスカッションやそのあとの
懇親会もとても盛り上がったのですが、
その中のお一人の言葉が印象的でした。

「自分が所属している人事が動けていないが故に、
組織の硬直化が始まっている感じがしている。
その変化のきっかけを学びにこの塾に参加しました」


というニュアンスのことばだったと思います。

この言葉、非常に衝撃的でした。

一人ひとりの力を発揮できる環境をつくり、
会社の成長を生み出すのが人事の仕事。

にもかかわらずなぜこのような言葉が
出てくるのか、ずっと頭にこびりついて
いろいろと考えていました。

自分なりの解釈は、

人事部に所属する自分たちが自ら変化しないと、
会社の成長につながる変化もできない。

人事はどの部署よりも変化対応力を上げて
事業部の変化などに俊敏に対応する必要がある。

人事というのは自ら変化を生み出すことと同時に、
起きた変化に最速で対応することも大事。

これができないと、せっかく事業部が何か
新しい制度やチャレンジをしようとしても
人事がその成長を止める部門になってしまう。

何かできないかと相談されたときに、
「こうすればできる」と全面的に協力する。

「できない」とか言ってる場合じゃない。
人事にそんな時間は、ない。


昨日は経営に貢献する人事の定義として、

「AND人事」

という概念をご紹介しました。


人事はふだんからよく矛盾と向き合うことが多い部署であり、
その矛盾にむきあって、矛盾している2つの事象を

「両方やるにはどうすればよいか?」
( A and B をともに成功するにはどうすればよいか?)

を考えて
実行して成果を出すことことがすごい人事である、
という考え方です。


事業部で働くみんなの力になってこそ
人事の存在意義がある。

塾ということで私が情報提供する側の立場ですが、
私自身もものすごく学びがありました。

良い学びの場を提供し、私もたくさん学びを増やしたいと思います。