先週の話ですが立教大学経営学部にご招待いただき、
講演をしてきました。


立教経営塾「サイバーエージェント流 リーダーシップ論」
http://www.rikkyo.ac.jp/events/2012/03/10507/

これまで60人ほどの参加者だったところから、
なんと200名以上のご応募をいただいたとのこと!

質疑応答も本当にたくさんできて、
学習意欲の高さをすごく感じました。ありがとうございました


この講座を舵取りされている松本先生からも、

学生たちにとってもすばらしい学びの機会になったと思います。
今回は、来週入学予定の新入生もたくさん出席しておりましたので、
4年間どういう心持ちで何をすべきなのか、ということに関しての
指針を与えられたと感じたことと思います。
また新3年生にとっては、就職ガイダンスとしても
すばらしい機会になったと思います。

とコメントをいただきました!ありがとうございます!


今回の講演では活躍している人のポイントや
リーダーとして成果を出す人について話を
させていただいたのですが、

こういう講演の時に意識していることとして

「1つの切り口に対して3つにまとめて話す」

ということを大事にしています。



たとえば当社の成果を出すリーダーの習慣であれば

目標・役割・評価。


目標をきちんと決めて、
適切な役割をメンバーに提示し、
良いか悪いかの評価を適宜伝える。


また昨日新卒1年目のメンバーに伝えた、
成長が早い世代の特徴は

逆算・結束・自走。


目標から逆算し、
上昇に向けてチームで結束して、
強みを軸に自走する。


などなど。


3つにしぼるというのは簡単なようで大変で、
しぼろうと思っても絞り切れなかったり
不安があったりします。

リーダーであれば
チームで議論してもたくさんの意見が出て
どうまとめればよいか悩むこともあるでしょう。

しかし考えて考え抜いたときの3つの力は
すごく強く、自信に裏づけされたものとなり
迫力が出てきます。


このときに大切なことが、

最上位概念を何にするか決める

ということです。


私はよくメンバーの説明に使う言葉に

「小さな円と大きな円」


というものがあります。

いろいろアイデアや意見を言っても、
全体を網羅してないものをたくさんあげても
それは「小さな円」でしかないので影響が少ない。
もしくはやった分だけ労力がかかる。

つまり同じ時間をかけるのであれば
できるかぎり労力対効果を高くする
という考え方です。

小さな円の場合、10個やっても経営にインパクトが
ないときもあります。

何かのアイデアも必ず「大きな円」から考えて、

・それは全体俯瞰から考えられたものか?
・本当に全体に好影響があるのか?
・ほかに大きな観点を忘れていないか?

などをまとめていくと、ひとつの決断で
大きな成果につながっていきます。

このまとめる作業は、訓練によって
強くなるので繰り返すことでどんどんうまくなります。

説明が苦手、とかどのように考えればよいかわからない
という方は「3つで言うならどうだろう?」と繰り返し
その上で「これは大きな円か?と考えてみるのがお勧めです。

個人だろうと少人数のグループだろうと
会社全体だろうと、常に決断が求められます。

自分なりの頭の整理の仕方を持つと
いざというときもスムーズに考えられるので
いろいろ試してみるとよいと思います。






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