就活エリートの迷走 (ちくま新書)/豊田 義博
¥798
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タイトルとしてかなり刺激的なので
中を読むのに勇気が必要だったのですが、
この本の分析はすごいです。
ものすごく考えさせされる本でした。


バブル崩壊ごろの就職活動から、
今の時代がどのように変わってきたのか。

この本にもありますが私が就職活動をはじめた
1997年は「就職自由化」が企業によって解禁された
時代でした。

当時あった「就職協定」が廃止され、
時間軸での自由ができたのです。


同時にインターネットが普及し、
みなが情報交換しはじめ、企業も学生の
対応も画一化した・・・などの話も盛り込まれています。


著者の豊田さんのお話でひとつ共感したのが
「キャリア・アダプタビリティ」という言葉。


キャリアにどのように適応するかという話です。


勉強もサークルでも優秀な「就活エリート」の中には
会社に対する思い込みや決め付けが強くなってしまう人が
いて、入社してから「こうじゃなかった」と考えて悩む人が
いるとのこと。


しかし学生は当然、
会社に入っているわけではないですから
多くの人が悩むのです。私も相当悩みました。

そのときに、どのように適応できるかが大事。

心で感じ、頭で理解し、変化に対応する。

答えがない時代や産業では、
入社してからこの能力が強く求められますが、
どうやって鍛えればいいのかわかるはずもありません。

ひとつのアドバイスとしては、シンプルですが
「問題はあるものだ(だから受け止めよう)」
決めておくのがよいと思います。

「会社に入ってから
びっくりすることもあるだろうけど
とにかく楽しんでがんばろう!」

などという理解です。


もちろんあとは会社の風土によって
どんどん提案できる会社もあると思うので
受け止めてから発言もしていけるとよいですね。


当社としても「21世紀を代表する会社」を
目指す以上、どんどん社員の意見を受け入れて
改善し続ける企業でありたいと思います。



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