勉強会に1万円払うなら、上司と3回飲みなさい (光文社新書)/前川孝雄

タイトルが目を引くので、

ひょっとすると勉強会にすごく行ってる人は

手に取ることに勇気がいるかもしれませんが、




この本は、


就職活動の大学生から

社会人2,3年目くらいのメンバーに

とてもオススメです。



特に、なんとなく成長実感が減っていたり

自分のキャリアに悩んでいる人には

何かヒントがあると思います。




たとえば


「かわいげ力」を身につける


という切り口。




どんなに仕事ができても、

どんなに頭が良くても、


(上司も本当は評価したくても)


組織に協調する意思をもたなければ

評価するのに躊躇する要素があったりします。




上司や周囲の人から、

あのメンバーに協力したい!と思える

「かわいげ力」を身につけるとぐんと

成長するよ!というものです。




この本を読んで感じたのは、ビジネスにおいては



どんなに論理的に正しくても、

感情を抜きには語れないこともある。




営業でも、人事でも、異動でも、抜擢でもそうです。



たとえば人事制度。


人事部門が「新しい人事制度を始めよう!」と

とにかく頭をひねって考えて、

どんなに論理的にうまくいくように見えても


実はメンバーの「白け」に気づかず

失敗するということはよくある話。


私たちも常にその問題意識を持つようしています。




これは営業でも同じです。


他社との提案のコンペで、



「提案は一番良かったけど、

いろいろつきあいがあってね・・・・」



とお断りされるのも、感情含めた部分を

もっと配慮できれば勝てるかもしれません。




論理と感情は、セットで考える。




個々人のキャリア作りでは悩みも多いと思いますが、

こういう自分以外の他者の感情も意識できると

ぐんと伸びると思います。



メンバーの成長機会のヒントを得られた、

良い本でした!




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