市ヶ谷でふらりと寄ったお店が大当たり。豊富な会津の日本酒を堪能。 | がめんちょろ

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 ラストミニッツの夜桜見学に家人と千鳥ヶ淵へ行った帰りに、「偶には市ヶ谷で食事をしよう」と言う事でぶらぶらと歩いていたところ看板が目に付いたこのお店に寄る事に。

 2階と3階がお店の様だが、表の階段を上っていると2階の入り口から店員さんが顔を出して「こちらへどうぞ」と案内してくれた。

 店内は厨房がフロアーの半分程を占めていて客用のテーブルが5つ位で思ったより狭い感じ、聞いたところ3階は掘りごたつの席になっているそうである。

 とりあえずは生ビールをお願いし、店員さんお勧めの「刺し盛」を待ちながらお通しをつつく。お通しは青菜とワカメの三杯酢みたいなものでなかなか美味しかったが、説明が無かったのは残念。「刺し盛」は金目鯛、なめろう、〆鯖の盛り合わせでどれも美味しかったが、一人前1,480円で刺身2切れづつとなめろうは少し高いかな。別に会津を売りにしたお店でお刺身を食べたいとは余り思わないが、居酒屋にお刺身を置かない訳にはいかないのであろう。

 「さつま揚げ」はふわっとした仕上がりで故郷でよく食べるイワシで造った歯ごたえのあるものとは違っていたが、これはこれで美味しかった。 「こづゆ」は九州人には余り馴染みが無いものだが、なかなか美味しい。

 
サービスで日本酒を一人一種類テイスティングさせてもらえるという事で私は「飛露喜」のローカルブランドと言う「泉川」、 家人は「会州一」をお願いした。家人のチョイスに軍配が上がり、
「会州一」 を一合注文。目の前で塗りの酒器に一升瓶から注いでくれて、それを塗りのぐい飲みでいただく。

 日本酒が来たので「日本酒の為のチーズ二種盛」なるものを注文、ゴルゴンゾーラを酒粕で熟成させたものとモッツァレラを味噌漬けにしたもの。初めて食べたが、酒好きには堪らん風味で美味し!

 全体的に日本酒のお伴のちょっと気の利いたおつまみがそろっているメニューの中に「インカの目覚めのポテトフライ」や「若鳥の唐揚げ」等も混じっている。ちょっと温かいものを頼もうという事で我が家の居酒屋定番
「唐揚げ」を注文。余り期待していなかったのだがカリッと揚がっていて中はジューシーな美味しさ、これはお勧め。

 「もう少しすっきりめのお酒は?」と聞くと二種類ほどお勧めをテイスティングさせてくれた。京の華の無濾過の物が美味しかったのでこれをいただく。越後出身で「淡麗辛口」好みの家人は「芳醇旨口」をモットーとする会津のお酒は少々不安だったみたいだが、好みを伝えると豊富な品揃えの中から選んでくれるので余り心配する事は無かった。

「うるか」 「ニシンの山椒漬」「会津味噌きゅうり」をいただきつつ日本酒を堪能。美味しゅうございました。

 〆には「金目鯛のごまだれ茶漬け」と「ミニソースカツ丼」をいただいた。お茶漬けはまあまあであったが、ソースカツ丼はミニとは思えないボリュームで美味しかった。

 刺身などはお高い気もするが全体的にコスパも良好で日本酒好きなら行く価値あり。


赤べこ郷土料理 / 市ケ谷駅麹町駅牛込神楽坂駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5