夏目漱石のこころは高校の国語の教科書で出会い
「Kは…」という登場人物が出てきて
なんて斬新なお名前!とアルファベットに
かずお君やら、こうへい君やら、こうじ君かも…と、
授業も訊かずに妄想を繰り広げてニヤニヤしていた私。

それに飽きてくると
ページの隅っこに
パラパラ漫画を必死に描いてたもんだから
(線チャンがドリブルしてシュートする絵が主)
結局こころの内容なんて覚えちゃいない。
大人になって単行本を買うという二度手間を~~♪

こころといえば
今週の中京CBC賞に
シゲルスダチが出走する。

前走で

とんでもない衝撃的シーンの主役だ。


倒れたスダチは
落馬した後藤騎手に歩み寄り
心配そうに見つめていたという
平成のキーストン。

あれほどのスライディングをしておきながら
馬体がかすり傷というのは
神様に愛された奇跡の馬と思うほかない。

馬にもこころがあると
ひとびとに教えてくれたスダチ。

そんなことは知っているというけれど
ひとなんて
なんでもあっさり忘れてしまうじゃない?
震災のことにしたって
あんなに怖かったのに
もう遠い昔のような気さえするでしょー。

スダチの顔は特徴があって
おめめの上に角があると書いてあった。
フレンチ爺ちゃんと同じなんだよね~。
爺ちゃんも目の上が三角になってて角みたいに見えるんだよ。

競馬は確かにギャンブルだけど
そこだけに楽しさを追求すると悲しくなる時がある。
お馬を愛し歴史に敬意をはらわなくっちゃね。

こころが折れたかにみえたオルフェーヴルの復活や
シゲルスダチの優しいこころ。
どちらも馬にしておくのはもったいないくらいの男だよ。

私は女として
そこを支えたい衝動に駆られる。