タキソテール効果判定② | 父と家族の末期がん闘病記

父と家族の末期がん闘病記

2012年6月末、当時65歳だった父が突然、末期の食道小細胞がんとの診断を受けました。
現実と向かい合うため、父との日々を忘れないための記録ブログです。


実家から九州に戻る前後でバタバタとしてしまい、ブログ更新が遅くなってしまいました。。。

前回ブログの続きです。


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抗がん剤:タキソテールの投与対象とされる癌種(?)を調べてみても、父の罹患している" 食道小細胞癌 "はどこにも該当しません。。。


けど、父も家族も主治医に絶対的信頼を寄せ、ただひたすらに“ この主治医に着いて行く! ”という気持ちでセカンドラインにタキソテールを投与することを決めたのです。



そもそもこの食道小細胞癌は、世界でこれまで1,300症例くらいしかないそうです。

そのうち、日本での症例は1割くらい。

食道がん治療で名高い、父の通う某大学病院での治療実績も10数程度・・・


食道がん自体、がん死亡者数全体の中で占める割合は3%程度のマイナーな癌なのに、その食道がん患者の中でも小細胞癌を罹患する割合はたったの2%程度。



だから、標準治療法なんてないのです。


これが効くと認められている薬はありません。


全てが手探り。



一番最初の抗がん剤にシスプラチン+CPT-11を選択したのは、" 肺 "小細胞癌の治療法に準拠し、部位は違っても同じ小細胞癌だから、効く「 かも知れない 」からです。


このファーストラインは体への負担が大きく副作用が強いために、効かなかった場合のリスクはとても大きいのですが、まさに藁にもすがる思いで投薬に臨みました。


しかし、結果は既に書いた通り。

副作用だけが残り、父の癌は進行し続けました。

(ただし、父の副作用は比較的少なかったことは幸いでした)



そして今回のタキソテール。

主治医がなぜこの薬を選んだのか、突っ込んだ質問をしていないので理由は分かりません。

まぁ、「 食道小細胞癌 」に効くとされる薬なんてこの世にまだ存在しないのだから、どの薬を選んでも" 掛け "には違いないわけで。


このタキソテールは通院投薬が可能で、長いときには10日間も管理入院しなければならなかったファーストラインに辟易していた父は、単純に入院しなくて良いことを喜んでいました。


主治医からは副作用の話も具体的に出なかったので、見守る私も


  ・・・ 効果が期待できないし、副作用も殆ど考える必要もないのかな ・・・

と軽く考えていました。

(実際、主治医から副作用に関して特段の話しはありませんでした)



そしてタキソテールを投与してからの父の状態は、ブログを読んでくれている方ならお分かり頂ける通り、心身ともに弱っていく一方。

そんな中で、1月18日の効果判定を迎えたのです。


( 長くなって申し訳ありませんが、続きます )