GWに大阪で劇団四季の「CATS」をみてきました。四季を観るのは2年前の「ジーザス・クライスト・スーパースター」以来です。
「CATS」自体は昨年ブロードウェイで観ましたが、この劇団四季バージョンは30年以上前に(おそらく日本初演?)観て、その時は何かよく分からない話だな、という印象しかありませんでした。まあ、原作がT.S.エリオットの叙情詩ですから仕方がないのでしょうが。
でも、ストーリー自体は単純です。ジェリクルキャッツという特殊な猫たちが、年に一度集まって舞踏会を催し、最後に生まれ変われるジェリクルキャットを決めるというもの。その中で色々な猫を紹介するのですが、それが本当に面白い。個人的にはバストファージョーンズが好きですね。相方はスキンブルシャンクス推しですが。
この「CATS」というミュージカルは、その上演時期や国によって色々変遷しているようで、四季バージョンは独自のキャラクターがあったりと、神キャストが揃ったDVDやニューヨークで観たものとは演出を含めて随分変わっていました。この辺りは「ジーザス・クライスト・スーパースター」もそうですが、アンドリュー・ロイド・ウェバーという人は結構寛容なんですね。
で、ちょっと違和感があったところを挙げていきますと、
まず、マンゴージェリー&ランぺルティーザの登場場面ですが、何故か曲調がマイナー調に変わっていました。このシーンは似たような猫2匹が踊りながら飛び跳ねるところが良いのに、この曲では何か雰囲気が壊れますねぇ。
続いて、グリザベラ。何か色々な場面で出てくるのだけど、本来そんなに登場しないのですよね。四季は役者が観客席まで来るのが売りですが、突然観客席の近くに現れてじっと視られてもちょっとホラーになります。
あと、ジェリクルボウルのダンスも演出が変わっていて、強いて言えば猫っぽさが足りないような気がしました。
それからこれは良かったことですが、劇場猫ガスの劇中劇がグロールタイガーとグリドルボーンになってたことです。このシーンは色々あって、オリジナルはグロールタイガーですが、ニューヨークで観たときは確かランパスキャットだったような気がします。なので、グロールタイガー・バージョンは初めて観たのですが、やはり曲が素晴らしいので嬉しかったです🎵
キャストは、今の四季の人は全然知らないけど、先程のグリザベラ役の女優さんは、歌は上手いのだけど哀しさが足りなかったなぁ。他にはラム・タム・タガーもちょっと色気が足りない感じでした。この役は、昔はエルヴィス・プレスリー、今はミック・ジャガーをイメージしているので、やはりそれっぽくないとね。
一方、ミストフェリーズ役の人は素晴らしかった。あの高速ターンは、ブロードウェイでも出来る人は限られていると思います。この人、確かテレビで紹介されていたのでは?
さて、色々文句を書いてきましたが、やはり劇団四季が日本のミュージカルの最高峰にあることは疑う余地はありません。歌、踊り、アンサンブルのコーラス等々非常に高い水準にあり、どっかのミュージカルは爪の垢を煎じて飲んだ方が良いと思います。
ところで、全く関係ありませんが、新妻聖子さんも遂に結婚してしまいましたが、まさか出産、引退とかはないよね( ̄~ ̄;)