Shooting star 第11話 | しおりの妄想小説 ~嵐~

しおりの妄想小説 ~嵐~

大好きな嵐さんの妄想小説を書いています。







ピンポーン…♪






ピンポーン…♪






インターホンの音に反応し、モニターを覗いた私は…






「あっ…」






その顔に驚いた。
予想していた人と違ったから…
かなり動揺した。






オートロックを解除するように言われて、それに応じて…
彼が部屋まで上がってくるまでの…その僅か数分がすごく長く感じた。






急いで涙を拭って…
停止した思考回路を必死に…






ピンポーン…♪






再びインターホンの音が鳴り、私は玄関のドアを開けた。






さっきまで泣いていた顔を見られたくなくて咄嗟に視線を逸らす。
どうしていいかわからなくて…
何でこのタイミング?って思う。






『ごめん…いきなり来たりして。』


「うん…」


『さっき一応連絡入れたんだけどさ…返信無かったし…いきなりなのはさすがに迷惑だってわかってはいるんだけど…ね。ハハ』


「…」


『やっぱ迷惑だった…?』


「ううん。そんなことな…」


『何で泣いてんの…?』


「別に泣いてなんか…」


『何かあった?』


「何にもないよ…ハハ」


『じゃあ何でそんな顔してんの…?』


「…」






やっぱり私は…この人が好きなんだ。
彼を目の前にしたらドキドキして、色んな感情が込み上げてくる。






私のところにね、あなたの元カノが乗り込んで来たんだよ?
すごく綺麗な人だった。
私を品定めするみたいに色々聞かれたの。
あなたと付き合っていた頃のこと、聞きたくもないのに色々と教えてくれた。






凹んでる。すごく。
5人の中から一人選ぶとか…やっぱり私はそんな器じゃない。






『部屋…入れてくんねーかな…』






黙り込む私に潤くんは小さな声で呟くの。






「あの…」


『自分でも何でこんなに焦ってんのかわかんねーんだ。だけど、後悔したくねーし…』


「…」






潤くんが私の肩に手を触れたその時だった…






エレベーターの開く音がして…






カタン…






潤くんの背中越しに見えたその姿は紛れもなくまーくん。






車のキーを落としたみたいで慌てて拾ってた。






こういうのを鉢合わせというのだろうか!?






どちらにも悪い気がした。






〈…〉


『…』






別に怒っているわけじゃない。
誰も怒ってなんかいない。
でも…重苦しいこの空気。






〈電話…してて。麦ちゃん泣いてたからさ…だから心配になって来てみたんだよね…〉






まーくんが気を遣って説明してくれているのがわかる。







何でこんなことに…






なっちゃったんだろうな…