しおりの妄想小説 ~嵐~

大好きな嵐さんの妄想小説を書いています。


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潤くんにいってらっしゃいをしてから2時間くらい。






♪~♪~♪~♪






‘大丈夫?’そんな内容のメールが潤くんから届いた。
まだ2時間くらいしか経ってないしって心の中で突っ込んだりして。






叔母さんも家に到着。
叔父さんは今日も仕事だけど、終わったらすぐに来てくれるって。
お腹の痛みは20分間隔ってとこかな?
痛みが襲って来なければ普通にしていられる。






「洗濯機回さなきゃ…」
そんなのやっておくわよって叔母さんが言うけど、自分でやりたくて。
こんな時だって潤くんのものを誰にも触らせたくないって思うのは…私、普通じゃないのかなぁ?






「っ…!」






時々襲ってくる痛み。
この痛みは、もうすぐひーちゃんに会えるサイン。






♪~♪~♪~♪






今度は翔ちゃんからのメール。
‘大丈夫?’って…だから大丈夫って返信したの。
病気じゃないもん。これから私の人生史上ものスゴいことが起こるんだもん。
大丈夫じゃないなんて言わないよ?
絶対に大丈夫。
もうすぐひーちゃんに会えるんだから。






洗濯機を回して、それからひーちゃんの部屋を覗く私。






真ん中には潤くんが敷いてくれたお布団。
大きな窓から差し込む光りに照らされているその場所。
いつもと変わらないはずのこの部屋がとても神秘的な場所に思えたの。






“そろそろ少し横になる?マッサージでもしようか?”と叔母さんに声を掛けられた私。






痛みは20分間隔から15分間隔…






少しずつ迫ってきている。






“彩のこんな場面に立ち会えるなんて…叔母さん幸せだわ。フフフ”
叔母さんが私の掌をマッサージしながら言うの。






ずっと思い描いていたこの日、この時。
ああ…現実なんだぁ…今日なんだぁ…って…






「どれくらいかかるかなぁ?」


“そうねぇ…初産だからねぇ。”


「ひーちゃん、パパが帰って来たらすぐに出てきていいからね?パパもママも早くひーちゃんに会いたいんだ…っ!」






また痛みが襲う。
ひーちゃんが‘わかったよ~’って…私の声に返事をしてくれた気がしたの。






叔母さんが温かい手で腰を摩ってくれる。






“あなたのママもこんなに大変な思いをしてあなたを産んだのよ?フフ”






私のママも…?






急に胸の奥がぎゅ~っと締め付けられるような感じがして、込み上げてくる何か。
目の前が霞んでいく。
さっきまで全然平気だったのに、急に潤くんに会いたくなっちゃった。






ママが私を産んでくれたから…今、私はこうしてここにいる。






頬に伝わる温かい一筋の涙。






天国のママは…






ちゃんと私を見てくれているだろうか…?






“彩はいつだって強い子…それがあなたのママの口癖だったわ。”


「そんなの初めて聞いた…」


“彩が昔、虐められていた時、あなたはママの前では虐められていることを絶対に言わなかったでしょう?
それどころか、毎日学校であった面白い話をたくさんしてた。
それが本当か嘘か…あなたのママは気付いてたのよ?”






遠い昔の記憶。
そんなこともあったっけ。






“あなたのママはその嘘にとことん付き合ったのね。
私は…彩が虐められているって聞いた時…学校に乗り込んでやろうと思ったのよ?大事な大事な可愛い彩だもの。いてもたってもいられなかった。
でもあなたのママは違った。そして彩もね。”






初めて聞く話。
そっかぁ…そんなことがね。






“彩はいつだって強い子…本当にそうだったわね…
あなたのパパとママが亡くなったあの日も…彩は泣きじゃくる亮太を必死に慰めてた。
アメリカで勉強したいって話を聞いた時も…彩ならやれるって思った。だから反対しなかったのよ?
結婚相手が松本さんだって聞いて…もう驚きを通り越して笑っちゃったわ。フフ”






叔母さんに腰を摩ってもらいながら話を聞いていると…自然と痛みも和らいだの。






不思議。






“きっと、ひいろちゃんも強くなるわね?フフフ”






うん…






私もそう思う。






ママ…?






私…頑張るから…






ちゃんと見ててね…?








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潤side―






「ねぇ…」


『ん…?』






とあるホテルの一室。
彩を後ろから抱きしめながら窓の外を眺めている俺。
今夜のワインはいつになく甘く感じる。
そんなに飲んでないはずだけど…もう酔ってんのかな?フフ






「潤くんは…何で私を選んだの…?」


『何、急にどうした?フフ』


「聞きたいの♪だって結婚記念日だもん。潤くんは聞いたって結局いつもはぐはかすんだから。」


『そうだっけ?フフ』


「そうだよ。」






何で…ねぇ?







初めての結婚記念日。
ベタだけど、いつかの記念日にも来たことのあるこのホテルで彩と向き合い乾杯をした。
派手なことも何も無いけど、今日のこの日をこうして二人で過ごせる幸せを噛み締めていたんだ。






「今でも不思議なの。潤くんとあの日同じ舞台を観に行かなきゃ出逢わなかったんだもん。」


『そうねぇ…フフ』


「潤くんの周りにはいつも綺麗な女の人がいっぱいいるから…今だって素敵な女優さんたちに囲まれて毎日楽しそうだし…」


『そう…?フフ』


「潤くんが私を見付けてくれなかったら…今頃私はどうしていたんだろうなぁ…?」






高層階から眺める夜景。
窓には俺たちの影も映っている。
今の俺たちは…ちゃんと幸せな顔してるだろうか?






『彩はだんだんとママの顔になってきたかもな…フフ』


「そうかな?潤くんは…?」


『俺もちゃんと父親の顔してんのかな…?まだ自信ねーな…フフ』






ゆっくりと少しずつ進んで来た俺ら。
ホント、色々あったよな…フフ






『改めて…結婚記念日おめでとう。一年間ありがとな。フフ』


「うん♪二年目もよろしくお願いします。フフ」


『こちらこそ。フフ』






上手く言葉で説明出来たならどんなにいいだろう。
いや、仮に上手く言葉で説明出来たとしても恥ずかしくて言えねーけど///






彩を選んだ理由…






あの時の俺は…






『やっぱ恥ずかしくて無理だわ。フフ』


「ん?なに…っ…ン!」






照れ隠しに彩にキスをしたんだ。






ひいろが女の子だと聞かされた。
そっか、女の子かぁ。
男でも女でも元気に生まれてくれればどちらでもいいって思ってたけど…






『女の子かぁ…フフ』






自分の顔が緩んでいくのがわかる。
またまーにニヤニヤしてるって突っ込まれそうだな。フフ






臨月近い彩の腹。
ぺたんこな状態からどんどん大きくなっていくのを見てきた。






ずっと前に彩に「気持ち悪くない?」って聞かれたっけ。
世の中の男がどうかはわからないけど、少なくとも俺はそんな風には思わないよ。
腹が大きくて時々無意識に「よっこいしょ!」って言う彩を可愛いと思う。






一緒に風呂に入るのも妊娠前と何も変わらず。






俺は彩という人間そのものが好きだから…






なんてな。フフ






1年前の今日、俺らは婚姻届を提出した。
正真正銘の夫婦だよ?
でもこれは世間には知られてはいけないもので…これからもずっと隠すって…きっと彩が抱えたその負担は物凄く大きい。






俺らが選んだ道は簡単じゃない。
1年…また1年と…積み重ねていくしかないんだ。






俺の隣でぐっすりと眠る彩。






『ごめんな…』






寝顔にそう呟いた。






でも彩となら大丈夫。






だって俺が認めた女だから…






って…どっかで聞いたセリフだな。フフ









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潤side―






初めての結婚記念日。
普段から記念日を気にして生きているか?と聞かれたらそうでもない気もするし、気にしていないと言うのも違う気がする。
自分を祝われるのは苦手だけど、仲間や家族の誕生日や記念日にサプライズをするのは好きな方だしね。






結婚して1年が経つ。
もう1年…?まだ1年…?
どっちだろう?






彩と出逢って今年で7年目。
もっとずっと前から一緒にいる気がしてる。
それくらい彩はもう俺の一部で、無くてはならない存在ってこと。






『あ、翔くん、例の花屋紹介してもらっていい?』






楽屋で翔くんから教えてもらった花屋に花の手配をして、それから…ホテルも押さえて。






〔1年なんだ?そう考えたら早ぇなぁ。フフ〕


『うん。』


〔マジで…あっという間だったのかもなぁ…〕






翔くんは新聞を読むふりをしてそう呟いた。
翔くんと彩が出逢ってからどれくらいの月日が流れたのだろう?
もう二人のことを気にしているわけではない。
でも、翔くんのそのどこか遠い目に…






『名前…』


〔ん?〕


『名前さ、子どもの。』


〔うん。〕


『ひいろって言うんだ。』


〔へぇ…もう決めたんだ?〕


『うん。アイツは俺らが待ち望んだヒーローだからさ。』


〔そっか。フフ〕






翔くんは笑ってた。






〔あ、そうだコレ。〕






翔くんから手渡された小さな袋の中には…






〔元気な赤ちゃん産んで欲しいからさ。フフ〕


『ありがと。フフ』






安産祈願のお守りだった。






『生まれたら会いに来てやってよ?』


〔おう。フフ〕






どれくらいの奇跡が重なって…こうして出逢えたんだろう?
どっかの誰かさんの歌にもあるけどさ。フフ
色んなことが奇跡。






《うっひゃっひゃっひゃっ♪》






まーの笑い声が楽屋に響く。
幸せってのはこういうことを言うんだよなぁって…






『頑張りますかね。フフ』






どんなに仕事が忙しくても、ハードな撮影が続いても、心穏やかでいられるのは…






みんなのお陰なんだ…






《何ニヤニヤしてんの?何かいいことあった?うっひゃっひゃっひゃ♪》


『うるせー。フフ』






そして記念日当日。






『行ってくんね?』


「うん、いってらっしゃい。」


『あ…そうだ。』


「ん?」


『今夜は外で食事しよう?』


「えっ?だって仕事…」


『終わる時間がわかり次第連絡するから。フフ』


「…」


『初めての結婚記念日だろ?オシャレして待ってて?フフ』


「うん…」






玄関先で突然そんなことを言い出した俺の顔を見て彩は驚いていたっけ。






『結婚記念日おめでと。フフ』






ちゅっ…♪






『ひいろ?パパ行ってくんな?』






二度目の妊娠がわかって泣きながら喜んだ俺ら。
でも全部が全部ハッピーだったわけではないのかもしれない。
俺は男だから妊婦の大変さも中々わかりずらいし…いや、わかりたいとは思ってるけどさ。
マタニティーブルーってやつも…不安で不安でたまらない気持ちを抱えて、それでも一生懸命だった彩。
もしかしたらその不安は1号のことがあったから余計なのか…?






とにかくここまでよく頑張ったなって…そんな気持ちでさ。
何か変だろ?
彼氏としてずっと一緒にいて、今は夫としてだけど。
でもどっか…ほんの少し彩の父親みたいな気持ちも否定出来なくて。フフ
よく頑張ったな、よしよしってそんな感情…やっぱ俺変だわ。フフ






それくらい彩を愛おしいと思ってる。






もうすぐひいろが生まれる。
ってことは彩と二人きりの生活ではなくなるってことで…






新たな扉が開かれようとしていたんだ…








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