しおりの妄想小説 ~嵐~

大好きな嵐さんの妄想小説を書いています。

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ガチャ…






ゆっくりと開かれる扉をただじっと見つめてた。






手には私のお気に入りの某ブランドのピンヒール。






よりによってこんなマヌケな姿の時に…?






『あっ…』






小さな驚きの声が聞こえたの。






扉を開けた瞬間に会いたかった顔が見えて…
一気に視界が涙で揺れる。






『何してんの…?』






開けたらいきなり目の前に私がいたんだもん。
潤くんも驚いていた。






「靴磨き…」


『見ればわかるけど。』


「…」






じゃあ聞かないでよって…心の中で突っ込んでみる。






『一応、電話したんだけど…』


「…」






電話…?
ずっとあちこち掃除していたから気付かなかった。
リビングのソファーの上に置きっぱなしのスマホ。






『怒ってんの?』


「怒ってないよ…」


『顔に怒ってるって書いてあるし。』


「怒ってないもん…」






玄関に広げられた私の靴を見て…






『とりあえずコレ…片付ける?フフ』






潤くんは広げられたその靴を一足ずつ棚に戻していった。






『何で真夜中に靴?フフ』
そんな風に笑っていたけど…
だってそれは潤くんのせい…






「自分でやるから…」
潤くんに笑われて、ほんの少しだけ拗ねてみたくて…つい…






潤くんが手にした靴を横から奪う私。






『そんな怒んなって…フフ』






私が手にしたはずの靴が再び潤くんの手元へと奪い返される。






「自分でやるってば…」






また奪い返そうと伸ばした私の手を…






ガシッ…!






潤くんが掴んで阻止したの。






『…』


「…」






真夜中…






クリスマスイブはとっくに過ぎて…






もう、クリスマス当日になってしまって…






まだ陽が昇るにはまだ早いけれど…






きっと新聞屋さんはもう動き出しているであろう時間帯。






『全部…ちゃんと説明させて…?』






真っ直ぐに見つめられ、その瞳に嘘は感じられない。






『英梨が怪我してさ…』






ああ、やっぱり英梨さんか…






その名前を聞いただけでまた涙がこぼれそうになる。






俯く私に気付いた潤くんがそっと私を抱き寄せたの。






『全部俺が悪い。だけど、ちゃんと説明させて…?ちゃんと聞いて欲しいんだ…』






ギュッと抱きしめ、耳元で囁く潤くん。






英梨さんのおかれている状況や英梨さんの気持ちに気付いた潤くんの気持ち。
潤くんの言葉で…一つ一つ…






『クリスマスの約束すっぽかして…元カノのとこ行くなんて最低…とか思った?フフ』


「思ってないよ…」


『ちょっとくらい思ったでしょう?フフ』


「思ってない…」


『思っていいよ…事実だし。フフ』


「…」






本当は思った。
悲しくて、さっきまでバカみたいに掃除したり…気持ちを紛らわすのに必死だった。
でも、やっぱり大好きな潤くんの顔を見たらそれだけでもう…胸がいっぱいで…






好きって…






『泣くなよ…フフ』







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何でだろうな…
潤くんのことがこんなにも好きなのに、上手くいかないのは…
私自身に原因があるのかな。






まーくんからのメールに動揺して、抑えていた涙が溢れてくる。






初めて二人で迎えるクリスマス。
一緒に過ごしたかったな。






「会いたいよ…グスン」






上手くいかない時は何をしても上手くいかないもの。
子どもみたいにわんわん泣いた。






信じているはずなのに…何で涙が出てくるのかな…






潤くんに会えないだけで…こんなにも泣けるなんてね。






優しい潤くんだから…だから英梨さんを放ってはおけなかったのもわかってる。
潤くんは嘘なんかつかない。






全部わかってるのに…






「うっ…グスン…ひっく…」






泣きすぎて声だって掠れてくる。






「グスン…」






涙を拭いて、鼻をかんで…






不思議なもので、大きな声でひと泣きすると何だかスッキリして…






「シャワーしよ…」






急に現実的になる自分に笑えた。






ほんの数時間前、この日を楽しみにワクワクドキドキしていた自分を思い出す。
鏡の前で全身チェックして浮かれていた自分に…出来ればこの現実は知られたくない。






この日の為に用意した服も新しい下着も洗濯機の中に放り込む。
念入りにしたメイクもセットした髪も綺麗さっぱりシャワーで洗い流して…






二度と会えないわけじゃないよね…?






そんなはずないけど…
さっきの電話の衝撃はそれくらいの威力があった。






「うぅ…グスン」






また考えたら泣けてくる。






目…冷やさなきゃ…






冷たい保冷剤をタオルに包んで目にあてる。
静かな部屋が余計に寂しさを感じさせる。






こうなったらやけ酒?なんて思ったけど、たいして飲めもしないお酒に逃げたって…
泣き腫らした目に加えて、お酒による翌日の浮腫んだ顔を想像しただけでゾッとする。






悲しいクリスマスの結末故に出来上がった悲惨な自分の姿を想像しただけで…






「何やってんだか…」






情けなくてため息がこぼれた。






「よし!」






徐に立ち上がり、キッチンへ。
用意していた料理にラップをかけ冷蔵庫へ入れた。
それからさっき回した洗濯機の中の洗濯物を干して…
どうせだからとお風呂もトイレもピカピカに掃除した。






真夜中だと言うのに、目は冴えていて、体を動かしていたくて仕方がなかった。






玄関に靴を広げて一つ一つ磨いていく。






何かをしていなければまた涙が溢れてくるから…






一足…






二足…






三足…






小刻みに手を動かし靴を磨いていった。






その時…






ガチャ…






ガチャガチャ…






目の前の扉の鍵穴から音が聞こえて…






ドキン…!






えっ?何?泥棒?なんて思いつつ…






どこかで期待した。






この前ここに泊まった日の翌朝に…






渡した合い鍵。






渡すのだってすごく勇気がいったし、恥ずかしかったんだもん。






それが…






彼だって…






潤くんだって…






期待したんだ…









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“潤…ごめん…”
英梨はそればっか言ってた。






隣にいる英梨のマネージャーからは何でもっと早く言わなかったんだ?とかなんとか言われていた。
ずっと忙しくどこかに電話をかけているマネージャーを横目に俺は…






『この前の電話も…もしかして…?』


“ごめんね…”


『いや、こっちこそ…気付いてやれなくてごめん。』


“ううん…”






その時は全然気付かなかったけど、今考えたら…たぶん英梨は俺に何度かSOSを送っていたのかもしれない。






だからと言って、俺がしてやれることなんて何もねーけど。






それから俺達はマネージャーの運転する車で病院へと向かった。
英梨を殴ったあいつは…
今後、マスコミにネタを流す恐れもあるかもしれない。
でも、後は英梨の周りの大人が何とかしてくれると信じている。






病院へ到着し、英梨が手当をしてもらっている間、俺は麦に電話をかけたんだ。






「もしもし…?」






電話口の麦の声に元気がないのが痛いほどわかる。






『もしもし…ごめん。』


「仕事終わったの大丈夫??」


『あ、うん。あのさ…ごめん。』


「ん…?」






こんなはずじゃなかったけど…今は英梨を放ってはおけなかった。






『今日行けなくなった…』


「えっ…?」






そりゃそうだよ…
予想通りのリアクション。
でも麦はきっと無理して笑う。






『詳しいことは後で説明するけど、知り合いが病院に運ばれてさ。両親来るまで誰かがついててやんねーと…だから、今夜は…本当にごめん。』


「…」


『じゃあ…切るね…?』


「うん…」






行けなくなったと言いながらも、両親が来たらすぐに麦の部屋に行くつもりでいた。
何時になるかわかんねーけど、やっぱりちゃんと顔見て説明してーし。






幸い、英梨の怪我は思ったよりも軽いものだった。






ホッと胸を撫で下ろし、急いで駆け付けてくれた英梨の両親に挨拶をした。






深夜の病院内にカチカチと時計の音が鳴り響く。






今ならまだ麦の部屋に…






『英梨?』






ベッドに横たわる英梨に声をかけた。






「潤…」


『もう大丈夫だから。ゆっくり寝な?』


「うん…」


『俺、行くわ。』


「…」






何も言わない英梨の気持ちは…たぶん少し前からわかってた。
やっぱり好きって、酔った勢いで言われたことを思い出す。






「潤…私…」






英梨が俺の手を掴む。






『英梨?』


「…」


『また飯行こうな?』


「うん…」






握られた手をそっとほどく。






『たぶん、麦が今部屋で泣いてる気がするんだ…』


「うん…」


『大事にしたいんだ…』


「…」






涙を我慢する英梨に胸が痛むけど…






『またな。フフ』






わざと笑ってみせた俺。






それから病室を出て、タクシーを拾いシートに深く腰掛けるまで…
胸の奥にギュッと力が入ったままだった。






疲れが一気に押し寄せて来る。






運転手に行き先を告げると…






俺はゆっくりと目を閉じたんだ…








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