しおりの妄想小説 ~嵐~

大好きな嵐さんの妄想小説を書いています。

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潤side―






初めての結婚記念日。
普段から記念日を気にして生きているか?と聞かれたらそうでもない気もするし、気にしていないと言うのも違う気がする。
自分を祝われるのは苦手だけど、仲間や家族の誕生日や記念日にサプライズをするのは好きな方だしね。






結婚して1年が経つ。
もう1年…?まだ1年…?
どっちだろう?






彩と出逢って今年で7年目。
もっとずっと前から一緒にいる気がしてる。
それくらい彩はもう俺の一部で、無くてはならない存在ってこと。






『あ、翔くん、例の花屋紹介してもらっていい?』






楽屋で翔くんから教えてもらった花屋に花の手配をして、それから…ホテルも押さえて。






〔1年なんだ?そう考えたら早ぇなぁ。フフ〕


『うん。』


〔マジで…あっという間だったのかもなぁ…〕






翔くんは新聞を読むふりをしてそう呟いた。
翔くんと彩が出逢ってからどれくらいの月日が流れたのだろう?
もう二人のことを気にしているわけではない。
でも、翔くんのそのどこか遠い目に…






『名前…』


〔ん?〕


『名前さ、子どもの。』


〔うん。〕


『ひいろって言うんだ。』


〔へぇ…もう決めたんだ?〕


『うん。アイツは俺らが待ち望んだヒーローだからさ。』


〔そっか。フフ〕






翔くんは笑ってた。






〔あ、そうだコレ。〕






翔くんから手渡された小さな袋の中には…






〔元気な赤ちゃん産んで欲しいからさ。フフ〕


『ありがと。フフ』






安産祈願のお守りだった。






『生まれたら会いに来てやってよ?』


〔おう。フフ〕






どれくらいの奇跡が重なって…こうして出逢えたんだろう?
どっかの誰かさんの歌にもあるけどさ。フフ
色んなことが奇跡。






《うっひゃっひゃっひゃっ♪》






まーの笑い声が楽屋に響く。
幸せってのはこういうことを言うんだよなぁって…






『頑張りますかね。フフ』






どんなに仕事が忙しくても、ハードな撮影が続いても、心穏やかでいられるのは…






みんなのお陰なんだ…






《何ニヤニヤしてんの?何かいいことあった?うっひゃっひゃっひゃ♪》


『うるせー。フフ』






そして記念日当日。






『行ってくんね?』


「うん、いってらっしゃい。」


『あ…そうだ。』


「ん?」


『今夜は外で食事しよう?』


「えっ?だって仕事…」


『終わる時間がわかり次第連絡するから。フフ』


「…」


『初めての結婚記念日だろ?オシャレして待ってて?フフ』


「うん…」






玄関先で突然そんなことを言い出した俺の顔を見て彩は驚いていたっけ。






『結婚記念日おめでと。フフ』






ちゅっ…♪






『ひいろ?パパ行ってくんな?』






二度目の妊娠がわかって泣きながら喜んだ俺ら。
でも全部が全部ハッピーだったわけではないのかもしれない。
俺は男だから妊婦の大変さも中々わかりずらいし…いや、わかりたいとは思ってるけどさ。
マタニティーブルーってやつも…不安で不安でたまらない気持ちを抱えて、それでも一生懸命だった彩。
もしかしたらその不安は1号のことがあったから余計なのか…?






とにかくここまでよく頑張ったなって…そんな気持ちでさ。
何か変だろ?
彼氏としてずっと一緒にいて、今は夫としてだけど。
でもどっか…ほんの少し彩の父親みたいな気持ちも否定出来なくて。フフ
よく頑張ったな、よしよしってそんな感情…やっぱ俺変だわ。フフ






それくらい彩を愛おしいと思ってる。






もうすぐひいろが生まれる。
ってことは彩と二人きりの生活ではなくなるってことで…






新たな扉が開かれようとしていたんだ…








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『俺これから仕事なんだけど…どうすればいいの?』


「うん、いってらっしゃい。」


『は?あなた産まれるんじゃないの?』


「そんなすぐには産まれないし…たぶん。」


『たぶんって…』






初産だしね?私だって先のことは想像出来ないけど…そんなすぐにボコンと産まれるわけじゃないし、もしそんな簡単だったら誰も苦労しないって言うか…






「仕事は行かなきゃでしょう?」






ピリッ…






ズキン…






「っ…!」






時々、鈍い痛みで顔が歪む。






『そんな顔見たら仕事行けなくなんだろ?』


「そんなこと言われても…っ…大丈夫だから、仕事行って?」


『行くけどさ…とりあえず叔母さんに電話するか?誰かに付き添っててもらわなきゃじゃん?』


「うん。潤くん叔母さんに電話して?私は室崎さんに電話するから。」






潤くんは今日仕事。
夕方には終わるみたいだけどね。
だからそれまでは一人なの。
いや、厳密に言うと一人じゃなくて叔母さんに来てもらうけど。






『そういや予定日っていつだっけ?』


「昨日かな?」


『じゃあ確実にそうじゃん?』


「そうかもね。」






それから私たちはそれぞれ電話をして…






『叔母さん来てくれるって。彩、メシは?』


「食べる。」


『食べれんの?』


「うん。お腹空いてるもん。これから長丁場だから尚更食べなきゃ…」


『じゃあ…フレンチトーストでいい?』


「うん。」






今朝は潤くんが朝食を作ってくれた。
キッチンに立つ潤くんの背中はいつ見てもカッコイイなぁとか…まだそんなことを考える余裕もある。






『今日一日俺ずっとそわそわしながら仕事じゃん。』






そんなことを嘆く潤くんがちょっと笑えた。






無駄に部屋をウロウロする潤くん。






「何してるの?くす(笑)」


『いや、別に。俺、携帯どこやったっけ?』


「さっきお料理する時にカウンターに置いたじゃん。フフフ」


『あ、そうだ。布団は?ひいろの部屋に布団敷いとく?』


「後でやるからいいよ?」


『いや、大変だから俺やっとくわ。』






そう言って潤くんはひーちゃんの部屋に消えていった。






室崎さんは今の痛みはまだ始まったばかりの弱いものだろうからって。
もう少し痛みが強くなったらまた連絡するように言われて、痛みの間隔をはかるようにも言われた。






初めての出産。
わからないことだらけだし、これからどんどん強くなる痛みがどれくらいのものかも計り知れない。
怖い気持ちももちろんあるけど…
案外落ち着いている自分に驚いたの。






「潤くん携帯鳴ってるよ?マネージャーさんから。」






ひーちゃんの部屋にいる潤くんを呼んだ。






ああ…潤くんのこんな顔…初めて見たかも。
それくらい何か可愛くて、また好きが溢れて来る。






『もしもし?』






マネージャーさんからの電話に出る潤くん。
そんな潤くんに擦り寄る私。






潤くんが帰って来るまで頑張るから…
だからひーちゃんも頑張って…?






「早く帰って来てね…?」






たぶん潤くんは…






全速力で帰って来てくれると思うんだ。








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それから更に少し月日は進んで4月上旬。
東京の桜は見頃を過ぎ、葉桜になりつつあったある日のこと。






いつものように潤くんに抱きしめられながら眠りについていた私。
時刻は午前2時頃。






チクッ…






あれ…?






何となくお腹に違和感を覚えて…
ちょっとだけ目を覚ましたのだけれど…






ちょっとお腹を冷やしたりした時と変わらない小さな痛みで…
このまま眠れば翌朝には痛みも治まっているかな?くらいに思ったんだけど…






寝返りをうつ私に気付いた潤くんが…






『ん…っ…どうした?』






って…






「ちょっとお腹痛いかも…」


『んっ…マジぃ?来た?』


「わかんない。ほんのちょっとだけだから…もしかしたら違うかも。」


『そっか。どの辺痛いの?』


「この辺りかなぁ。」






潤くんが私のお腹を優しく摩ってくれる。
潤くんに触れられると…自然と落ち着くの。






「大丈夫みたい。もう一回寝よう?」


『うん。おやすみ。』






また二人でウトウトして…






時々ピリッと小さな痛みはあるものの、眠気が勝って気にならない程度だった。






「ひーちゃんおはよ。」






こうして毎朝お腹に話し掛けるのが日課な私たち。






昨夜のお腹の痛みはなんだったんだろう…?
まだお腹の違和感が消えたわけではないけど…
ひーちゃんが出て来るサインなのか…それともたまたまだったのか…?






『おはよ。腹は…?大丈夫?』


「うん…よくわからなくて…」


『わかんないってどういうこと?』


「陣痛なんて体験したこと無いから、ただの腹痛と間違えたらって…」


『そういうもん?』


「ん~とりあえずシャワーしてくるね?」


『一緒行く?フフ』


「潤くんが私とシャワーしたいんでしょう?くす(笑)」


『ちげーよ。フフ』


「素直じゃないなぁ。フフフ」






何だかんだで一緒にシャワーを浴びて。
そんなのいつも通りだし、特別変わったことなんて…






あ…






ズキン…!






ズキン…!






「痛いかも…」






下腹部に鈍い痛みが走る。






『マジ?えっ、どうすればいいの?』


「とりあえずシャワー出たい。」






まだ時々痛む程度で、だから私は潤くんに髪や身体を洗ってもらって…
シャワーから出るとタオルで拭いてもらって…






『着替えは?出来る?』


「自分で出来る。」


『室崎さんに電話する?』


「ううん、まだ全然そんなレベルじゃないよ。」


『大丈夫なの?』


「ご飯…食べよう?」






潤くんにドライヤーで髪を乾かしてもらって、それから食事の用意を…






いよいよ…






なのかなぁ…?








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