世の中には「突き抜けたらカッコ悪いがカッコいいになる」に事があります。
例えば私の大好きなロックバンドであるKISS、彼らの衣装なんてはっきり言って出オチ、特に初期の衣装なんて文化祭前夜に調子乗っちゃいました的なポテトっぽさがありますが、今や活動40年を超える世界的なロックの重鎮です。
他ではラモーンズのおかっぱ頭等ございますが、愚直に信念を持って突き進めば「カッコいい」になるんだと子供の頃感動しました。
映画の世界ではまさにこれではないでしょうか。
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ブルース・リー死後5年を経て残されたフィルムを元に製作された主演第5作目!!
クライマックスシーンのみ撮影してブルースが亡くなってしまったので、過去の作品の映像を組み合わせながら繋ぎ合せた作品です。
「残された部分がクライマックスのアクションシーンで本当によかった」と思える程、自主製作映画のようなしょっぱい内容なのですが、CGがなかった今、ブルース・リーのそっくりさんを集めて、出来る限り顔が見えないように工夫して撮影(時折、全然鍛えられていない背中や、大学生みたいな人がブルース・リーと言い張る。信じられないくらい雑な合成シーンはありますが)、過去作品を切り貼りして一つの作品にしたのは、今で言うところのマッシュアップの先駆け的な斬新さですし、「何としてでも残ったフィルムを世にだそう」という熱い想い、いやジークンドーがひしひしと伝わります。
映画が始まり1時間21分、残り19分になったところで明らかに古い画質に変わり僕達のドラゴンがついに登場します!!
30年先取りした進撃の巨人。ブルース・リーは立体機動装置なしで巨人をノックアウト!!
やっぱりご本人が登場すると空気が一転!!
明らかにキレの違う格闘に男も女も心はドラゴンになります。
ブルース・リーのカリスマ性溢れるムダのない筋力、そして香港のスタッフが総力をあげて作り上げた作品がこの罰ゲームのようなトラックスーツを未来永劫語り継がれる「戦う男の正装」へとブランディングさせたのではないでしょうか?
これぞ怒りのプロジェクトX、否!!
血と涙のネバーエンディングストーリー!!
と、ブルース・リーとトラックスーツについて語りましたが、他の出演者も豪華です。
ブルース・リーの(主にアクションシーン)代役に「香港電影界のルイージ」ユン・ピョウ!!
敵役に「燃えよドラゴン」のオハラでお馴染みボブ・ウォール!!
そして!!
香港で最も信頼できるマシュマロ系男子、サモ・ハンもわずかな出演ながら視聴者の心をガッツリと掴むキンポーっぷりを発揮しています!!
「私マシュマロ系女子なんだ☆」って開き直ってケーキばっかり食ってる女!!!
おまえはサモ・ハンにキンポーされろ!!
これに「顔がファンキーモンキーベイビーズのDJの人にそっくり」ヤン・スエ、
クドイ演技が最高!!香港のちょいカワ番長、石天(ディーン・セキ)がいればなお良かったんですが・・・・
最後に、「俺の個性」といってスカート履いてる男子諸君、
あれは絶対将来恥ずかしいと思うからズボン履け!!
放課後エクスペンダブルズ別館
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